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 Home >エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.152 ハイエンドマザーボードを購入する理由とは? ASRock「Z77 Extreme6」検証
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|「Lucid Virtu MVP」の「HyperFormance」モードの効果をチェックする

 次に「Z77 Extreme6」のパッケージにも大きく対応が謳われている「Lucid Virtu MVP」「HyperFormance」モードの効果をチェックしていこう。なお「Lucid Virtu MVP」では、グラフィックスカードから出力を行う「d-mode」と内蔵GPUから出力を行う「i-mode」の2つのモードが用意されているが、今回は両方のモードで計測を行ない、その効果の違いについても合わせて検証してみることにした。なお「Lucid Virtu MVP」の詳細についてはこちらのレビューを合わせて参照していただきたい。



|「3DMark 11 Version 1.0.3」

 まずはDirect X11世代の定番ベンチマーク「3DMark 11 Version 1.0.3」を使って効果を確認していこう。今回はテスト用グラフィックスカードにNVIDIA GeForce GTX 560 Tiを搭載したGIADA「GTX560Ti」を使用しているため、プリセットは「Performance」「Extreme」の2種類で計測した。

3DMark 11 Version 1.0.3 Performance
3DMark 11 Version 1.0.3 Extreme

 まず「d-mode」と「i-mode」の比較だが、今回の構成では「Performance」「Extreme」とも「i-mode」のほうが約2%高い結果となった。またグラフィックスカード単体と比較するとGraphics Scoreで約40%、総合スコアでも約37%も上昇しており、「HyperFormance」モードが効果的に働いていることがわかる。



|「3DMark Vantage Version 1.1.0」

 次にDirectX 10世代のベンチマーク「3DMark Vantage Version 1.1.0」でも効果を確認していこう。なおプリセットは「3DMark 11 Version 1.0.3」と同じ「Performance」「Extreme」の2種類で行なっている。

3DMark Vantage Version 1.1.0 Performance
3DMark Vantage Version 1.1.0 Extreme

 「d-mode」と「i-mode」の比較では、こちらも「i-mode」が約2%高く、性能を追求するなら「i-mode」がオススメだ。ただし「i-mode」の場合、非対応のソフトウェアやゲームでは内蔵GPUの性能に制限されてしまう。そういったソフトウェアを多用するなら「d-mode」のほうが、ケーブルを抜き差しする面倒が少なくてすむ。
 またグラフィックスカード単体と比較するとGPU Scores性能は「Performance」で約2倍、Extremeでも約6割と「3DMark 11 Version 1.0.3」よりもさらに向上している。それに合わせて総合スコアも大幅に向上しており、その効果の高さは特筆に値する。



|消費電力の違いをチェック

 次に「Hyperformance」モードの消費電力の違いについてもチェックしておこう。ちなみに、アイドル時は10分間放置した中で最も低い値、高負荷時は「3DMark 11 Version 1.0.3」を実行中で最も高い値とした。

「HyperFormance」モードによる消費電力の違い

 「d-mode」と「i-mode」を比較すると高負荷時は「i-mode」の方が2.0W高いが、全体から見れば1%以下でほとんど誤差の範囲内。またグラフィックスカード単体との比較では、「d-mode」「i-mode」とも消費電力が低くなっており、性能向上に加えて消費電力削減効果も期待できる。



「Intel Rapid Start Technology」の高速サスペンドを試す

 Intel 7シリーズチップセットに合わせて新しく登場した機能に、SSDを休止パーティションとして高速な復帰を可能とする「Intel Rapid Start Technology」(以下:IRST)とスリープ中にメールソフトやMSNの着信を自動で行う「Intel Smart Connect Technology」がある。
 いずれもノートPCでの運用を主眼とした機能だが、IRSTは休止より高速な復帰が可能で、さらにスリープと違い停電などで電源が切れても復帰できるため、デスクトップPCでも有用といえる。そこで今回はIRSTの設定方法とその効果についてチェックしてみることにした。


■「Intel Rapid Start Technology」を有効にする

 IRSTを有効にするためには、あらかじめSSD上にメインメモリの内容を記録する専用のパーティションを作成する必要がある。ASRockではこの休止用領域をウィザード形式で作成する「ASRock Intel Rapid Start」が用意されているので、こちらを利用すると良いだろう。また、UEFIの「Intel Rapid Start Technology」が「Enabled」に、「SATA Mode」が「AHCI」になっているかも合わせて確認しておこう。

IRSTを利用するにはUEFIのAdvanced>Intel Rapid Start Technologyを「Enabled」に設定
同じくAdvanced>Storage ConfigurationのSATA ModeがAHCIになっているか確認しておこう
ASRockの専用ツール「ASRock Intel Rapid Start」を使えば、簡単にSSD上に休止用領域を設定できる
SSD上に休止用領域が作成されていることを確認
休止領域の作成に成功したらIRST用のサービスとドライバをインストール
インストールが終了したら「Intel Rapid Start Technology Manager」を起動し設定を行う。設定項目に難しいところはなく迷うことはないだろう


■「Intel Rapid Start Technology」の効果を確認する

 IRSTの設定が終了したところで、復帰時間と待機時の消費電力を確認してみることにしよう。なお復帰時間は電源ボタンを押してからデスクトップ画面が表示されるまでの時間をストップウォッチを使って測定している。

起動時間の違い
待機時の消費電力

 IRSTでは復帰時にSSDからメモリ上にデータを書き込む必要がある。そのため、スリープに比べると復帰にかかる時間は遅くなるが、休止やシャットダウンと比較すると大幅に高速化されている。また待機時の消費電力がスリープの約半分に抑えられている点も見逃せない。既存環境に手を加えることなく起動時間の短縮と省電力化が可能なIRSTは、デスクトップPCでもなかなか使える機能となりそうだ



ミドルレンジからのステップアップにオススメ「Z77 Extreme6」

 今回はASRockのハイエンドマザーボード「Z77 Extreme6」を検証してきた。まず特筆すべきは1GHzを超えるクロックアップでも、まだまだ余力を見せるはオーバークロック耐性の高さ。倍率ロックフリーのKシリーズと組み合わせれば、CPU次第で5GHzの壁も十分超えてくれるだろう。
 そしてそれを支える高い冷却性能や高品質な電源周りは、定格運用でも、安定動作や長寿命化といったメリットが享受でき、ハイエンドモデルを購入する動機としては十分。
 さらに、3本のPCI-Express(x16)スロットやATXマザーボードでは珍しいPCI-Express Mini Card、4基のディスプレイ出力などミドルレンジとは一線を画す高い拡張性も大きな魅力といえる。 
 またASRockらしくハイエンドモデルとしてはリーズナブルな価格設定も嬉しいところ。同社のミドルレンジ「Z77 Extreme4」と比べて5,000円前後の追加投資で、高い拡張性、冷却性能、そして安定性を手に入れることができる「Z77 Extreme6」は、ハイエンドマザーボードを体験してみたいユーザーには最適な1枚となるだろう。

協力:ASRock Incorporation
マスタードシード株式会社
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