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 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビューVol.40 INDILINX“Barefoot”から見るSSDの進化
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2010年5月14日 12:35 TEXT:GDM 池西 樹 
 2010年に入り、ぞくぞくとSATA3.0(6Gbps)インターフェイスを搭載するマザーボードは増えつつあるものの、対応するSSDは現時点Micron製「RealSSD C300」のみという状況。どうやら各メーカーともにSATA3.0(6Gbps)のパフォーマンスを発揮させる事に苦労しているようで、もしかすると今年も従来のSATA2.0(3Gbps)で行くのか?という不穏な空気については、”帰ってきたエルミタ的成田空港現場対談「台湾PC業界の2010年第1四半期を聞いてみた。」”でも触れられている通りだ。
 そこで今回はSATA2.0対応のPatriot製「PFZ128GS25SSDR」を用いて2009年のSSDを牽引したINDILINX社「Barefoot」の性能を再度チェックするとともに、SSDのこれまでとこれからについて考察していきたいと思う。

SSDを語る上では外せないINDILINX製「Barefoot」

 もともとノートPC用として採用されることが多かったSSD。しかし、HDDに比べ転送速度が圧倒的に有利で、特にOSやアプリケーションの起動が高速化できることからデスクトップPCでの利用も急速に拡大した。
 そんなSSDの性能を決める上で最も重要なのがコントローラチップだ。当初普及価格帯のSSDにはJMicron製「JMF602」を採用したモデルが非常に多く流通したが、データ読み書き時にPCが応答しなくなる”プチフリーズ”が発生する問題があったのは有名な話だ。
 そのJMicronがプチフリーズ対策に手間取っている間に登場したのがINDILINX製「Barefoot」となる。「Barefoot」コントローラはキャッシュ搭載を可能とし、プチフリーズ対策だけでなく、転送速度の高速化にも成功した“ユーザー待望の製品”であり、さらに「JM602」搭載SSDと大きくは変わらない価格帯で販売された事も手伝って、爆発的な人気を博した事は今さら説明するまでも無いだろう。まさに2009年のSSDを牽引したコントローラチップであることは、数多くのメーカーで採用されていることからも明らかだ。
 そこで今回はSSDコントローラチップとして重要なターニングポイントとなったINDILINX製「Barefoot」について、Patriot社「Torqx」シリーズの128GBモデル「PFZ128GS25SSDR」を用意し、再度その実力を確認していきたいと思う。


INDILINX「Barefoot」搭載、Patriot「Torqx」シリーズ

 Patriot「Torqx」シリーズには256GB、128GB、64GBのモデルが用意されている。転送速度は最大読み込み260MB/sec、最大書き込み速度180MB/sec(64GBモデルでは読み込み220MB/sec、書き込み速度135MB/sec)で、キャッシュ容量はいずれも64MBと「Barefoot」コントローラチップを搭載した製品としては一般的な仕様となっている。

Patriot「Torqx」シリーズ主要スペック
Torqx DRAMキャッシュ:64MB
転送速度
(256GB/128GBモデル):最大読込260MB/s 最大書込180MB/s
(64GBモデル):最大読込220MB/s 最大書込135MB/s
2.5インチ SATA 1.5/3Gbps
耐衝撃性能 1500G/0.5ms
99.88mm×69.63mm×9.3mm
質量 約91g
保証 10年
製品ラインナップ(実勢価格は税込/2010年5月現在エルミタ調べ)
PFZ64GS25SSDR(64GB) 実勢価格26,000円前後
PFZ128GS25SSDR(128GB) 実勢価格38,000円前後
PFZ256GS25SSDR(256GB) 実勢価格83,000円前後
http://www.patriotmemory.com/products/
groupdetailp.jsp?prodgroupid=114&prodline=8&group=
Torqx%20Solid%20State%20Drives&catid=21

CrystalDiskInfo3.5.3の結果。しっかりとTRIMに対応しているためWindows7で使う場合でも安心だ


Patriot「Torqx」パッケージを確認

 早速パッケージから確認してみよう。「PFZ128GS25SSDR」には2.5インチ→3.5インチ変換アダプタが同梱されており、本パッケージのみで通常のデスクトップPCに組み込むことができる。完全にデスクトップPCでの使用を考えたパッケージとなっている。

「Torqxシリーズ」はパッケージの一部がオープンになっており、中を確認できるようになっている 最近のケースでは2.5インチベイが搭載されているものもあるがまだまだ少ない。デスクトップPCで利用する場合、2.5インチ→3.5インチ変換アダプタが付属されているのは非常に助かる


Patriot「Torqx」本体をチェック

 次に実際の本体と基板を画像で確認していこう。なお当然ながら外装カバーを開け、基板を確認する作業は補償対象外となるため、どうしても興味がある場合は自己責任で行って欲しい。

Torqx Torqx
ケースはアルミ製。持った感じはズッシリ重く、質感の良い仕上がりになっている インターフェイスはSATA2.0(3Gbps)を採用。横のジャンパーピンはファームウェアをアップデートする際に使用する
ケースはネジ4本で簡単に開けることができる。さらに基板も4本のネジでケースに固定されている INDILINX製SSDコントローラチップ「IDX110M00-LC」
搭載されているキャッシュメモリは容量64MB、166MHz/CL3のELPIDA製「S51321DBH-6DTS-F」 使用されているNANDフラッシュメモリは64GbitのSAMUSNG製「K9HCG08U1D」
NANDフラッシュは片面8枚、両面で16枚搭載され128GBとなる


ベンチマークテストでINDILINX“BareFoot”の性能を再確認

 外装パッケージ、本体基板を確認したところで、ベンチマークを使って「PFZ128GS25SSDR」の性能を確認してみたい。今回はベンチマークに「CrystalDiskMark 2.2」「CrystalDiskMark 3.0」「HD Tune Pro 4.01」「ATTO Disk BenchMark 2.34」の4種類のソフトを用意した。
 テスト方法はOS、ドライバ、ベンチマークのみをインストールしたシステム用のハードディスクを別途用意し、マザーボード上のSATAポートに接続。SSDには何もデータを入れない状態でテストを行った。なおテスト環境は以下の通り。

spec

次は「CrystalDiskMark」等を用いたベンチマークテストを行い、INDILINX製「Barefoot」の高いポテンシャルを再確認してみよう。
 
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Torqx
【基本スペック】

DRAMキャッシュ:64MB
転送速度
(256GB/128GBモデル):最大読込260MB/s 最大書込180MB/s
(64GBモデル):最大読込220MB/s 最大書込135MB/s
2.5インチ SATA 1.5/3Gbps
耐衝撃性能 1500G/0.5ms
99.88mm×69.63mm×9.3mm
質量 約91g
保証 10年
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