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 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.75 ファンレスFusion、ASUSTeK「E35M1-I DELUXE」検証
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CINEBENCH 11.5

 次にCPU単体の性能とOPEN GL性能を確認するために「CINEBENCH 11.5」のスコアを確認していこう。まずCPUの性能だが、こちらは定格動作の「Athlon II×2 240e」との比較で3〜4割程度、1.6GHz動作の場合でも6〜7割程度ということで大きく水をあけられた。一方、OpenGLの性能を確認すると「Fusion E-350」のスコアは「AMD 880G」の約1.8倍で、「Radeon HD 6310」の性能の高さが伺える結果となった。

E35M1-I DELUXE
CHINEBENCH 11.5 Open GL (pts)
E35M1-I DELUXE
CHINEBENCH 11.5 (pts)



3D MarkVantage 1.0.2

 次に、定番3Dベンチマークソフト「3D Mark Vantage 1.0.2」を使ってDirect X10のパフォーマンスを確認してみよう。ちなみに今回はオンボードグラフィック同士の比較ということで、プリセットはPerformanceとEntryにて測定を行った。
 まずEntryの結果を確認すると、CPUスコアは定格動作の「Athlon II×2 240e」の4割程度。一方でGPUスコアは「AMD 880G」との比較で約1.9倍と大きく上回った。総合性能でも3割ほど高いスコアで、CPU性能の低さをGPU性能でカバーしている形だ。
 次にPerformanceの結果を確認すると、GPUスコアは「AMD 880G」との比較で約2.1倍、総合スコアでも約2倍とさらに差が広がった。「Radeon HD 4250」はシェーダプロセッサが40基なのに対して、「Radeon HD 6310」では倍の80基となっているが、その効果がしっかりと結果に現れている。

E35M1-I DELUXE
3D Mark Vantage 1.0.2 Entry
E35M1-I DELUXE
3D Mark Vantage 1.0.2 Performance



3DMark 06 1.2.0

 次に「3DMark06 1.2.0」を使ってDirectX 9のパフォーマンスを確認してみよう。グラフィック関係のSM 2.0 Score、HDR/SM3.0 Scoreは「AMD 880G」を上回っているもののいずれも2割程度と「3D Mark Vantage 1.0.2」と比べるとその差は小さくなっている。

E35M1-I DELUXE
3DMark06 1.2.0



ストリートファイターIVベンチマーク

 実際のゲームパフォーマンスを確認するために、「ストリートファイターIVベンチマーク」で計測を行った。計測した解像度は1280×720ドット、それ以外の設定は初期設定のままとした。
 「Fusion E-350」は26.68fpsということで、描画設定を下げることでなんとかプレイできる30fpsまで持っていけそうだ。一方「AMD 880G(2.8GHz)」や「AMD 880G(1.6GHz)」は20fpsを切っており、オンボードグラフィックでプレイするには厳しい性能だ。

E35M1-I DELUXE
ストリートファイターIV (fps)



ファイナルファンタジー11ベンチマーク3

 最後に、かなり古いベンチマークとなるが「ファイナルファンタジー11ベンチマーク3」でもチェックをしてみることにした。こちらはグラフィック系のベンチマークながらCPU性能の影響を比較的大きく受けることもあり、「AMD 880G(定格)」との比較で約6割、「AMD 880G(1.6GHz)」との比較でも7〜8割程度のスコアとなった。ただし、Highモードでも2000を超えており、ファイナルファンタジー11なら十分に高解像度でプレイできる性能となっている。

E35M1-I DELUXE
ファイナルファンタジー11ベンチマーク3



新型チップセット「AMD A50M」SATA3.0(6Gbps)性能を確認

 「Fusion APU」では多くの機能がプロセッサに移動したため、対応するチップセットも新規に開発されたFusion Controller Hub(以下FCH)「AMD A50M」へと変更されている。この「AMD A50M」はRAID機能こそ無いものの、SATA3.0(6Gbps)に対応しており、その性能は気になるところ。
 そこで、今回はWesternDigital製のSATA 3.0(6Gbps)対応ハードディスク「WD1002FAEX」を使って、性能を確認してみることにした。テストには「CrystalDiskMark3.0」を使用し、テストデータのサイズはハードディスクのキャッシュに収まる50MBとした。
 シーケンシャルリードは400MB/secオーバーを計測、その他の結果を見ても「880G」並のスコアとなっており、「AMD A50M」のSATA3.0(6Gbps)は「AMD 850」と同等の性能と考えていいだろう。

