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 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビューVol.20 「RAVEN 2」(SST-RV02B-W)を徹底チェック
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「RAVEN 2」細部をチェックしてみる

  ここからは画像を中心に「RAVEN 2」の細部をチェックして行こう。SilverStoneのWebサイトでも詳細画像は用意されているが、こちらは重箱の隅を突くが如く、組込作業時に気付くような細部を中心に解説を交えて紹介する。


「RAVEN 2」エクステリアチェック

 まずは「RAVEN 2」のエクステリアチェックから。残念ながら筆者は外装デザインにこだわらない部類に入るのだが、やはりそれなりの金額となる買い物だけに、いつも以上の気合いを入れざるを得ない。また金額はともあれ、内部構成パーツと違い、長く付き合って行くアイテムともなればなおさらだ。というワケで、機能性やその作りなどをメインに見て行きたい。
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今回用意されたのはアクリル窓がサイドパネルに装着された「SST-RV02B-W」。カタログスペックからの想像ではさぞ巨大な体躯と思いきや、意外に普通という印象を受けた フロント(拡大画像)と、リア(拡大画像)。リア中央のメッシュ部分は、ちょうど電源ユニットの吸気ファン位置と重なっている
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トップパネル(ABS樹脂製)はメッシュ仕様で、120mm排気ファンおよびストレートファンレイアウトを採用する電源ユニットの排気孔の役割を果たす ボトム面は、180mm吸気ファン3基分の吸気孔が用意されている。なお床面から吸気孔までは25mmの高さがあり、外部エア取り入れには問題が無いだろう
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トップ面にレイアウトされたスイッチ部。正面右側がPowerスイッチ、左側がResetスイッチ。I/Oポートは、両端がUSB2.0/1.1、センターには音声入出力が装備される リアボトム部には、水冷ホース用ホールを2箇所装備。日本市場では小数派の水冷式冷却だが、昨今のケースの多くにこのホールが見られることから、ワールドワイドでの需要は思ったよりもあるのだろう
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幅212mm×奥行643mm×高さ503mmで、カラの状態で重量は12.5kg。内部構成パーツ満載時にはかなりの重さを覚悟しなくてはならない フロントトップ部はVの字アクセントが施され、PowerLEDを内蔵し、青く発光する。外装のブラックにマッチしたクールな印象をより強調している

「RAVEN 2」内部ディテールチェック

 次に内部をフレーム部から順に見て行く。ちなみに両サイドパネルの着脱方法を説明すると、@トップカバー(ABS樹脂製)を外す→Aフレーム側面に表れるハンドスクリューを緩める、といった手順で、全ての作業はツールフリーで完結できる。また、トップカバーはフレーム部のジェラコンキャッチではめ込まれているため、着脱が非常に簡単なうえ、節度感があり気持ちが良い。頻繁にケース内部のメンテナンスや組み替え等を行うヘビーユーザーには有難い仕様だ。ただしマイナス点も付け加えなくてはいけない
 実はこのケースには大型ケース等にみられる“取っ手”等は無く、移動させる場合は前後または左右両端を下から抱え込む形で持ち上げてなければいけないのだ。ちなみにほんの少し角度を変えるため、うっかりトップカバーに手を掛けてしまったのだが、例のジェラコンキャッチの容易な着脱感が仇になり、かなりの勢いでトップカバーを“引き剥がして”しまった。大型重量級PCケースの移動は慎重に行わなくてはならない。
 
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トップカバーを外すと、いい案配に持ち手風の部分が現れるが、これはSECCではなくABS樹脂となり、決して取っ手のような使い方をしてはいけない。かなりの確率で破損する事が容易に想像できるので要注意
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トップパネルを外すと姿を現すハンドスクリュー。サイドパネル1枚に対し、2箇所のネジを使用。パネルとシャーシの工作精度が高いため、面積の広いサイドパネルを採用しつつもしっかりとした装着感は好感が持てる トップパネル(ABS樹脂製)は、シャーシフレームに装着されたジェラコンキャッチによるワンタッチ着脱式。安価なケースにありがちなABS樹脂によるプッシュ式ではなく、カッチリした装着感で破損等の心配は無用
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ケース内部。開口部が広く、組み込みのし易さは見た目にもよく分かる。ここまで広くなれば、引き出し式マザーボードトレイ等のギミックはコストが上がるだけなので必要は無い 正面向かって左サイドパネルとトップパネルを外してみたところ。現在流行の内部ブラック塗装で高剛性感が増して見えるが、実際に開口部が大きい割に、上から下への力にも強く、心許ない感は一切無い
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マザーボード90℃レイアウトの象徴的部位が、このトップ面にある拡張スロット。全部で8段が用意されている。なおこのレイアウトを採用する事で、全ての外部端子はトップ面に装着する事になる。後述するが、これには長所もあれば短所もアリ
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マザーボードトレイ部にはバックプレート装着型CPUクーラーで重宝するスルーホールが装備される。これでマザーボードを装着したまま、CPUクーラー付け替えが可能。最近のケースではデフォルトになりつつある便利なギミックで、何故今まで無かったのかが不思議
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電源ユニットは背面に縦搭載。奥行き220mmクラスの“長モノ”でもまったく問題がなく搭載できる。なお電源搭載部のケース側面には吸気孔が用意され、エアフローL字レイアウトを採用する電源ユニットはケース内部の気流に影響を与えず自己完結できる事になる これはオプションとなる「SST-CLEARCMOS」というCMOSクリアスイッチ。拡張ブラケットタイプだが、「RAVEN 2」ではトップ排気ファンの横にネジ留めで装着できるようになっている(2つ上の拡張スロットイメージ拡大画像参照)

「RAVEN 2」内部ディテールチェック(ドライブベイ編)

