エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.641
2018.03.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
次に内部構造の詳細を見ていこう。冒頭でも触れたとおり、「G-Master Hydro Z370 Extreme」最大のトピックは、CPUの冷却を担当するFractal Designのオールインワン型水冷ユニット「Celsius S36」の存在だろう。「G-Master Hydro」シリーズのCPU水冷ユニットといえばAsetek「550LC」が定番となるところ、BTOで採用例が稀な360mmサイズラジエター採用水冷ユニットを搭載させた。
Fractal Design「Celsius S36」(型番:FD-WCU-CELSIUS-S36-BK)。エルミタでは240mmサイズラジエターを採用する「Celsius S24」の徹底検証を行っているので参考にしてほしい |
なお、CPUは標準搭載の「Core i7-8700K」のほか、「Core i7-8700」「Core i5-8600K」「Core i5-8400」「Core i3-8350K」「Core i3-8100」まで、すべてCoffee Lakeから選択できる。実況や配信、動画再生などマルチタスクで作業をせずゲームに特化したPCが欲しいなら、6コア6スレッドの人気モデル「Core i5-8600K」をチョイスしてもいいだろう。大幅はパフォーマンス低下もなく、約17,000円の節約になる。差額をストレージやグラフィックスカード等の強化に充ててもいい。(※選択パーツ2018年3月現在)
ラジエターの外形寸法は幅123mm、長さ403mm、厚さ30mm。搭載ファンは「Dynamic X2 GP-12 PWM」(25mm厚)のPWM対応モデル。回転数は500~2,000rpmで、騒音値はフル回転時でも32.3dBA。ひと目でFractal Designと分かるホワイトインペラが特徴的 |
ウォーターブロックに発光ギミックこそないが、高級感のある鏡面トップカバーやフィッティングにはFractal Designのロゴがあしらわれている |
グラフィックスカードの冷却にはAsetekの水冷クーラー「740GN」を採用。「G-Master Hydro」シリーズのために開発されたサイコムオリジナル品で、冷却ファンにはENERMAX「UCTB12」を搭載。さらに静圧性に優れたNoctua「NF-F12 PWM」にアップグレードすることもできる。なおAsetek製水冷クーラーについては、インタビュー記事に詳しいので、合わせて参照頂きたい。
輸送時の脱落防止効果もある「カードキーパー」を装着したNVIDIA GeForce GTX 1070 Ti搭載グラフィックスカード。ベースとなるのは独自ルートで仕入れた香港・Manliブランド製。詳細については組み立て工場の潜入記事をチェック |
リア側に搭載するENERMAX「UCTB12」。回転数は900rpm固定で、42.11 CFMの大風量ながら、動作音11dBAの静音動作が特徴。MTBFは100,000時間で、耐久性も重要となる水冷GPUクーラー用に向く |