エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.120 エントリーモデルでもオーバークロックは任せろ。実力者「GA-X79-UD3」検証

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｜テスト機材構成

　ここからは、「GA-X79-UD3」を使って実際にオーバークロックを試していくことにしよう。CPUはいつも通り、「Core i7-3930K」を用意した。こちらは下位モデルながら、倍率可変のためオーバークロックを試みる場合には都合がよい。価格も50,000円前後と「Core i7-3960X」より実売価格で30,000円以上安く人気の高いCPUだ。
　メモリは、品質の高さに定評のあるサンマックス・テクノロジーズ製「SMD-16G68HP-16K-Q-BK」を使用した。ギリギリまでチューニングする際には、原因の切り分けを簡単にするため、周辺を固めるパーツ類はしっかりとしたものを選択しておきたい。それ以外の機材構成は以下の通り。

テスト機材構成
CPU	Intel「Core i7-3930K」（Sandy Bridge-E/3.2GHz/TB時最大3.8GHz/TDP130W
マザーボード	GIGABYTE「GA-X79-UD3」（Intel X79 Express/ATX）
メモリ	サンマックス・テクノロジーズ「SMD-16G68HP-16K-Q-BK」（4GB×4）（PC3-12800/DDR3-1600MHz/CL=11）
システムHDD	Seagate「ST3500418AS」（SATA2 500GB）
グラフィックスカード	Radeon HD 6950 2GB
光学ドライブ	PLEXTOR「PX-755A」
電源ユニット	CORSAIR「CMPSU-750HX」（750W/80PLUS SILVER）
OS	Windows 7 Ultimate SP1 64bit版

｜「GA-X79-UD3」でオーバークロックを試す

　「GA-X79-UD3」では、UEFIに加えて、ユーティリティソフト「EasyTune6」でもCPUをオーバークロックできる。そこで今回は、「EasyTune6」のプリセットモードとUEFIによるオーバークロックの2つの方法でテストを行うことにした。

■「EasyTune6」の3つのプリセットはいずれもクリア

「EasyTune6」では4.0GHz、4.2GHz、4.4GHzの3つのプリセットがあらかじめ用意されていた

　まず「EasyTune6」のプリセットによるオーバークロックだが、こちらは4.0GHz、4.2GHz、4.4GHzのいずれの設定でもOSの起動、ベンチマークの実行とも問題なかった。

プリセット設定による4.0GHz動作時のCPU-Z 1.59の結果。コア電圧は1.272V

プリセット設定による4.2GHz動作時のCPU-Z 1.59の結果。こちらもコア電圧は1.272Vだ

プリセット設定による4.4GHz動作時のCPU-Z 1.59の結果。コア電圧は1.308Vとやや上昇している

■手動設定では4.7GHzまで安定動作が可能

　「EasyTune6」のプリセットによるオーバークロックをクリアしたところで、次に手動設定にてさらに上をめざしてみることにしよう。
　今回は、コア電圧や各種リミット値の調整を行ないつつ倍率を変更したところ、倍率47倍の4.7GHzまではOSの起動だけでなく、ベンチマークも完走させることができた。ちなみに、倍率を48倍にしたところ、OSの起動には成功するもののベンチマーク実行時にブルースクリーンになってしまい安定動作しなかった。