2022.05.10 22:01 更新
2022.05.10 配信
AMD(本社:アメリカ)は2022年5月10日22:00(日本時間)、「RDNA 2」アーキテクチャを採用する新しい最上位GPU「Radeon RX 6950 XT」など、「Radeon RX 6000」シリーズの新GPUを発表した。
Radeon RX 6950 XT |
「Radeon RX 6950 XT」は、GeForce RTX 3090対抗のハイエンドGPU「Radeon RX 6900 XT」の性能向上版にあたる新しい最上位GPU。コンピュートユニット数80基、ストリームプロセッサ数5,120基で構成される基本設計は変わらないものの、ゲームクロックが2,015MHz→2,100MHz、ブーストクロック2,250MHz→2,310MHzへと、動作クロックが向上している。
また、メモリスピードもRadeon RX 6900 XTから16Gbps→18Gbpsへと引き上げられ、メモリ帯域周りの性能が向上した。Infinity Cacheは128MBで、メモリバス幅256bit、ビデオメモリはGDDR6 16GBを実装する。また、動作クロックが向上したことでTBP(Total Board Power)は300Wから335Wに上昇。リファレンスデザインでは8pin×2の補助電源を備えている。
4K解像度で最高品質のゲームプレイが楽しめるGPUに位置付けられ、性能向上により競合のGeForce RTX 3090を安定して上回るパフォーマンスを発揮。プレイするタイトル次第では競合上位のGeForce RTX 3090 Tiにも匹敵、さらにこれら競合より低価格かつワットパフォーマンスに優れる点がアピールされている。
新しい超解像技術「AMD FidelityFX Super Resolution(FSR) 2.0」も近日リリースされる予定で、今後数ヶ月以内に追加される10以上のメジャーな対応タイトルでは、さらにパフォーマンスが向上する。
Radeon RX 6750 XT |
新しいミドルハイGPUとして「Radeon RX 6750 XT」も同時発表。GeForce RTX 3070対抗の1,440pゲーミングGPUである「Radeon RX 6700 XT」の性能向上版にあたり、こちらも基本設計はそのままに動作クロックが向上した。
コンピュートユニット数40基、ストリームプロセッサ数2,560基を内蔵し、ゲームクロックが2,424MHz→2,495MHz、ブーストクロックは2,581MHz→2,600MHzにそれぞれ向上。さらにメモリスピードが16Gbps→18Gbpsに引き上げられている。
そのほか、Infinity Cache 96MBを内蔵、メモリバス幅192bit、ビデオメモリはGDDR6 12GBを実装する。また、TBPは230W→250Wに上昇した。リファレンス仕様における補助電源は8pin+6pin構成。
Radeon RX 6650 XT |
今回発表された中で、最も手頃なミドルレンジGPUの「Radeon RX 6650 XT」は、GeForce RTX 3060対抗の1,080pゲーミングGPUである「Radeon RX 6600 XT」の性能向上版。基本仕様はそのままコンピュートユニット数32基、ストリームプロセッサ数2,048基を内蔵、ゲームクロック2,359MHz→2,410MHz、ブーストクロック2,589MHz→2,635MHzへと、それぞれ動作クロックが向上している。
上記同様にメモリ周りはメモリスピードが16Gbps→17.5Gbpsにアップ。それ以外の仕様は同等で、Infinity Cacheは32MB、メモリバス幅128bit、ビデオメモリGDDR6 8GBを実装。TBPは160W→180Wに微増した。リファレンス仕様では8pin×1の補助電源を備える。
それぞれの市場想定売価は、「Radeon RX 6950 XT」が1,099ドル、「Radeon RX 6750 XT」は549ドル、「Radeon RX 6650 XT」は399ドル。グローバルでは解禁と同時に販売が開始され、ASRock、ASUS、BIOSTAR、MSI、GIGABYTE、SAPPHIRE、PowerColor、XFX、Yestonなどの各ベンダーから搭載製品がリリースされる。
文: 編集部 絵踏 一
AMD: https://www.amd.com/