 ここからはストレージに関わるドライブベイを見ていこう。多くの自作ユーザーは、外形寸法と同じくらいの重要度でドライブベイ数は気になるポイントだろう。もちろん数が多く困ることはあまり無いと言えるが、過剰に用意されても持て余すだけだ。
  この「RAVEN 2」のスタイルは、一見フル5.25インチベイ仕様に見て取れる。確かにフロントベゼルは8枚装着されているので使用は可能だ。ただし、3.5インチシャドウベイが3段分排他仕様となっており、さらに5.25インチ光学ドライブ用ツールフリー機構は4台分のみ装備されている(最上部は非装備)。つまり用意はあるものの、現実的に考えれば5.25インチベイ5段、3.5インチシャドウベイ3段というところだろう。
 そして忘れてならないのが、2.5インチSSDまたはHDD用シャドウベイが1段用意されている所だ。特にSSDの普及は目覚ましいものがあり、今後容量単価さえ落ちれば、確実にHDDのシェアを逆転するであろう事を見越して、5.25インチベイ側面にネジ留めで装着する事ができるようになっている。高さのあるケースだけに、頑張れば4台の2.5インチシャドウベイがレイアウトできると思うのだが、ここは控えめに1台分となっている。汎用の万能ステイ等を簡単に加工する事で複数台装着もできそうな余地は残されている。
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5.25インチベイは公称8段。ただし実際には3.5インチシャドウベイのHDDケージが装着されるため、現実的には5段となる。内4段分にはツールフリーワンタッチ式のロックが装備されており、ガッチリとした構造は、数あるドライブベイ固定式の中でもトップクラスの機構と言える
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3.5インチHDDケージが装着されるシャドウベイ部。5.25インチベイ3段を使い、3.5インチHDDは縦に3基搭載ができる。逆に言えば、3基までしか装着ができない。これ以上複数台搭載がしたい場合は、汎用マウンタ等を用意する必要がある 5.25インチベイ左側面には2.5インチシャドウベイが1つ用意されている。付属のL字マウンタをSSD等に装着し、本体にネジ留めができる。この左側にはケーブルホールがあり、非常にスマートにSSDが導入できる。願わくば最低でももう1つ搭載スペースが欲しいところ
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ハードディスクケージは5.25インチ3段を使用し、ハンドスクリューで片側4箇所留め。ボトム180mmファンに対し、垂直にハードディスクを装着する。これにより、メモリ以外は拡張カード等もエアフローに対して垂直レイアウトが構築できる ハードディスクケージにはスリットが入り、ボトム180mmファンからのエアは隙間を抜けるように工夫されている。ちなみにハードディスク間隔は実測値15mmで通気には十分のスペースと言えるだろう
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ハードディスクケージへの取り付けは、専用インチネジを使用する。ハードディスクケージに装着されているネジ穴部のゴムブッシュにより振動防止効果が期待でき、金属部分非接触型のフローティング式が採用される ハードディスクケージはマザーボードを装着してしまうと内部からの着脱は物理的干渉でNGながら、フロントアクセスで着脱が可能。どうも誤解が多いようで、わざわざSilverStoneのQ&A(PDF)に画像入りで紹介されている

「RAVEN 2」強力なエアフロー機構をチェックする

 「RAVEN 2」で大きな特徴のひとつとなっているのが冷却機構だ。ここからは内部エアフローについて見て行こう。
  まず強力な吸気システムとなっているボトム部の180mmファン(厚さ32mm)のトリプルレイアウトだ。大口径ファンを搭載するメリットは、インペラが大きくなる分、低速=低騒音値(静音)ながら大風量が得られる点。ケースボトム面積をほぼ覆ってしまうこの3基は、回転数がHigh(1,000rpm/27dBA)とLow(700rpm/18dBA)の切り替えが可能で、トップカバーの外すことで切り替えスイッチを操作する事ができる。なお電源供給は3pinで、型番は「RL4Z S1803212M-3M」で、DC12V 0.3A。
 このボトムファンにはそれぞれスライド式エアフィルターが装着されており、埃の侵入をガードする他、着脱が容易なのでメンテナンスを楽に行うことが出来る。ちなみにフィルター下には120mmファンができる穴が事前に用意されている。

 一方排気ファンはトップ部に1基で、スペックは120mm口径で、950rpm、18dBA。一見ボトム吸気180mm 3基に対し、トップ排気120mm 1基では心許ないと感じるかもしれないが、拡張スロットはスリット仕様で、本体トップにも排気孔が用意されているため、十分な排熱が可能となっている。

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ボトム3連吸気ファンは「RAVEN 2」を語るには欠かせない大きなポイントとなっている。搭載ファンは180mmの大口径。さらにトップ部に3つの回転数切り替えスイッチが装備され、H1,000rpm/27dBA、L700rpm/18dBAを個別設定ができる
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ボトム3連吸気ファンは「RAVEN 2」を語るには欠かせない大きなポイントとなっている。搭載ファンは180mmの大口径。さらにトップ部に3つの回転数切り替えスイッチが装備され、H1,000rpm/27dBA、L700rpm/18dBAを個別設定ができる
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3連180mmファンは、それぞれFRONT:メモリ・CPUセクション、MIDDLE:グラフィックスカードセクション、REAR:ハードディスクセクションと、それぞれのパートをカバーする。
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SST-RV02B-W トップには120mm排気ファン1基が搭載される。その他拡張スロットは排気が可能なスリットが設けられ、さらにその横にも正方形の排気口があり、ケース内部の熱を排出できる工夫が随所になされている

次はいよいよ組み込みを開始。Core i5-750とP55 Express環境で、SLIを構築し、実際に稼働させての風量計測を行う。このケースの広大な容積の中で、どんなエアフロー環境が実現されているのかをチェックしてみたい。
 
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