|データ圧縮率による性能の違いを「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」でチェック
それではまず「AS SSD Benchmark 1.6.4067.34354」を使用して、データの圧縮率による転送速度の違いを確認してみることにしよう。
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AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508 |
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全領域において、読込は約495MB/sec、書込は約450MB/secで圧縮率の影響はない。またいずれのグラフもほとんどブレがなくフラットな形状で、転送が安定していることがわかる。
|「CrystalDiskMark 3.0.1c」によるテストデータの違いをチェック
「AS SSD Benchmark 1.6.4067.34354」の結果から、シーケンシャルアクセスは圧縮率の影響を受けないことが確認できた。次に「CrystalDiskMark 3.0.1c」を使って、ランダムアクセスについてチェックしてみよう。
データサイズは1000MBに固定し、圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」、圧縮率の高い「All 0x00 (0Fill)」「All 0xFF (1Fill)」の3種類のテストデータを使用してベンチマークを行った。
「CrystalDiskMark 3.0.1c」の結果をみる限り、「デフォルト (ランダム)」と「All 0x00 (0Fill)」「All 0xFF (1Fill)」の間に有意な差は見られず、「Vertex 4」シリーズでは圧縮率によるスコアの違いはないといっていいだろう。よって、以後のベンチマークはテストデータ「デフォルト(ランダム)」のみで行うことにした。
|CrystalDiskMark 3.0.1cベンチマーク
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データサイズ50MB時の4KQDスコア(IOPS) |
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シーケンシャルアクセスを確認すると、読込最大502MB/sec、書込最大473MB/Secで公称値よりはやや低いが、2.5インチSSDのランダムデータとしては非常に優秀。
ランダムアクセスは、4Kが読込33MB/sec、書込110MB/sec。4K QD32では、読込360MB/sec、書込330MB/secといずれも300MB/secを大きく上回った。なおIOPSに換算すると、それぞれ88,000 IOPSと80,000 IOPSで、2.5インチSSDではいずれも最高レベルの性能を発揮する。
またシーケンシャル、ランダムアクセスともベンチマーク結果にほとんどブレがなく、データの種類に関係なく安定かつ高速な転送が行えていることがわかる。 |