エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.706
2018.12.26 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
次に「Z9 Neo」の左サイドパネルを開けて内部構造の詳細を見ていこう。電源ユニットの搭載エリアはボトムカバー(シュラウド)を設けたセパレート仕様。内部には右側面からアクセスするシャドウベイが用意され、煩雑になりがちなケーブル類が目立つことなく、ストレージが収納できる。なおグラフィックスカードは最長420mmまで対応し、内部スペースにはだいぶ余裕がある。
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標準搭載のCPUは最上位のCore i9-9900Kだが、ゲーミング向けと割り切って1ランク下のHyper-Threading非対応モデルCore i7-9700K(8コア/8スレッド/3.6GHz/TB時4.9GHz/スマートキャッシュ12MB/TDP95W)を選択してもいいだろう。さらに安価な先代(第8世代)からチョイスもできる。
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また、CPUクーラーにはサイドフロー型クーラーサイズ「虎徹 MarkⅡ」(型番:SCKTT-2000)を標準で搭載。φ6mm×4本のヒートパイプを搭載した、ナロータイプフィン構造のヒートシンクを採用。組み合わされた搭載ファンは120mm口径PWM対応「KAZE FLEX」で、自作PC市場でもお馴染みのモデルだ。
なお、カスタマイズメニューには空冷クーラーが3モデル、水冷クーラーが5モデル用意されている(2018年12月現在)。より冷却性能を求めるなら、5モデルあるオールインワン水冷ユニットを選択するといいだろう。
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2017年7月に発売された人気モデルの2代目、サイズ「虎徹 MarkⅡ」。手頃な価格と高い冷却性能から多くのユーザーから支持されている |
基本構成のマザーボードはATXフォームファクタに対応するスタンダード向け「Z390 Pro4」を採用。さらに上位のASRock「Z390 Taichi」をはじめ、ゲーミング向けASUS「ROG STRIX Z390-F GAMING」などにカスタマイズが可能だ。
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Core 9000シリーズに最適化したASRock「Z390 Pro4」。IntelチップによるギガビットLANのほか、ストレージインターフェイスは、帯域幅32Gbpsの「Ultra M.2」×2と6ポートのSATA3.0(6Gbps)を備える |
「Z390 Pro4」は、スタンダード向けながら10フェーズ電源回路を搭載。飽和電流50Aの「プレミアム50Aパワーチョーク」や耐久性に優れる固体電解コンデンサなど、コンポーネントにもこだわることで安定性や信頼性を高めている。RGB LEDライティング機能等は省かれているものの、Core i9-9900Kを安心して運用できる手堅い作りが特徴だ。
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バックパネルインターフェイスにはギガビットLAN、USB3.1 Gen.2×2(Type-A/Type-C)、USB3.1 Gen.1×2、USB2.0×2を搭載。さらにHDMI×1、DVI-D×1、D-Sub×1の計3系統のディスプレイ出力を備える |