エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.99　GIGABYTEマザーボードの「独自機能」と「こだわり」再考

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｜「EZ Smart Response」でディスクを高速化

　Intel「Z68 Express」の特徴的な機能として、SSDをキャッシュとしてハードディスクを高速化する「Smart Response Technology」がある。本機能はHDDの大容量とSSDの高速な転送速度の両方のメリットを生かせる非常に有効な機能だが、利用するにはSATAコントローラの動作モードをRAIDモードにする必要がある。そのため、AHCIやIDEモードでOSをインストールしている場合、レジストリの変更を伴う設定や最悪OSの再インストールが必要となりちょっと試すには敷居が高い。
　しかし、GIGABYTEのオリジナルツール「EZ Smart Response」を使えば、AHCIやIDEモードからでも、簡単に「Smart Response Technology」を有効にすることができる。
　「EZ Smart Response」についてはベータ版を使用した設定方法をエルミタ的速攻撮って出しレビュー　Vol.84　何でもこなすオールマイティな一枚「GA-Z68MX-UD2H-B3」を試すでも紹介しているが、今回は復習の意味も兼ねてリリース版を使って再度手順とその効果を確認しておこう。

今回はAHCIモードで、ハードディスクとSSDを接続した状態から「Smart Response Technology」を有効にする

インストール後、スタートメニューから「EZ Smart Response」を起動する

画面にロゴが表示されたあと、SATAコントローラをRAIDモードに変換する旨のメッセージが表示されるので、OKをクリックする

再起動後、「EZ Smart Response」が自動的に起動する。「Smart Response Technology」を有効にする場合、SSDのデータがすべて削除されるため、確認のアラートが表示される。特に問題なければOKをクリックして操作は終了だ

「ラピッド・ストレージ・テクノロジーソフトウェア」で確認すると「Smart Response Technology」が有効になっていることがわかる

　このように「EZ Smart Response」を起動したあとはOKをクリックするだけで簡単に「Smart Response Technology」を有効にすることができる。ちなみに、初期設定ではリードのみキャッシュする「拡張モード」となっているが、「最速モード」にすることでライトキャッシュとしてもSSDを使用することができる。
　今回はSATA3.0（6Gbps）対応のSandForceコントローラを搭載したTeam製「TG120GS25AS3M」をキャッシュドライブとして使用しているが、「最速モード」ではシーケンシャルリード、ライトとも400MB/sec前後と大幅に高速化されている。

「拡張モード」で設定した場合のCrystalDiskMark3.0.1bの結果

「最速モード」で設定した場合のCrystalDiskMark3.0.1bの結果

｜「Disk Mode Switch」でSATAの動作モードを自由に切り替え

　「Disk Mode Switch」は、Intel6シリーズを搭載したマザーボードで動作するSATAの動作モード変更ソフトウェアだ。動作モードを間違えてOSをインストールしてしまった場合でも「Disk Mode Switch」を使えば簡単にSATAの動作モードを変更できる。