E35M1-I DELUXE
ASUSTeK「E35M1-I DELUXE」のCrystalDiskMarkの結果(左)とASRock 「880G Extreme3」のCrystalDiskMark(右)の結果



「E35M1-I DELUXE」の省電力性を確認

 「Fusion APU」のもう1つの特徴となっている省電力性能について確認してみたい。今回は「Watts up? PRO」を使い、30分放置して最も低い状態をアイドル時、「3D MarkVantage 1.0.2」実行中で最も消費電力が高かった時点を高負荷時とした。
 「Fusion E-350」は、1.6GHz動作時と比較してもアイドル時で約17W、高負荷時で約28W低くなった。特に「Fusion E-350」は高負荷時でも1.6GHz動作のアイドル時より消費電力が低くなっており、省電力プロセッサの名に恥じない結果となった。

E35M1-I DELUXE
消費電力(W)



パッシブヒートシンクによる冷却性能を確認

 最後に「E35M1-I DELUXE」の特徴であるパッシブヒートシンクの性能を確認してみることにした。今回はいつも使用している「OCCT 3.1.0」で温度を取得することができなかったため、起動後10分後の温度、「OCCT 3.1.0 CPUテスト」を30分実行した最高温度、「OCCT 3.1.0 GPUテスト」を30分実行した最高温度、「3DMark Vantage 1.0.2」実行時の最高温度を「ASUS Ai Suite」の「ASUS Sensor Recorder」を使用して取得した。ちなみに、今回のテストは室温22℃で、ケースには組み込まないバラック状態にて行っている。
 やはりファンが無いことが影響して、アイドル時は47℃とやや高め。一方、負荷時でもそれほど温度は上がらず、最も温度が高い「OCCT 3.1.0 CPUテスト」実行時でも59℃で、冷却性能は問題ない。内部スペースにゆとりのあるケースを使えば十分ファンレス動作も可能だろう。SSDと組み合わせて駆動音ゼロのPCを組んでみるのも面白そうだ。

E35M1-I DELUXE
「ASUS Ai Suite」画面。各種設定、PC状態の確認、BIOSアップデートなどが可能な統合ツールとなっている
E35M1-I DELUXE
CPU温度(℃)



高いグラフィック性能と省電力が魅力な「Fusion APU」

E35M1-I DELUXE
 ここまで「E35M1-I DELUXE」にて「FUSION E-350」の性能を検証してきた。AMDでは「Cシリーズ」をIntel Atom対抗製品と位置づけているが、ローエンドデスクトップPCの3〜4割程度のCPU性能ということ考慮すると、自作市場では「E-350」がAtom対抗製品と考えて差し支えないだろう。
 グラフィック性能はオンボードグラフィックとしては非常に優秀で、CPU性能とのバランスを考えれば別途グラフィックカードを搭載するメリットは無い。また、Atomプラットフォームのウィークポイントであるストレージインタフェースの少なさや、一部例外はあるものの最大搭載メモリが4GBに制限されている点なども解消されており、省電力プラットフォームの新たな選択肢として十分インパクトのある製品に仕上がっていた。


協力:ASUSTeK Computer Inc.
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E35M1-I DELUXE
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フォームファクタ
Mini-ITX(17cm×17cm)
CPU
AMD Fusion Zacate E350(TDP18W)
Memory
DDR3 1066/800MHz×2(Max8GB)
拡張スロット
PCI-Express2.0(x16 at x4接続)
グラフィック
AMD Radoen HD 6310 onboard
ストレージ
SATA3.0(6Gbps)×5
eSATA(6Gbps)×1
LAN
Gigabit LAN(Realtek 8111E)
Audio
HD Audio(Realtek ALC892)
USB
USB3.0×4/USB2.0×8
主な外部端子
PS/2×1/DVI×1/HDMI 1.3b×1
S/PDIF×1/Bluetooth 3.0
メーカー製品情報
 
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