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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.51 Antec LANBOY AIR全ギミックチェック
Antec「LANBOY AIR」 全ギミックチェック
2010年8月15日 15:30
TEXT:GDM編集部 松枝 清顕
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レイアウトカスタマイズ対応オープンフレームケース登場
「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」Vol.51
は、いよいよ発売が開始されたAntecのオープンフレームPCケース
「LANBOY AIR-YELLOW」
を採り上げる。
Antecの有名人、上級副社長スコット・リチャーズ氏による
「新製品動画発表会」(2010年2月)
で紹介されて以来、今か今かと待ち望んでいた方も多い事だろう。あれから半年の月日を経て熟成された「LANBOY AIR」が編集部に到着。待望のオープンフレームケースの全ギミックをくまなくチェックして行く。なお今回は“速攻撮って出し”に徹し、画像を中心にその魅力をお送りしたい。
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まずは「LANBOY AIR」そのスタイルをチェック
理由もなく“欲しくなってしまう”「LANBOY AIR」のギミックショット。こちらは赤フレームの「LANBOYAIR-RED」
久し振りに個性豊かなPCケースが完成した。Antec
「LANBOY AIR」
はご覧の通り、ボディ全体が通気孔だらけ。それだけでも十分斬新なイメージは醸し出されているが、これに留まらず見れば見るほど非常に考えられたPCケースである事がわかる。
詳細は読み進めて行くうちにお分かり頂けると思うが、完成度および工作精度は非常に良好で、税込23,000円を少し切る実売価格(市場想定売価は税込22,800円前後)を高いと感じる事はないだろう。
実際にこの手のPCケースが爆発的なセールスを記録するかは未知数だが、ともすればプロトタイプの出展用モデルで終わりそうなモデルを製品化してしまうところはさすがにAntecだ。茶目っ気たっぷりのお遊びでデザインされたPCケースでは決して無く、至極マジメに作られていた「LANBOY AIR」。まずは外観から見て行く事にしよう。
赤/黒も良いが、個人的にはこの黄/黒も気に入っている。主要フレーム部分に塗装された黄色は“TOY風”にも見えるが、安っぽさは微塵もない
逆さまにしてみたところ。よく見なければ違和感無く“こう言うPCケース”に見えてしまう。またボトム面もほぼ通気孔である事がお分かり頂けるだろう。まさにスケスケだ
“全身通気孔スタイル”だが、意外にも剛性は高く感じられる。穴だらけの場合、どうしても弱いイメージがあるが、そこはメッシュ部にハニカム構造を採用する事で、高い強度が保たれている。
さらにフレーム部には角柱が使用されているため、通常のPCケースよりも頑丈に作られていた。
「LANBOY AIR」高剛性のヒミツ。フレーム角部の樹脂製カバーをはずしてみると、リベット留めされている事が分かる
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「LANBOY AIR」付属品をチェックしてみる
各部位を見る前に、付属品をチェックしてみたい。このスタイルから、さぞゴッソリとネジ類が付属されているんだろうと勝手に想像していたが、意外にもアッサリという印象。後付けパーツ点数が少ないのは、それだけ完成されているという事。数あるギミックの多くは、本体の構成パーツを付け替える事で成り立っているのだ。
これをギミックと呼ぶかは別として、同梱品の白箱は下部の電源ユニット搭載フレームネジで共締め固定されていた。なかなかエライ
そして中にはドライブ固定専用レール「Air Mount」が5セット分収められていた。これについては後述
フロント最下部のパネルを外すと、中には各種固定ネジおよび2.5インチSSD/HDD固定用シリコン8個(2基分)が収められていた。収納BOXもケースの一部としてデザインされている
何気ない事ながら意外に大事なこと
特徴的なフレーム構造PCケース「LANBOY AIR」。これからこのモデルならではの数々のギミックをご紹介するが、オリジナル仕様だけに同梱品の中には特殊なネジも含まれている。自作で余ったネジ類はいつの間にか増えてしまうもので、いざというときに探すのは結構面倒な作業だ。
同梱品を専用BOXに収納、それをPCケースのフェイスデザインの一部にしてしまう所は非常に便利であり、こんなちょっとした所にまで工夫が凝らされている点は見落としがちだが重要なポイントと言える。
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「LANBOY AIR」フロントパネル部をチェックする
「LANBOY AIR」のコンセプトは、超通気性。全身通気孔だらけとなる
このケースのフロントパネルは基本的に無い
。
ではどのようにして、フロント部がデザインされているかと言えば、両サイドのフレームに5.25インチドライブベゼル3枚と、120mm吸気ファンユニットの枠2個が固定されているのみで、PCケースの顔を作り上げているのだった。非常にシンプルな手法だが、オープンフレームケースとしては、通常のPCケースに近いデザインにまとめられている。
両サイドの黄色いフレームに固定された、5.25インチベゼル3枚と、吸気ファンユニット2個でフロントパネルデザインは形成されている。「LANBOY AIR」はオープンフレームPCケースである事が主張されている
フロント吸気120mmファンユニットは2基。ブルーLEDが埋め込まれている
フロントファン各々に付くボリューム式ファンコン。1000〜2000rpm/33.3CFM〜66.6CFM/19.45〜34.50dBAのスペック
フロントポートは右からUSB3.0、ヘッドフォン、USB2.0、マイク、USB2.0の順に配列。スイッチは右がPower、左がReset
フロントフェイスで見つけた、さりげなく“Antec”
デザイン上、ぱっと見ではどこのPCケースかは判別できないこのモデル(浸透してしまえばこれほど特徴的なPCケースも無いワケだが)。ただフロントには先日採り上げた「DF-85」同様のファンコントロールノブ付き120mmLEDファンユニットが搭載され、Antecらしさも窺える。ちなみにファンスペックも同様で、共通部材が使用されている事が分かる。
→次は「LANBOY AIR」の見せ所、フリーレイアウトを試す。さらにトップ部、サイドパネル部をくまなくチェックし、特異な構造を徹底解剖してみたい
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・220(幅)×510(奥行き)×517(高さ)mm
・
5.25インチ×3/2.5インチ×2/3.5インチシャドウベイ×6
・拡張スロット×8
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材質 スチール
・規格 ATX/MicroATX/Mini-ITX
・電源ユニット別売り
・ファン フロント120mm×2/リア120mm×1、サイド120mm×2(最大15基)
・フロントポート USB3.0×1/USB2.0×2/音声入出力
・市場想定売価税込22,800円前後
・発売日:2010年8月15日
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代理店製品情報(LANBOYAIR-YELLOW)
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代理店製品情報(LANBOYAIR-RED)
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