「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」
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エルミタ的速攻撮って出しレビューVol.20 「RAVEN 2」(SST-RV02B-W)を徹底チェック
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「RAVEN 2」 秋葉原PCパーツショップに聞く
SilverStone渾身の自信作「RAVEN 2」が日本に登場したのは2009年8月中旬のこと。およそ2ヶ月を経過したところで、市場での反応を確かめるべく秋葉原のPCパーツショップにお邪魔し、プロの目から見た「RAVEN 2」について尋ねてみることにしよう。
今回足を運んだのは数多くのPCケースを取り扱う大型店舗、お馴染みのT-ZONE PC DIY SHOPだ。
■T-ZONE PC DIY SHOP
東京都千代田区外神田3-11-4
【電話】03-5295-8481
【営業時間】11:00〜20:00
【定休日】年中無休
・売り場面積が約500平方メートルの自作用PCパーツ専門店。 新製品の入荷も早く、広さを活かし製品の種類も豊富。また、新作パーツのデモ なども頻繁に行われている
「SilverStoneというとアルミの加工がきれいなクセのないデザインが特徴だと思いますが、そういう意味では『RAVEN』シリーズは異色ですね。ただ『RAVEN』はそのクセが強すぎたというか(笑)。色々な意味で衝撃的なPCケースでしたが、『RAVEN 2』は『RAVEN』からかなり改良された、というか別物といった印象です。マザーを90度回転させたレイアウトは継承していますが、エアフローは理にかなったデザインだと思いますし、随所に工夫の跡が見られます。最近はどのメーカーも似たようなコンセプトのケースばかりですからね。SilverStoneとしても、『RAVEN 2』のような挑戦的なモデルは続けて欲しいですし、売れると嬉しいですね。」
お話を伺ったのは、ケースフロア担当中島浩幸さん。T-ZONE PC DIY SHOPでは「RAVEN 2」の展示機が用意されており、特徴的“新レイアウト採用”により数あるケースの中でも異彩を放っていた
「また、この手のケースは初回売れたらあとは続かないといったパターンも多いのですが、毎週コンスタントに売れています。理由は、やはりここまで凝ったギミックをもちながら価格が1万9800円というのが大きいですね。他のメーカーなら2万円後半で販売されてもおかしくない完成度ですから。購入するのはハイエンドユーザーの方が中心ですが、みなさん展示の実物をご覧になり、実際に触ったうえで買われていくことが多いようです。ですので、興味が少しでもある人は、実物に触れてほしいですね。たぶん『へぇ〜なるほど〜』という点が多数見つかると思いますし、その後で欲しくなると思いますよ。」
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「RAVEN 2」 開発チームTony Ou(歐人豪)氏に聞く (その1)
Tony Ou氏
最後に
SilverStone Technology社「RAVEN 2」開発チームのTony Ou(歐人豪)氏
にお話を伺うことにした。
実際に組み込みおよび稼働テストを行った後に、筆者が「RAVEN 2」に関する疑問点やアピールポイント等を聞いている。
質問の中からSilverStone社のPCケースに対する姿勢等も垣間見る事ができ、なかなか貴重なインタビューとなっているので、是非ご一読頂きたい。なお質問数は全部で11。開発チームという多忙なポジションにありながら、今回お時間を割いて頂いたTony Ou氏にはこの場を借りて改めてお礼を申し上げたい。
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Q1 製品情報を見ている時点での「RAVEN 2」は初代「RAVEN」に比べ、よりエントリークラスのモデルになっている印象がありましたが、実際に組み込みテストを行ってみると随所に合理的な改良がなされて“進化”している事に気が付きました。同じシリーズとはいえ、全く別のモデルという印象に変わりましたが、どのようなコンセプトで「RAVEN 2」をデザインしたのでしょうか。
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A1 私たちは「RAVEN 2」を、ミステリアスな外観とよりシンプルな印象を持つデザインにしたいと考えました。マザーボードが90度回転するレイアウトは、
非常に優れた静音性と冷却性能
を実現します。
「RAVEN 2」は、そのレイアウトのメリットを最大限実現できるように設計されています。
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Q2 「RAVEN」は今後シリーズ化され、次々に新モデルへと進化して行くのでしょうか?
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A2 少なくとも来年開催される
「COMPUTEX TAIPEI 2010」まで、「RAVEN」シリーズ新モデルの計画はありません
。
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Q3 大型フルタワーケースの場合、その重さ故に組み込み後の移動や設置がしにくくなりますが、「RAVEN 2」にはキャスターやトップ部にハンドル等の装備がありません。敢えてリクエストしますが、これらがあると便利だなと思うのですが?
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A3 「RAVEN 2」は、ボトム部に手を掛けて持ち上げられるように設計にしました。通常のPCの移動に際し、それほど大きな問題は生じないと考えています。
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Q4 「RAVEN 2」はSLIやCrossFire等のマルチグラフィックス環境には非常に理想的なエアフローレイアウトが最大の魅了です。このレイアウトは、今後SilverStone社のミドルタワーケース等にも応用は可能でしょうか?
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A4
“煙突効果”は、熱を効率的に逃がすための設計手法のひとつに過ぎません。
私たちが主眼に置く設計目的は、より高い冷却性能を実現する事です。仮に将来のケースの設計において、このレイアウトを採用しなかったとしても、私たちは常に放熱効果を上げ、よりハイエンドなPCパーツの運用に対応できるよう、最善を尽くします。
Tony Ou氏のインタビューはまだまだ続く
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<次のページに続く>
「RAVEN 2」とは?
基本スペックチェック/誕生までを振り返る/SilverStoneの自信作「RAVEN 2」登場
細部を徹底チェック
エクステリアチェック/内部ディテールチェック/内部ディテールチェック(ドライブベイ編)/強力なエアフロー機構をチェックする
組込を試みる
実際に組み込んでみる/風速計を用いてエアフローを数値でチェックする
聞いてみる
秋葉原PCパーツショップに聞く/SilverStone開発チーム担当者インタビュー
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