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|GPU、メモリチップ、同梱品などをチェックしておく
VGAクーラーをチェックした後はGPUとメモリチップをチェックしておこう。
GeForce GTX 460のGPUは約45×31mmの長方形ヒートスプレッダが装着され、それを取り囲むようにメモリチップが8枚並べられていた。なおメモリチップはSAMSUNGの「K4G10325FE-HC05」の0.5ns/1Gbit品で、先にテストを行ったリファレンスモデルと同じものが採用されていた。
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「GF104」チップを剥き出しにしてみたところ。GPUには「GF104-325-A1」とプリントされていた |
メモリチップは8枚構成。搭載されていたチップはSAMSUNG「K4G10325FE-HC05」だ |
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思わずもう1度言ってしまうが、横位置の6pinコネクタレイアウトは勝手が良い。GTX 400ファミリー中では短いGTX 460ながら、やはり縦位置よりもコネクタは挿し易い |
こんな所もPalitの特徴。上下縦位置にDVI端子がレイアウトされているため、端子裏はアルミ製“専用BOX”で覆われている |
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実にあっさりとした同梱品一式。「QUICK INSTALLATION GUIDE」の小冊子とドライバCD、さらに6pin電源ケーブル1本がその全て。DVI to VGAアダプタはデフォルトでD-Sub15pin端子があるので不要、さらにHDMIも装備されており、その恩恵がこんなところに現れている |
ドライバCDの中身。GeForceドライバは最新版「GeForce/ION Driver 258.96 Beta」がすでにリリースされているので、そちらを使おう。その他はメディアコンバーターの「badaboom」等が収録されていた |
まずはGPU-Z 0.4.4でチェック
Palit「GeForce GTX 460 1GB Sonic Platinum」を7月にアップデートされた「GPU-Z 0.4.4」でチェックしてみる。Shaders等の表示がおかしいが、正しくは224基ではなく336基が正解。 |
|各種ベンチマークテストを行ってみる
ここからはベンチマークテストを行ってみよう。テスト環境は以下表にまとめた通り。
なお今回は時間の都合上、最上位のPalit「GeForce GTX 460 1GB Sonic Platinum」のみの単体テストとなっている。
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テスト環境 |
CPU |
Intel Core i7-920
(2.66GHz/8MB/130W) |
マザーボード |
ASUSTeK P6T Deluxe V2
(Intel X58 Expressチップセット/ATX) |
システム |
OCZ Vertex Series 120GB(SATA2/2.5インチ) |
メモリ |
CORSAIR CMX6GX3M3A1600C9
(DDR3-1600MHz 2GB×3枚) |
OS |
Windows 7 Professional 64bit |
■「ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク」
GeForce GTX 460リリース前に登場した「ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチ-マーク」。現時点、“FF14待ち”ユーザーのみならず最も気になるベンチマークテストである事は言うまでも無いだろう。
ここでは「FF XIVベンチ」から、Palit「GeForce GTX 460 1GB Sonic Platinum」のパフォーマンスチェックして行く。まずは結果をご覧いただこう。
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GeForce/ION Driver 258.96 Beta/Highモード(1920×1080):2866 |
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GeForce Driver 258.80/Highモード(1920×1080):2862 |
2つのテスト結果を掲載したが、上段は7月12日にリリースされた最新版のドライバ「GeForce/ION Driver 258.96 Beta」、下段はGeForce GTX 460正式リリース前にレビュアー向けに配布された「GeForce Driver 258.80」である。
結果、最新版で若干のスコア向上を期待したもののそれほどの差は見られなかった(ただでさえ速いのだが、、、)。また下の表では、GeForce GTX 460 768MBリファレンスモデルでの結果を参考に掲載している。
もちろん直接的な比較はできないものの、順当な差が結果として表れている事がお分かり頂けるだろう。
ご存じのように「FF XIVベンチ」は、ベンチマークテストの結果により8段階に分けられた参考レベルに切り分けされている。ひとつの目安としては有効ながら、非常に高いスペックが要求されているため、手持ちのグラフィックスカードでテストを行い、ガッカリした人も多いのではないだろうか。(筆者もそのひとり)
さておき、Palit「GeForce GTX 460 1GB Sonic Platinum」のスコア2900弱をこれに当てはめると“【2500〜2999】普通”となった。3000台から“やや快適”となるため、「FF XIVベンチ」に限って言えば、“もう少しでやや快適”なグラフィックスカードとなっていた。ともあれ、十分にポテンシャルは高く、そう肩を落とすことはない。
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ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチ-マーク |
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■定番ベンチでもパフォーマンスをチェックしてみる
では次に定番ベンチマークテストを行ってみよう。本稿ではライバルGPUとの比較が主題ではないため、「3DMark Vantage Build 1.0.2」、「3DMark06」、さらに「BIOHAZZARD 5」を用い、単体にてそれぞれのスコアを表にまとめてみた。
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3DMark Vantage Build 1.0.2 |
Extreme |
7251 |
High |
10998 |
Peformance |
17121 |
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3DMark06 |
1920×1200 |
17981 |
1680×1050 |
19994 |
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BIOHAZZARD 5ベンチマーク |
1920×1200 |
94.8 |
1680×1050 |
105.4 |
わざわざお断るするまでもなく、各モデルのテスト結果は巷に溢れているため、あえて各スコアについての解説は割愛するが、「FFXIVベンチ」も含め、Palit「GeForce GTX 460 1GB Sonic Platinum」のパフォーマンスの高さはお分かり頂けるのではないだろうか。
|「OCCT 3.1.0」でGPU温度をチェックしてみる
テストの最後にストレスツール「OCCT 3.1.0」で30分間のテストを行い、GPU温度をチェックしてみよう。
この結果を見ると、高負荷時で最大78℃まで達している事が分かる。またテスト中、高負荷時でのファン騒音値はリファレンスモデルの2Slot外排気ファンと大差なく、“それなり”の音を奏でる。ただし、通常使用時ではむやみに高回転に達する事は無かった。
やはり冷却能力の低いVGAクーラーの場合、ファンのエアフローに頼る事になってしまうが、PalitオリジナルのVGAクーラーはそこそこの冷却能力があるようで、ある程度の“ふんばり”は効く。若干小振りに見えるヒートシンクだけに若干心配していたものの、どうやら取り越し苦労だったらしい。
ここまで定番ベンチマークテストによりGTX 460 1GB OCモデルのパフォーマンスを見てきたが、シリーズ中での最下位モデルとなる768MB版「GeForce GTX 460」(NE5TX460FHD79)に比べ、約5,000円の価格差で手に入るPalit「GeForce GTX 460 1GB Sonic Platinum」は“買い”の1枚と言えるだろう。
次は7月14日にドスパラ秋葉原本店で行われたNVIDIA、Palit、ドスパラによる3社合同の「GeForce GTX 460」発売イベントの模様をお伝えしよう。平日にも関わらず多くのユーザーが集まり、その注目度の高さを窺い知る事ができた。 |
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