エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.804
2019.12.04 更新
文:/撮影・pepe
サイコム「Silent-Master NEO B450A」 基本構成価格税込円(2019年11月現在) 製品情報(株式会社サイコム) |
サイコムのBTOと聞いてまず思い浮かべるのは、トップエンドにカテゴライズされるデュアル水冷仕様の人気モデル「G-Master Hydro」シリーズだろう。AMD、Intelプラットフォームを問わず、多数の魅力的なゲーミングモデルをラインナップ。今年8月には第3世代Ryzen搭載のデュアル水冷マシン「G-Master Hydro X570A」のレビューをお届けした。
そして今回取り上げるのは、根強い人気を誇る「Silent-Master」シリーズの新作「Silent-Master NEO」だ。モデルコンセプトは明確で、空冷による究極の静音にある。独自検証を繰り返し、冷却と静音性のバランスを両立させ誕生したのが今回の主役「Silent-Master NEO」だ。
そして冷却の要となるのが、自作PCマニアから圧倒的な支持を得る空冷最強ブランドNoctuaの冷却パーツだ。歴代の「Silent-Master」シリーズでも採用実績があり、サイコム担当者も惚れ込む、自作PC界の空冷最強ブランドである。
“究極の静音性”を誇ると自負するサイコムの自信作「Silent-Master NEO B450A」 |
今回検証する「Silent-Master NEO B450A」の基本構成を確認していこう。CPUは性能とコストパフォーマンスに優れる第3世代AMD Ryzen 5 3600、CPUの冷却にはナローヒートシンクデザインのサイドフローモデル「NH-U12S」を装備する他、ケースフロントに140mmサイズの「NF-A14 FLX」、ケースリアには120mmサイズの「NF-S12A FLX」を採用。冷却ファンもすべてNoctuaで統一されている。高い性能に裏打ちされたプレミアムな価格設定から、NoctuaのファンがBTOマシンの構成パーツで採用される例は非常に珍しい。サイコムでは、Noctuaから選ばれたBTOメーカーとして、直接製品を仕入れることでコスト面の課題をクリアしている。
サイドフロータイプのCPUクーラー「NH-U12S」をはじめ、フロントに140mmサイズの「NF-A14 FLX」、リアに120mmサイズの「NF-S12A FLX」を標準搭載 |
こだわりはNoctuaの採用だけではない。標準構成のグラフィックスカードには、NVIDIA GeForce GTX 1660を搭載するGIGABYTE「GeForce GTX 1660 OC 6G」を採用。マザーボードはAMD B450チップを搭載するASRock「B450 Steel Legend」で、メインメモリには第3世代Ryzenに対応する8GB(8GB×1枚)のDDR4-3200MHz、ストレージにはMicron 3D NANDを実装した SATA3.0接続の鉄板SSD「Crucial SSD MX500」(500GB)を採用している。
また電源ユニットには80PLUS GOLD認証を取得したCooler Masterの新たな主力電源ユニット「V Gold」シリーズの650W「V650 GOLD」をチョイス。一定の負荷以下では冷却ファンが停止するセミファンレス仕様だ。
これら厳選した静音パーツを収めるのは、Cooler Masterから9月に発売され詳細検証をお届けした「Silencio S600」だ。開閉式スチール製フロントパネルや遮音カバー、遮音材で構成された静音志向のミドルタワーPCケースで、サイコム担当者が「COMPUTEX TAIPEI 2019」の会場で実機を見て採用を決めていたという。
Cooler Masterから9月に発売されたばかりの静音型ミドルタワー「Silencio S600」 |
その他5.25インチベイには光学DVDドライブASUS「DRW-24D5MT」を搭載。OSはWindows 10 Home 64bit版がプリインストールされ、キーボード、マウス、液晶ディスプレイはオプション扱いとなる。