エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.705
2018.12.24 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
さて、ここからはいよいよ「Z390 AORUS XTREME」をベースとしたマシンを組み上げ、各種ベンチマークテストによる実動チェックを進めていく。7万円オーバーというプレミアムモデルであることから、CPUにはCore 9000シリーズ最上位のCore i9-9900K(8コア/16スレッド/3.6GHz/TB時5.0GHz/TDP95W)を用意。メモリは最大3,200MHz動作のRGB対応モデル「AORUS RGB Memory 3200MHz」、グラフィックスにはWINDFORCE Stack 3Xクーラーを搭載したOCモデル「AORUS GeForce RTX 2080 XTREME 8G」をそれぞれ使用している。
なおCPUクーラーは、Core i9-9900Kの発熱に対応するため、240mmラジエターを備えたオールインワン水冷Cooler Master「MasterLiquid 240」を搭載した。
Core i9-9900Kの挙動を「CPU-Z」でチェック。高負荷時には最低4.7GHzまでクロックが上昇、一部のコアは最大5.0GHzで動作する。その一方でアイドル時には、クロックが800MHzまで落とされていた |
2.5スロット占有の大型クーラーを搭載する「AORUS GeForce RTX 2080 XTREME 8G」は、公称1,890MHzのOCモデル。実際には1,950MHzまでクロックが上昇していた |
Core i9-9900KとRTXグラフィックス、超高級マザーボードの組み合わせで実動テストを行う。なお実際のテストでは、クーラーをオールインワン水冷に変更して各種計測を行った |
メモリは、背中にRGBモジュールを背負った3,200MHzモデルの「AORUS RGB Memory 3200MHz」。8GB×2の16GBキットだが、2枚のダミーモジュールが同梱され、4スロットすべてを埋めることができる |
ユーティリティの「RGB Fusion」を使用すれば、イルミネーションを自由にカスタマイズ可能。全エリアに同じ設定を同期させるのはもちろん、LEDごとに個別設定を適用することもできる |
対応デバイスであれば、同じソフト上から設定・同期が可能。メモリに加えて、最新バージョンではグラフィックスカードの設定にも対応した |
多くのRGBデバイスを接続する際に活躍してくれる、同梱の拡張コントローラ「AORUS RGB Fan Commander」。最大8基のRGBファンに加え、8基のRGBデバイスをまとめて接続可能というスグレモノだ |
I/Oカバーやボード側面に至るまでRGB LEDが仕込まれた「Z390 AORUS XTREME」。メモリやグラフィックスにイルミネーション対応モデルを組み合わせれば、簡単に魅せるマシンの出来上がりだ |
重要な情報をひとめで確認できる、簡易モードの「Easy Mode」。以前からUIが刷新されている |
「Z390 AORUS XTREME」の制御プログラムには、マウス操作に対応した「UEFI BIOS」が採用されている。最新バージョンでは特に簡易モードの「Easy Mode」に手が入れられ、UIがより見やすく刷新された。ストレージがSATA/PCIE/M.2の接続別で表示してくれるほか、「Easy Mode」でも設定の変更ログが終了時に確認できるようになった。
旧来のBIOSに近い詳細モードの「Classic Mode」はこれまで通りだが、詳細設定はユーティリティを用いてOS上からアクセスすることもできる。BIOS設定を簡易モードで済ませてしまうことが増えれば、余計に「Easy Mode」改善のありがたみが感じられるはずだ。
BIOS画面からBIOSのアップデートが可能なほか、ファンコン機能の「Smart Fan 5」で接続デバイスのファン回転を制御することができる |
従来通り細かな設定項目が用意された、中上級者向けの「Classic Mode」 |
「Classic Mode」の使い勝手は変わっていない。フラッグシップモデルだけに、オーバークロック設定も充実している |
CPUだけでなく、メモリのオーバークロック項目や電圧設定も自由に設定可能。なお、こちらのモードからもファンコン機能の「Smart Fan 5」にアクセスできる |