やや落ち着いた感はあるものの、販売価格の下落が続いたDDR3メモリ。円高の影響も手伝って、各ショップではユーザーも戸惑うほどの「最安合戦」が繰り広げられた事は記憶に新しい。
かつては安い≒バルク品が相場だったが、今や最安クラスのメモリでさえパッケージ品と呼ばれる製品が大部分を占める。とはいえ「ただ安い」がウリの最安クラスを購入するには、やや抵抗があるのは事実。価格が下がっている今だからこそ「いつもよりワンランク上のメモリを購入してみたい」と思うユーザーも少なくないだろう。
そんなニーズにぴったりなメモリが今回紹介するGeIL(GeIL Golden Emperor)「Enhance Plus」シリーズだ。
「Enhance Plus」シリーズは、PC3-14000(1750MHz)とPC3-12000(1500MHz)の2モデルがあり、定格からややオーバークロックされ、それぞれPC-12800(1600MHz)、PC3-10600(1333MHz)対応のマージンが大きいメモリとして使用できる。そこで今回は国内正規代理店である株式会社エムヴィケー(本社:東京都千代田区)からテストサンプルを取り寄せ、“ちょっといい”メモリ、GeIL「Enhance Plus」シリーズの実力をチェックしてみたい。 |
|価格ではなく「品質」が重要なメモリ選び
ほんの2ヶ月ほど前まで、DDR3 SDRAM 4GB×2枚セットの最安値は5,000円前後だった。しかし、原稿執筆時時点(2011年9月上旬)では3,000円割れが当たり前という状況。DDR3メモリは空前の「安値時代」へと突入している。メーカーや代理店、販売店からは怨嗟の声が聞こえてきそうだが、64bit OSの普及も手伝い、ユーザー諸氏にとって今がまさに買い時と言っていいだろう。
ただ、安いからと言って激安品に手を出すのはやはり少々不安が残る。近頃は販売されるメモリの全体的な品質が向上している事から、以前ほど粗悪品に遭遇する可能性は低くなったとは言え、それでも皆無とは言い切れない。特にメモリの相性問題は、起動しない場合はともかく、動作が不安定ながら“起動してしまう”と問題の切り分けが難しく、たいへん厄介だ。そんな不安を解消するためにも、品質のよいメモリを選択した方がよい事は、言うまでも無い。
今回取り上げるGeILブランドのメモリは、初期不良率を0.1%以下にする※「Die-hard Burn-in Technology」(DBT)技術を採用し、国内全ての製品で永久保証が提供されるなど、品質を非常に重視しており、安心して購入することができるメーカーのひとつと言える。
【Die0hard Burn-in Technology(DBT)技術】
「初期不良の原因となる品質の悪いICチップを選別するうえ、徹底したエージング検査を行うことで、万全の品質を有する製品だけを製品化しており、メモリモジュールとしての品質が抜群に高く、長期間のハードワークでも安心して使用いただけます」(株式会社エムヴィケー製品情報抜粋) |
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メモリの相性問題に遭遇してしまうと切り分けはなかなか難しい。PCが起動するものの不安定に感じる場合は「Memtest86+」などの検査ツールでメモリをチェックしてみよう。もちろん今回テストに使用した個体もチェック済み。問題は確認できなかった |
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GeIL製DDR3メモリは初期不良率を0.1%以下にするDBT技術に対応。さらに製品は永久保証が提供される |
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