エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vo.144　遂にベールを脱いだ「Everest2」 OCZ「Vertex 4」シリーズ検証

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｜実動テストで「Vertex 4」シリーズの実力を探る

　画像でのチェックが終わったところで、ここからは実際に「VTX4-25SATA3-512G」を動作させて性能確認を行なっていこう。ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」、「CrystalDiskMark 3.0.1c」、「HD Tune Pro 4.60」、および「ATTO Disk Benchmark 2.47」の4種類を用意した。
　テストはこれまでと同様OS、ドライバ、ベンチマークソフトのみをインストールしたシステム用のHDDを別途用意し、SSD自体にはデータを入れない状態で行っている。また余計な負荷が掛からないよう、ネットワークケーブルは接続しない状態で行った。テスト環境は以下のとおり。

｜最新ファームウェア「1.4RC」の効果をチェックする

　5月8日付リリースで既報通り、「Vertex 4」シリーズ向け新ファームウェア「1.4RC」の配布がすでに開始されている。リリース候補版であることから、未だマイナーバグが存在する可能性はあるものの、シーケンシャルアクセスの性能向上が謳われており、その効果は気になるところ。そこでベンチマークに先立ちファームウェアを「1.4RC」へアップデートして、その効果を確認することにした。

ファームウェア「1.3」と「1.4RC」のシーケンシャル性能の違い

■OCZ Toolboxにてファームウェアをアップデート

　アップデート作業は、OCZのホームページからダウンロードできる「OCZ Toolbox」を使用する。Windows上で動作するユーティリティで、ファームウェアのダウンロードからアップデートまで自動で処理されるため、初心者でも特に問題はないだろう。ただしアップデートによってSSDの内容は初期化されてしまうため、必ずデータをバックアップしてから実行しよう。

OCZ Toolbox起動画面。アップデートするSSDのファームウェアバージョンをあらかじめ確認

ドライブを選択したら、Tools画面から「Update Firmware」をクリック

ファームウェア「1.4RC」はリリース候補版のため、まだマイナーバグが潜んでいる可能性がある。心配なら正式ファームウェアの登場までアップデートを待つのもいいだろう

ファームウェアのアップデートに成功するとダイアログが表示される。この後「OK」ボタンをクリックし、必ず一度PCをシャットダウンする

「CrystalDiskInfo 4.6.2」でファームウェアのバージョンを確認すると、無事「1.4RC」へとアップデートされていた

■最新ファームウェア「1.4RC」の性能を「CrystalDiskMark 3.0.1c」で確認

　ファームウェアのアップデートが無事終了したところで、「CrystalDiskMark 3.0.1c」を使ってその効果を確認していこう。なおテストデータは「ランダム」、データサイズは1000MBに固定してチェックを行った。
　また今回は編集部所有の128GBモデル「VTX4-25SATA3-128G」でも計測を行ったため、そちらの結果も合わせてご紹介しよう。

「VTX4-25SATA3-128G」ファームウェア「1.3」の結果

「VTX4-25SATA3-128G」ファームウェア「1.4RC」の結果

「VTX4-25SATA3-512G」ファームウェア「1.3」の結果

「VTX4-25SATA3-512G」ファームウェア「1.4RC」の結果

　シーケンシャル読込は約30MB/sec向上し、いずれも500MB/secを超えるスコアを計測。書込は「VTX4-25SATA3-128G」で、190MB/secから365MB/secへと大幅に高速化され、128GBモデルとしては最高クラスの性能へと生まれ変わっている。
　さらに4Kランダム書込も「VTX4-25SATA3-512G」で約20MB/sec、「VTX4-25SATA3-128G」で約40MB/sec向上し、ファームウェアアップデートの効果は確実にある。なお以後のベンチマークはすべてファームウェア「1.4RC」にて行なった。

｜最新ファームウェアは常にチェック

　OCZより5月17日に正式版となる最新ファームウェア「1.4」がリリースされた。時間の関係もあり、詳細な検証は間に合わなかったが、「CrystalDiskMark 3.0.1c」を使って転送速度がどのように変化するのか、簡単にチェックしてみることにしよう。

最新ファームウェア「1.4」にアップデート

「VTX4-25SATA3-128G」ファームウェア「1.4」の結果

「VTX4-25SATA3-512G」ファームウェア「1.4」の結果

　「VTX4-25SATA3-512G」では「1.4RC」から大きな変化はないが、「VTX4-25SATA3-128G」では、シーケンシャル書込がさらに高速化され400MB/secに迫るスコアを計測した。
　また性能向上以外にも細かなバグフィックスが行われており、「Vertex 4」を使用しているユーザーは必ずアップデートしておこう。

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