「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」
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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vo.123 ローエンドでも品質に妥協なし。GIGABYTE H61マザーの実力を検証する
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バイオハザード5ベンチマーク
CPU性能の確認ができたところで、次にグラフィックス性能をチェックしていくことにしよう。まずはオンボードグラフィックスにとっては重めのゲームベンチマークとして「バイオハザード5ベンチマーク」を用意した。計測した解像度は800×600ドットと1280×720ドットの2パターンで、それ以外の設定は初期設定のままとした。
こちらはGPUコアの性能が直接スコアに影響しており、800×600ドットで約9%、1280×720ドットで約8%とほぼGPUクロック分「Pentium G620T」が高いスコアを計測した。ただし、「Celeron G530」「Pentium G620T」とも30fpsを大きく下回っており、少々実力不足といった印象が強い。このクラスのゲームをやるには素直にグラフィックスカードの増設を検討したほうがよさそうだ。
バイオハザード5ベンチマーク
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ストリートファイターIVベンチマーク
次に、やや軽めのゲームベンチマークとして「ストリートファイターIVベンチマーク」で検証を行った。こちらも計測した解像度は800×600ドットと1280×720ドットの2パターンで、それ以外の設定は初期設定のままとしている。
スコアの傾向は「バイオハザード5ベンチマーク」と同様、800×600ドットで約7%、1280×720ドットで約8%「Pentium G620T」が高いスコアを計測した。また、800×600ドットではどちらのCPUでも30fpsを大きく上回っており、十分遊べる性能を発揮している点には注目したい。なお「Pentium G620T」では1280×720ドットでも27.5fpsと30fpsまであと一歩まで迫っており、描画設定を調整すればある程度遊べるレベルまで持っていけそうだ。
ストリートファイターIVベンチマーク
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「GA-H61MA-D3V」のSATA3.0ポートの性能を確認する
「GA-H61MA-D3V」では、Marvell「88SE9172」によって2基のSATA3.0ポートが実装されている。こちらはチップセットであるH61にPCI-Express2.0(x1)で接続されているわけだが、実際の転送速度が気になるところ。そこで今回は
Patriot「Pyro SE」シリーズ
の120GBモデルを使って性能を確認してみることにした。
「GA-H61MA-D3V」のSATA3.0(6Gbps)に接続。ランダム1000MB(画像左)、All 0x00 0Fill 1000MB(画像右)
「GA-Z68XP-UD3R-B3」のSATA3.0(6Gbps)に接続。ランダム1000MB(画像左)、All 0x00 0Fill 1000MB(画像右)
「GA-H61MA-D3V」のSATA3.0(6Gbps)ポートの場合、最大でも350MB/sec弱でスコアが頭打ちとなっており、最新SSDについてはその性能を最大限発揮することはできないことがわかる。とはいえ、SATA2.0(3Gbps)ポートよりは高い転送速度を実現しており、メインPCのSSD交換で余った製品を流用するような場合には重宝するだろう。
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消費電力を確認
Intelの公称値では「Celeron G530」のTDPは65W、「Pentium G620T」は35Wと30Wの違いがあり、実際の消費電力にどの程度の差がでるか気になるところ。そこで、最後に消費電力について確認しておこう。なお今回はマザーボードによる消費電力の違いをチェックするため、いつもSSD系ベンチマークでお世話になっているGIGABYTE「GA-Z68XP-UD3R-B3」でも消費電力を測定している。
ちなみに、アイドル時は10分間放置した中で最も低い値、高負荷時は「OCCT 4.1.0」のCPUTestを30分実行して最も高い値とした。
消費電力
アイドル時はどちらのCPUもクロック1600MHz、コア電圧1.068Vまで下がるため消費電力に差は出ていない。高負荷時は「Pentium G620T」のほうが4.9W低くなっているが、TDPから比べると微増といったところ。この消費電力の違いを大きいと感じるか、小さいと感じるかはユーザーによって異なるだろうが、筆者には価格差や性能を考えると「Celeron G530」のほうが魅力的に映る。
また、H61とZ68マザーボードではアイドル時で2.1〜2.2W、高負荷時で4.5W〜5.2W消費電力に差が出ている。オーバークロック機能やSATA3.0ポートが必要なければ、H61マザーを選択して消費電力を抑えるのもよいだろう。
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ローエンドながら基本性能は高い「GA-H61MA-D3V」
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省電力向けPCとして有力な選択肢
ここまでH61マザーボードとローエンドCPUを組み合わせた、コストパフォーマンス重視のPCについてチェックしてきたが、ひと言でいえば思っていたよりも”使える”というのが率直な感想だ。
さすがにベンチマークテストの結果は、ハイエンドと比較すると見劣りするものの、OSの起動やWebの閲覧、フォルダの開閉といった基本的な操作でその差を感じることはほとんどなかった。また機能を制限されていることから、Z68マザーボードより消費電力が少なく、省電力PCにも向いている。
特に「GA-H61MA-D3V」は、実売価格4,500円前後と割安な製品ながら、SATA3.0(6Gbps)×2やUSB3.0ポート×2を搭載するなど拡張性も確保されている。さらに、独自の品質規格「Ultra Durable 4 Classic」に準拠することで、固体コンデンサの採用やDual UEFI BIOSなど品質面についても安心だ。
次世代CPUであるIvy BridgeがPCI-Express3.0への対応も謳われていることから、長く使えるH61マザーボードとして、十分に有力な選択肢といえるだろう。
協力:日本ギガバイト株式会社
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