|メモリのオーバークロックを試す
今度はメモリのオーバークロックに挑戦してみよう。今回テストに使用したCORSAIR「CMZ8GX3M2A1866C9」は、XMPで1,866MHzに対応するオーバークロックメモリだが、標準ではメモリクロック1,333MHzで動作する。そこでXMPプロファイルによる1,866MHz動作の確認と、電圧、レイテンシを調整したオーバークロックを試してみることにした。
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CORSAIR「CMZ8GX3M2A1866C9」のプロファイル。XMPには1,866MHzの設定が登録されている |
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標準ではメモリクロック1,333MHz、レイテンシ9-9-9-24で動作する |
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|XMPプロファイルによるオーバークロック
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XMPを有効にするには「Extreme Memory Profile(X.M.P)」を「Enabled」に設定する |
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プロファイル通り、メモリクロック1,866MHz、レイテンシ9-10-9-27で動作した |
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CORSAIR「CMZ8GX3M2A1866C9」は、Ivy Bridge発売以前の製品であることから相性問題を懸念したが、XMPによる1,866MHz設定で問題なく動作した。ちなみにIvy Bridgeではメモリコントローラが改良され、Sandy Bridgeよりも多くのメモリ対比に対応する。Lynnfield世代に登場したPC3-16000(2,000MHz)やPC3-17600(2,200MHz)対応メモリも規定クロックで動作できるため、該当するメモリを持っているならば試してみるといいだろう。
|電圧やレイテンシを調整して更なるオーバークロックに挑戦
オーバークロックによってどの程度消費電力が増加するのか確認しておこう。アイドル時は10分間放置した中で最も低い値、高負荷時は「CINEBENCH R11.5」実行中で最も高い値とした。
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「DRAM Voltage」は長期使用を考えるなら1.65V前後にとどめておこう |
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「Advanced DRAM Configuration」でレイテンシも緩めに設定した |
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電圧やレイテンシを調整することで2,133MHzまでメモリクロックを上げることに成功した |
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XMPの設定を元に、電圧やレイテンシを調整してさらにオーバークロックを試したところ、メモリクロック2,133MHz、レイテンシ11-12-11-31、電圧1.6555Vで安定動作させることができた。
|「Sandra 2012 SP4」でオーバークロック効果を確認
メモリのオーバークロック効果を「Sandra 2012 SP4」を使って確認してみることにしよう。
メモリ帯域は、1,866MHzで約40%、2,133MHzで約50%とメモリクロックに合わせて順調にスコアが伸びている。一方、レイテンシは1,333MHzから1,866MHzでは大きく削減されているが、1,866MHzと2,133MHzではほとんど変わらなかった。これは、2,133MHzではレイテンシ設定を緩めに設定しているためだと思われる。 |