「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」番外編
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エルミタ的業界インタビュー「オピニオン」 Vol.2 2011年は反転攻勢へ! 日本Shuttleの偉い人 伊藤氏に聞く
15.6インチ液晶一体型タッチスクリーンPCの使い道は?
ここで、現行モデルの15.6インチタッチスクリーン液晶を搭載した一体型PC「X50 V2」を少しチェックしてみたい。本製品は「X50」のバージョンアップ版という位置づけで登場した。
CPUは「Atom D510」+「Intel NM10」へ。プラットフォームの変更に伴い、メモリはDDR2-800までの対応となり、最大容量も4GBに拡張された。さらに、消費電力も大幅に削減されており、ファンレスでの運用が可能になっているのもポイントである。
・今年2月の登場以来、息の長い製品となっている「X50 V2」。現在は実売価格約30,000円前後で販売されている。パネルは抵抗膜方式を採用。iPhoneのような静電容量方式に慣れた一般ユーザーにとっては多少の違和感を感じることになるが、Windows 7の仮想キーボードと組み合わせれば、キーボードレスで操作が可能。メディア再生やWeb閲覧もできる
・厚さはわずか36mm。向かって左側面には、電源ボタン、DCIN接続部、スタイラス、USB2.0×2。右側面には4in1メモリカードリーダー、USB2.0×2、LANポート、マイク入力端子、オーディオ入力端子が配置されている
・背面にはD-SUBポート、ケンジントンロックポート、スタンドを装備。スタンドは角度調節が可能で、持ち運ぶ際はキャリーハンドルの役目もこなす。またVESA規格にも対応しているため、対応する液晶アームに取り付けることも可能だ
・背面カバーを外したところ。専用設計のマザーボードは非常に小さく、左隅にマウントされている。また冷却システムにヒートパイプを採用する事で内蔵ファンを排除。結果的に静音性も飛躍的に向上した
ここからは、再び手持ちのパーツで組み込みを実施。「SG41J1」同様、Windows 7エクスペリエンスインデックスをチェックする。足りないパーツはHDDとメモリ、OSのみ。そこでHDDにはPS3からの抜き取り品であるSeagate製の2.5インチモデル「ST920217AS」を、メモリにはノート換装用に以前購入したHynix製のDDR2-800対応2GBを2枚、OSはWindows 7 Ultimate 32bit版を用意した。
結果はご覧の通り。グラフィック性能が2.9となった以外は、一応全ての項目で3.0を超えており、最低限Windows 7を利用出来るスペックにはなっている。実際の操作感も、快適とまではいかないが、Webや動画を見る程度であれば、それほどストレスを感じることはないはずだ。
・Windows 7エクスペリエンスインデックスの結果。2010年のPCとしてはなかなか衝撃的ともいえる結果だが、全体の構成を考慮すればこんなものだろうか。Windows 7を使った最低限の動作は十分可能だろう
ついでと言ってはなんだが、ファンレス構造ということで熱が気になった。そこで、次に、OCCTでCPUテストを20分実行して消費電力とCPU温度について確認してみた。消費電力はアイドル時で15W、OCCTの最高でも29Wで、タッチスクリーン液晶一体型にもかかわらず非常に優秀なことがわかる。一方で、CPUの温度はアイドル時は49℃、フルロード時は最高76℃と比較的高く、このあたりはファンレスの影響が出ている模様。「Atom D510」のTj maxは100℃のため、特に問題視することはないと思うが、CPUがフルロードするような状態で長時間使うにはちょっと躊躇する温度であるのは確かだ。
・ファンレスの影響が出たのか、システム全体の温度は比較的高い印象。温度の下がり方も緩やかである。とはいえ製品の特性上、ファンレスにするメリットはかなり大きく、熱の高さはその代償といえるだろう
無線LANをサポートするので、電源コンセントさえあれば、どこでもPCが利用可能となる。寝室の枕元や子供の動画再生用PCとして活用でき、3万円前後で購入可能。自作ユーザー目線で言えば、余ったパーツをうまく使い回すのには丁度よい、液晶付きのベアボーンなのだ。
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“ゲーミング筺体”も開発中の「X58」搭載モデル
編集部:
さて今度は、ハイエンドの「X58」搭載モデル
「SX58J3」
についてお聞きします。「X58」チップセットについては、2011年もひとまずハイエンドとしてその地位を確保していきそうな印象ですが、後継モデルの予定などはあるのでしょうか?
