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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.121 「X79 Extreme9」でASRockマザーボードの魅力を再検証する
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「X79 Extreme9」でオーバークロックを試す
「X79 Extreme9」のUEFIには、各種倍率、動作クロック、電圧に加えて、あらかじめ動作クロックに合わせた設定が登録されているプリセットモードが用意されている。
今回テストで使用した「Core i7-3930K」では4.0GHz〜5.2GHzと、プリセットとはいえかなりアグレッシブなオーバークロック設定が揃っていた。そこで、今回はこのプリセットを使用してどこまでオーバークロックが可能なのか試してみることにした。
「Core i7-3930K」で用意されているプリセット。「4.0GHz」〜「5.2GHz」まで、かなりアグレッシブな設定が揃っている
プリセットモードを選択すると、倍率、各種電圧に加えて電流リミット値などが自動的に設定される
今回のテストで使用したCPUでは、4.8GHzまではWindowsの起動、ベンチマークの安定動作が可能だった。ちなみに5.0GHzの場合、UEFIの起動は可能だが、Windowsの起動には成功しなかった。
4.0GHz動作時のCPU-Z 1.59の結果。コア電圧は1.288V
4.2GHz動作時のCPU-Z 1.59の結果。コア電圧は1.344V
4.4GHz動作時のCPU-Z 1.59の結果。コア電圧は1.384V
4.6GHz動作時のCPU-Z 1.59の結果。コア電圧は1.464V
4.8GHz動作時のCPU-Z 1.59の結果。コア電圧は1.496V
■CINEBENCH R11.5でオーバークロック性能を確認
プリセット設定による4.8GHz動作が確認できたところで、オーバークロックの効果を「CINEBENCH R11.5」を使ってチェックしてみることにした。
CINEBENCH R11.5
「CINEBENCH R11.5」は、CPUの性能がリニアに影響するベンチマークなため、定格時と4.8GHz動作時との比較では、
シングルコアで約30%
、
マルチコアでは約38%と大幅にスコアが向上
している。一般的なマザーボードで、このレベルまでオーバークロックを行う場合、かなり詳細な設定が必要となるが、「X79 Extreme9」ではアグレッシブなプリセットのおかげで、簡単にオーバークロックが可能だった。
■消費電力をチェック
「X79 Extreme9」に用意されているプリセットではコア電圧も昇圧設定となっており、4.8GHz動作時の電圧はCPU-Z読みで1.496Vとかなり高い。そこで、気になる消費電力についても確認しておこう。ちなみに、アイドル時は10分間放置した中で最も低い値、高負荷時は「CINEBENCH R11.5」を動作中で最も高い値とした。
消費電力
まず、アイドル時の消費電力だが、4.6GHzまでは「Enhanced Intel SpeedStep Technology(EIST)」によって動作周波数と電圧が自動的に下げられるため、ほとんど違いはでなかった。ただし、4.8GHz動作時では動作クロックは下がるものの、電圧は1.496Vのまま変わらないため、他に比べて約30W程増加している。
次に高負荷時だが、コア電圧の影響もあり大幅に増加している。特に4.8GHz時は定格動作時の2倍以上となる、478Wとかなり強烈な消費電力値を記録した。
プリセットによるオーバークロックを行う場合には、冷却にはかなり注意をはらう必要がありそうだ。また、プリセットモードでCPUの限界をチェックしてから、手動で電圧や動作クロックを調整するなどして、消費電力との折り合いをつけるようなやり方もアリだろう。
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