エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.963
2021.02.16 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
マザーボードのメモリスロットは最大4,666MHzをサポートしているが、構成ではCPUが正式対応するDDR4-3,200MHz動作のメモリがピックアップされている |
メモリはDDR4-3,200MHz動作に対応する、メジャーチップ・8層基板採用のモジュールを採用。容量は16GB(8GB×2)が標準だが、8GB~128GBの範囲でオーダーできる。より高品質なセンチュリーマイクロ製の国産メモリも選択可能で、実際に評価機にはセンチュリーマイクロの32GB(16GB×2)が実装されていた。
Phison製コントローラ「PS5016-E16」と東芝製3D TLC「BiCS4」を採用するCFD「PG3VNF」シリーズを搭載。「X570 Taichi」の一体型ヒートシンクで冷却される |
また、ストレージはCFD「PG3VNF」シリーズの1TBモデル「CSSD-M2B1TPG3VNF」を標準搭載。主なスペックは、シーケンシャル読込5,000MB/sec、同書込4,400MB/sec、ランダム読込600,000IOPS、同書込500,000IOPS。同スペックの2TBモデル「CSSD-M2B2TPG3VNF」も選択可能だ。
なお、SSDのカスタマイズメニューは豊富に用意されており、PCI-Express4.0に対応する最大7,000MB/sec転送の高速モデルCFD「PG4VNZ」シリーズやWestern Digital「WD_BLACK SN850」シリーズ、PCI-Express3.0(x4)対応のコストパフォーマンスモデル「Intel SSD 660p」シリーズなど、ユーザーがそれぞれのニーズに合わせて選ぶことができる。
そしてPCケースの項目で触れたように、ストレージベイのブランクを活用し、3.5インチHDDや2.5インチSSDを追加することも可能だ。
標準構成で組み込まれる電源ユニットは、コストパフォーマンスの高さに定評のある80PLUS GOLD認証のSilverStone製850Wモデル「SST-ST85F-GS V2」。奥行き140mmのショート設計を特徴とする、フルモジュラータイプの電源ユニットだ。厳格な±2.5%の電圧レギュレーションや70.9Aの12Vシングルレーン設計を採用、冷却機構には最小18dBA動作の静音120mmファンを搭載している。
ちなみにカスタマイズメニューでは、Fractal Design「ION+ 860P」を筆頭にハイグレードな80PLUS PLATINUM認証モデルも複数ラインナップ。1000W以上の高出力モデルを含め、ハイエンドマシンに相応しい選択肢が用意されている。
コストパフォーマンスに優れたGOLD認証の大容量電源として、ロングセラーを記録している「SST-ST85F-GS V2」。ボトム配置で電源カバー(シュラウド)裏に格納されている |
外観セッションの締めくくりとして、右サイドパネルに隠された裏配線スペースを覗いてみよう。「Define S2 TG」は元より配線しやすい設計のPCケースだが、結束バンドの使用を最小限に抑えた取り回しには、手慣れた組み込みの技が見て取れる。
かなり洗練されたケーブル取り回しが可能な「Define S2 TG」の裏配線スペース。上部に搭載されているのは、PWMファンハブの「Nexus+スマートハブ」だ |