伊藤氏:
今後のフラグシップモデルとなるような「X58」搭載モデルを開発中です。例えばUSB3.0やSATA3.0などのサポートですね。また、これも大きなアピールポイントですが、特徴的というか、だれが見ても分かるようなパフォーマンスモデルとして外観デザインについても凝ったものを採用する予定です。まだサンプル段階で様々な案がでているところですが、今までのShuttle製キューブにはない斬新なものですね。
チップセットに「X58」+「ICH10R」を採用したLGA 1366対応のハイエンドキューブベアボーン「SX58J3」。2本のPCI Express x16スロットを搭載するほか、80PLUS BRONZE準拠の500W電源を装備。ハイエンドVGAの2枚差しにも対応するモンスターキューブである。このクラスのキューブをしっかりとラインナップするあたりは、実にShuttleらしいと言えるだろう
編集部:
例えばですが、それはゲーマーユースを意識したようなアグレッシブなデザインなどと考えてよろしいでしょうか?
伊藤氏:
そうなると思います。デザイン決定方法もユニークなんですよ。従来ですと、台湾本社が決めたものがトップダウンで各国のブランチに下りてくるわけですが、今回は各国支社の投票で決めるようです。サンプルデザインを実際に見た感想を言わせてもらうと、かなり気合が入っているな、と感じさせるものでした。パッと見で分からないですよ、Shuttleのキューブとは。流線的というかなんというか・・・。
編集部:
それは非常に楽しみですね。デザインが決まったら是非教えてください。少々話は変わりますが、今各国の支社の話題が出ました。そこでお尋ねしますが、日本Shuttleのグローバル市場におけるシェアはどんな感じなんでしょうか?
伊藤氏:
日本は10%くらいですね。やはり圧倒的にヨーロッパとアメリカです。
編集部:
なぜでしょうね? ヨーロッパとアメリカにはライバルメーカーがいないんでしょうか?
伊藤氏:
いや、これは聞いた話ですが、
ZOTACさんやacerさんの小型モデルなんかも勢いが強い
ようですね。
編集部:
ZOTACなどは日本では数あるメーカーのうちのひとつという印象ですが。
伊藤氏:
そうですね。ところがあちらではPC本体がメインのブランドという感じのようです。どこのメーカーさんでも同じだと思いますが、各国の支社は自分の国の競合他社情報というものを本社に報告します。年に何度かの集まりでよく他国の担当と話をするのですが、日本のZOTACについてよく聞かれます。
編集部:
そう言われると、最近国内でも発売されているZOTAC製の小型ベアはなかなか秀逸な出来ですよね。
伊藤氏:
そうなんです。それでいてあの価格設定ですよね。グローバルで相当量を出荷していないと到底無理ですよ。
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SX58H7
Core i7シリーズが搭載可能な、ハイエンドキューブ。 ATI CrossFireXやNVIDIA SLIにも対応し、複数のグラフィックスボードで3D描画性能もアップできます
SG41J1
Mini-ITX準拠のシャーシを採用したキューブ型ベアボーンです。Intelの45nm版プロセッサやデュアルディスプレイに対応。コストパフォーマンスに優れた多機能なパソコンをすぐに実現できます
SG41J1 PLUS
新型シャーシ採用ベアボーンの上位モデルです。高性能なDDR3メモリーに対応。パフォーマンスの高さと先進性を求める方にお薦めです
SH55J2
対応ソケットはLGA1156で、Intelの主力CPUを搭 載できます。チップセットはIntel H55。CPU内蔵のグラフィックス機能にも対応し、ホー ムユーザーからオフィスユーザーまで満足できる製品です
SX58J3
Intel X58チップセットを採用し、Core i7シリーズを搭載可能。ミドルタワーをも凌駕する高性能PCが作れます。マザーボードはMini-ITX仕様で、長く自作PCを楽しめます
XS35
幅がわずか38.4mmの、スリムでコンパクトなベアボーンです。CPUにAtom D510を搭載。スリムドライブベイや2.5インチベイなど、十分な拡張性も確保しています
XS35GT
新たにNVIDIAの次世代IONを採用し、従来モデルからグラフィックス機能を大幅に強化しました。スリムドライブを増設すれば、Blu-ray Discの再生にも対応します
X50 V2
タッチパネル液晶採用の、オールインワンベアボーン。指で簡単に操作できるため、家庭、オフィス、公共の巣エースなど幅広く活用いただけます
SA76G2 V2
新たにAMDの6コアCPUに対応しました。チップセットは従来モデル同様AMD 760Gを搭載。ATI Radeon HD 3000のグラフィックス機能を内蔵しており、小型ながら3Dゲームも快適に楽しめます
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