|CINEBENCH R11.5でCPUコア性能を確認
「OC GENIE II」機能によるオーバークロック動作が確認できたところで、次に「CINEBENCH R11.5」を使ってCPUコアの性能をチェックしていこう。
Core i7-3770KとCore i7-2600Kを比較すると同じ4.20GHz動作時でも、Core i7-3770Kのほうがシングルコア、マルチコアとも約4%高いスコアを計測した。「Sandy Bridge」と「Ivy Bridge」ではCPUコアには大きな変更がないものの、内部の最適化によって若干性能が向上していることがわかる。
またCPUの性能がダイレクトに影響するベンチマークということで、Core i7-3770Kではシングルコアで約8%、マルチコアでは約13%、Core i7-2600Kではシングルコアで約11%、マルチコアでは約20%と順調にスコアを伸ばしている。「OC GENIE II」機能は「CONTROL CENTER」でもON/OFFが可能なため、重い作業をする場合のみオーバークロックするという使い方も良いだろう。
|3DMark 11 Version 1.0.3
次にDirectX 11世代のベンチマークとしてお馴染みの「3DMark 11 V1.0.3」を使ってCore i7-3770Kのグラフィックス性能を確認してみよう。なおCore i7-2600Kの内蔵GPU「HD 3000」はDirectX 11をサポートしないため本テストは対象外とした。
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3DMark 11 Version 1.0.3 Entryモード |
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「OC GENIE II」機能によるオーバークロックでは、CPUだけでなく内蔵GPUクロックも1150MHzから1450MHzへと変更される。この結果Graphics Score、総合スコアとも定格から約27%アップと大幅に向上している。またCPU性能が影響するPhysics Scoreも約17%上昇しており「CINEBENCH R11.5」より効果が高いことがわかる。
|3DMark Vantage Version 1.1.0
次にDirectX 10の性能を確認するため「3DMark Vantage Version 1.1.0」でも計測を行った。
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3DMark Vantage Version 1.1.0 Entryモード |
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Core i7-3770KとCore i7-2600Kを比較すると、CPU内蔵のGPUクロックが200MHz低いにもかかわらずCore i7-3770Kのほうが約6割高速だ。さらにGPUクロックが同じ「OC GENIE II」動作時では8割以上も上回り、GPUコアに関しては「Sandy Bridge」から大幅に強化されていることがわかる。またGPUコアについては、オーバークロックの効果も非常に高く総合スコア、GPU Scoreとも25%以上高速化されている。 |