エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.121 「X79 Extreme9」でASRockマザーボードの魅力を再検証する

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｜オーディオ機能とLAN機能を搭載したコンボカード「Game Blaster Card」付属

付属の「Game Blaster Card」。ちなみに、今後単体での発売も予定されている

■サウンドチップにはCreative Technology社「Sound Core3D」を搭載

　「X79 Extreme9」には、PCI-Express2.0（x1）接続のオーディオ＆LAN拡張カード「Game Blaster Card」が付属する。特にサウンド機能は豪華な仕様で、チップにはCreative Technology社の最新オーディオカード「Sound Blaster Recon3Dシリーズ」に搭載されている、クアッドコアオーディオ＆ボイスプロセッサ「Sound Core3D」を採用。こちらは、DSPとCODECが1チップに統合されており、省電力ながら高いパフォーマンスを実現する。また、ハードウェアレベルでTHX TruStudio PROに対応するため、CPUへの負荷を上げることなく、映画やゲームなどで臨場感あふれるサウンド環境を構築することができる。

デバイスマネージャを確認したところ「SB Recon3Di」の文字が確認できる

「THX TruStudio PRO」に対応するため、臨場感のあるサウンド環境の構築も可能

■オンボードLANとの組み合わせでチーミングも可能

　「Game Blaster Card」のネットワークチップはBroadcom製「BCM57781」だ。これは、マザーボードのオンボードLANと同じチップのため、2つのポートを組み合わせてチーミング構成が可能となる。僅かの応答の差が死活問題となるオンラインFPSゲームでは、チーミングによるネットワークの高速化は大きな力を発揮することから、ゲームPCを構築する際にはぜひ試して頂きたい。

チーミング設定はドライバCDに同梱されている「Broadcom Advanced Control Suite4」で行う。ちなみに起動する際は必ず管理者権限でソフトを起動する必要があるので注意して欲しい

「Manager Teams」画面で、「Team Name」「Team Type」を設定して、チーミングに使用するネットワークカードを選択すればチーミング構成が自動的に有効になる

チーミングが有効になるとネットワーク接続の速度が「2.0Gbps」へと変更される

｜豊富な機能と高いオーバークロック耐性を誇る「X79 Extreme9」

　「X79 Extreme9」の最大の魅力はハードウェア、ソフトウェアの両方における豊富な機能といっていいだろう。
　なかでも、「XFast RAM」は大容量メモリの一部をRAMディスクとして使用できることから、8DIMMスロットを搭載する「X79 Extreme9」との相性は特によさそうだ。
　また、SATA3.0（6Gbps）コントローラ「Marvell SE9220」は、内部コントローラ並の高速な転送速度を実現するとだけでなく、X79チップセットでは使用できない「Intel Smart Response Technology」の代わりとして「HyperDuo」機能を搭載することから、高速かつ大容量ストレージ環境を構築する際に力を発揮してくれることだろう。
　オーバークロックについても、他のメーカーに比べてアグレッシブなプリセット設定が用意されていることから、比較的簡単に大幅なオーバークロックが可能となっていた。
　さらには、ハイエンドサウンドカードと同等の機能を持つオーディオ＆LAN機能コンボカードまで同梱しており、まさに用途を限定することのないオールマイティなマザーボードとなっている。

協力：マスタードシード株式会社
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