エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.783
2019.10.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
さてここからは、「Hydro GE 850W」を実際にマシンに組み込み、実動テストでその挙動を確かめていく。テスト環境には、CPUに8コア/16スレッドのCore i9-9900K(3.6GHz/TB時5.0GHz/TDP95W)、グラフィックスカードにGIGABYTEのGeForce RTX 2080搭載OCモデル「AORUS GeForce RTX 2080 XTREME 8G」を用意。さらにASRockのZ390搭載マザーボード「Z390 Phantom Gaming X」を組み合わせたマシンを構築、ハイエンド構成で十分な負荷をかけてみることにした。
CPUはIntelのコンシューマ向け最高峰である、8コア/16スレッドのCore i9-9900Kを搭載している |
Intelベースのハイエンド環境を構築するため、マザーボードにはZ390チップ搭載の上位モデル「Z390 Phantom Gaming X」を用意した |
グラフィックスは、GeForce RTX 2080搭載のOCモデルGIGABYTE「AORUS GeForce RTX 2080 XTREME 8G」を採用。RGB対応の大型クーラーを備え、補助電源は8pin×2を必要とする |
「Hydro GE 850W」の検証にあたっては、電圧変動を視覚的に把握できる「AIDA64 Extreme Edition」を使用している。まずはその中に搭載されているストレステスト「System Stability Test」を動作させ、高負荷時における電源ユニットの挙動を確認しよう。すべてのチェックボックスを埋めて最大級の負荷がかかるように設定、30分間連続で動作させている。
電源ユニットが最も効率よく動作するのは最大出力の50%程度と言われている。「System Stability Test」を動作させた際にワットチェッカーで消費電力を確認したところ、最大345Wとそれなりの負荷がかかっていた。
CPUやグラフィックスカードなどシステムの主要な動作に用いられる、+12Vの挙動を中心にチェックしていく。その結果は、高負荷がかかっている際はほぼ12.096Vに固定される極めて安定したもので、グラフの波形もフラットそのもの。最小値も定格を割ることは一切なく、システムの安定動作を支える電源ユニットとしては、理想的な挙動と言える。