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 「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」
 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビューVol.38 - 新興メーカー 「ozone」 国内上陸前のゲーミングマウスをいじってみた
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ゲーミングヘッドセット「strato」をチェックする

ozone「strato」
ozone 接続: USB
コードの長さ: 3.0m
出力インピーダンス: 2.2 KΩ
マイク寸法: 直径9.7mm x5.0mm
マイク感度: -39dB±dB
マイク指向性: 単方向
製品情報
http://www.ozonegaming.com/product.php?id=4

 お次は5.1ch Surround搭載のUSB接続ヘッドセット「strato」を紹介したい。
 昨今のゲームはネット環境が整ってきたお陰でCo-Op、つまり他人と協力して遊べるゲームが増えてきた。基本料金無料を謳う、いわゆる「無料ゲーム」でも他のユーザーと協力する事をプッシュしたタイトルが多くなってきたのでヘッドセットとという選択肢はライトユーザーにも一般的になってきていると思う。

ozone ozone
パッケージサイズは235×195×170mm。製品にはソフトウェア/ドライバCDが同梱されている

 しかし多くの人が使うようになれば、それだけ要求されるものは複雑化してくる。果たして「strato」は何を売りにしているのか。
 一番に上げられるのはUSB接続の5.1ch Surround だろう。ゲーマーなら『音』も大事な状況把握要素の一つだと理解しているであろう。
 銃声はどちらから聞こえるのか、敵の足音は何処から、その足音から相手は今こちらを警戒しているかどうか。

 その重大な要素である『音』をUSB接続するだけで、しかも5.1ch Surround という高品質で得られるのだからライトユーザーにとっては嬉しい限りだろう。では既にサウンドカードを搭載しているヘビーユーザーには不要なのか?
 当然だがそんな訳は無く、「strato」にはもう一つ面白い機能が付いている。それが低音が強調されるシーンに反応してヘッドセット自体が微かに振動するバイブレーション機能である。
 もちろん従来の商品でもこういった機能が搭載されている商品はある。しかしヘッドセットという分類で見ると、その数は少ない。ここもozoneが他メーカーと差別化を図った部分だと思われる。

ozone ozone
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USB接続で5.1ch Surroundを高音質で得られるozone「strato」

 具体的な例を挙げると、最近私が良く遊ぶゲームの中に「Battlefield Bad Company 2」がある。もっぱら偵察兵として物陰をコソコソ移動しているのだが、横を戦車が横切ったり真上を戦闘ヘリが通過する際にもヘッドセット全体が振動し、臨場感がグッと上がった。勿論それらが不要の場合はドライバから設定を変更してしまえばいい。
 この振動機能はゲームだけじゃなく、当然音楽や映画を見る際にも有効になる。お気に入りの曲や映画のちょっとしたアクセントとしてもお手軽に導入できる。


マイク感度や音質は良好

 マイクの感度や音質も問題なく、Skypeなどの音声会話でも不便なく使える。マイク位置も非常にフレキシブルで視界の邪魔にならない。手元のボリュームコントロールスイッチは全体の音量を調整する「VOLUME」の他に「FRONT」「REAR」「CENTER」「SUB」の4種類。更にマイクのON・OFFスイッチも搭載されている。
 全体的な調整が済めば、あとは手元のコントロールだけで済ませられるのも余計な手間が掛からず良い。

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ボリュームコントロールスイッチは全体の音量を調整する「VOLUME」の他に「FRONT」「REAR」「CENTER」「SUB」の4種類
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マイクのON・OFFスイッチも搭載され、親指操作が可能 非常にフレキシブルなマイク部は視界の邪魔にならず、好感の持てる部分


ヘッドホン部直径とクッションに改良の余地ありか?

 ここからは私個人の感じた気になる点をいくつか。まずヘッドホン部分のクッション。革製のカバーで厚みも中々にあるのだが、初めて装着した時は少しばかり硬い印象を受けた。そしてその硬いカバー部分も小さい。装着すると耳たぶを押し潰すような形になってしまう。
 今回「strato」を使っていて一番辛かった部分もここだった。私は普段コンタクトを着用しているが、自宅に居てゲームをする際は眼鏡をつけている。しかし眼鏡をかけたまま装着すると、耳たぶ全体を押し潰してしまうためフレームが間に挟まってしまう。
 この状態でゲームをプレイすると、一時間も経たない内に耳に違和感を感じ、最終的には痛みが走るレベルにまでなってしまった。そんな状態で振動されても臨場感が上がるどころか痛みを増すだけだった。

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やや小径のヘッドフォン部。個人的にはもう少し直径を大きくして欲しかった。また革製クッション部はやや固めという印象
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音質、マイクの感度などは問題なく実用的なラインを超えている

 メーカーページの売り文句の一つに『折り畳める事で持ち運びに便利』とあるが、折り畳めなくなってもいいからヘッドホン部分をもう少し大きく作ってくれると有難かった。それでも一度だけコンタクトを着用したままで使ってはみたものの、最初に感じた違和感は中々消えないのか、最後までどうにもしっくり来なかった。

 結局のところ耳全体を押し潰すようにな形になってしまうのが良くないのか、残念ながら長時間での使用にはあまり向いてないように思えた。昔の偉い人が言っていたように“ゲームは一日一時間”という事だろうか。
 しかしながら、それを踏まえつつ音質、マイクの感度などは問題なく実用的なラインを超えている事は事実。さらに環境に左右されないUSB 5.1ch Surround やバイブレーション機能などのメリットも多い。装着時の付け心地さえクリアしてしまえば良い訳だから、めでたく日本上陸を果たした後、デモをしている店舗などで一度試してから考えるのもアリかも知れない。


総評 「全体の印象は悪くない」 個人的に期待大

 今回、ozoneの製品に触れてみた感想を述べると、やはり新興メーカーとしては他メーカーとの差別化を図りたいのか、かなり面白い試みを盛り込んでいる印象を持った。本製品がどのような評判を受けるのかは、市場に出てユーザーの手に渡るまで結論は出ないが、新たな試みに挑戦する「ozone」には個人的に期待したい。
 
ozone GAMING GEAR
http://www.ozonegaming.com/
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