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エルミタ的「一点突破」 CPUクーラー編 Vol.25 Noctua「NH-L12」検証
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「NH-L12」テストセッション
マザーボードに装着すれば、いよいよ「NH-L12」の冷却能力をテストを行ってみたい。テスト方法等は従来通りで、マザーボードをPCケースに組み込まない状態で温度や騒音値を計測する。
エルミタ的「一点突破」CPUクーラー編レギュレーション
CPUクーラー計測環境および計測方法
1.マザーボードはケースに組み込まない状態で計測する
(ケースファンなどケース内エアフローの影響を受けない状態で、できる限りCPUクーラー本来の性能を見る
2.マザーボードなどの各種設定はデフォルトのまま行う
3.CPUに100%負荷をかけ、計5回のテストを実行
4.騒音値は、ファンから30cmの距離で計測
5.高負荷状態はストレステストツール「OCCT 4.1.1」を使用
(アイドル時および高負荷時(100%/15分)の数値を計測)
7.CPU温度計測には「OCCT 4.1.1」を使用(全コア平均値)
6.ファン回転数は「SpeedFan 4.45」を使用
■
参考モデル【Intel LGA2011用トップフロー「RTS2011AC」】
アイドル時
高負荷時
2011年11月19日計測時
(19.6℃)
45.0℃
(1,744rpm/37.6dBA)
69.1℃
(2,860tpm/48.3dBA)
検証機材構成
CPU
Intel「Core i7-3930K」
(Sandy Bridge-E/3.2GHz/TB時最大3.8GHz/TDP130W)
マザーボード
GIGABYTE「GA-X79-UD5」
(Intel X79 Express/ATX)
メモリ
CORSAIR「CMZ8GX3M4X1600C9」(2GB×4枚)
(PC3-12800/DDR3-1600MHz/CL=9-9-9-24)
グラフィックスカード
SAPPHIRE「HD 4350 256MB DDR2 PCIE HDMI LP」
(型番:11142-08-20R)
SSD
CORSAIR「CSSD-P3128GB2-BRKT」(128GB)
光学ドライブ
LG電子「GH24NS50」
電源ユニット
CORSAIR「CMPSU-850AXJP」
(850W/80PLUS GOLD)
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CPU温度/騒音値/ファン回転数計測
各測定を行う前に、遅ればせながら肝心な対応TDPについて触れておかなければならない。
Noctuaの製品サイトでは、「NH-L12」のCPU対応表が開示されている。これによると、標準のデュアルファン時では、Intel系で130W、AMD系で125Wだ。またロープロファイル時(90mmファンシングル)においては、Intel系でエアフロー状態の良好なPCケースでの使用条件付きながら130Wまで、AMDでは同条件で100Wまでに制限されている。(デュアルファン時でもAMD系125Wは条件付き)このデータを念頭に、テスト結果をご覧頂きたい。
■
CPUコア温度テスト(デュアルファン動作時)
(平均値):最小26℃〜最大57.3℃
Core #0 25℃-56℃
Core #1 25℃-55℃
Core #2 29℃-58℃
Core #3 27℃-60℃
Core #4 25℃-58℃
Core #5 25℃-57℃
Low-Noise Adaptor使用(平均値):最小28.1℃〜最大59.3℃
Core #0 27℃-60℃
Core #1 27℃-57℃
Core #2 32℃-59℃
Core #3 29℃-62℃
Core #4 28℃-59℃
Core #5 26℃-59℃
各コア毎に計測した温度の平均値を見ていくと、デフォルト状態で最小26℃〜最大57.3℃、減速ケーブル「Low-Noise Adaptor」使用時で最小28.1℃〜最大59.3℃となった。標準時と減速時では約2℃の差が現れており、回転数なりの温度上昇が見られた。とは言え結果は良好で、及第点を軽くクリアする冷却能力は、さすがNoctuaと言ったところだろう。
ちなみにLGA2011事実上のリファレンスとなる基準モデル、Intel「RTS2011AC」に比べると、標準状態では最小でマイナス19℃、最大でマイナス11.8℃だった。ここまでくると、Noctuaの良さもさることながら、Intel純正CPUクーラーは、Sandy Bridge-Eとのバランスが非常に悪いと言わざるを得ない。
※単位℃/計測環境温度17.6℃/湿度59%
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素材
銅(ベース/ヒートパイプ)
アルミニウム(放熱フィン)
外形寸法
W128×D150×H93mm
重量
約680g
-ファンスペック(「MF-F12 PWM」)-
ファン寸法
120×120×25mm
回転数
300〜1,500rpm±10%(PWM)
1,200rpm±10%(L.N.A)
風量
Max93.4m3/h(PWM)
Max74.3m3/h(L.N.A)
騒音値
Max22.4dBA(PWM)
Max18.6dBA(L.N.A)
-ファンスペック(「MF-B9 PWM」)-
ファン寸法
92×92×25mm
回転数
300〜1,600rpm±10%(PWM)
1,300rpm±10%(L.N.A)
風量
Max64.3m3/h(PWM)
Max52.6m3/h(L.N.A)
騒音値
Max17.6dBA(PWM)
Max13.1dBA(L.N.A)
ベアリングタイプ
SSO-Bearing
コネクタ
4pin
動作寿命
150,000時間
対応ソケット
Intel LGA2011/1366/1156/1155/775
AMD Socket FM1/AM3+/AM3/AM2+/AM2
リリース日
2012年2月21日
製品情報
http://www.noctua.at/main.php?show=
productview&products_id=46&lng=en
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