エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1252
2023.02.06 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
オプションの12VHPWRモジュラーケーブルを使用した場合でも、最新グラフィックスカードは高負荷環境で問題なく動作するだろうか?早速検証といこう |
ここからは実際に「PCIe Gen5 12VHPWR cable」を使用して、電源ユニットと12VHPWR搭載のグラフィックスカードを接続、動作中の挙動を見ていこう。グラフィックスカードにはGeForce RTX 40シリーズの最上位モデルである「GeForce RTX 4090(Founders Edition)」をチョイス。電源ユニットは国内向け最大容量のCORSAIR「HX1500i 2022」を用意した。また、CPUは16コア32スレッドのRyzen 9 7950X、マザーボードにはASRockのフラッグシップモデル「X670E Taichi Carrara」を組み合わせ、ウルトラハイエンド構成のマシンを構築している。
Ada Lovelaceアーキテクチャ採用の最新世代GPUを搭載する「GeForce RTX 4090 Founders Edition」を組み込む。TGPは最大450Wとされる |
「GPU-Z」で動作状況をチェック。ブーストクロックは公称スペックを上回る最大2,745MHzまで上昇していた |
Power Limitは定格の450Wから最大600W(133.3%)まで引き上げられている |
マザーボードには、24+2+1フェーズもの大規模な電源回路を備えるASRockのフラッグシップモデル「X670E Taichi Carrara」をチョイス。I/Oカバーやヒートシンクに施された大理石調の特別デザインが印象的だ |
CPUはRyzen 7000シリーズの最上位モデルRyzen 9 7950X、メモリはAMD EXPO対応のCORSAIR「CMT32GX5M2B6000Z30」を6,000MHz動作で使用している |
常に安定した電圧を維持できているかどうか。システムの主要な動作に用いられる12Vの変動を計測するため、三和電気計器製のUSBデジタルマルチメータ「PC20」を使用している |
データログの取得には、同じく三和電気計器が提供している取り込みソフトの「PC Link 7」を使用した |
GeForce RTX 4090とのタッグで検証を行う電源ユニットは、以前にも単体の検証レビューをお届けしたことのあるCORSAIR「HX1500i 2022」だ。国内向け最大容量の1500Wを誇る80PLUS PLATINUM認証取得の電源ユニットで、+12Vはシングルレールで最大125A出力に対応。「CORSAIR iCUE」ソフトウェアにより、シングルレールとマルチレールを切り替えることもできる。
国内では特殊な工事をせず使える最大容量である、1500Wを供給可能なPLATINUM認証電源「HX1500i 2022」。発売時はGeForce RTX 40シリーズの登場前だったこともあり、超ハイエンドモデルながら12VHPWRコネクタは搭載していない |
また、ハイパワーを高効率に生み出すために内部構造もこだわり抜いた設計を採用。コンデンサは100%日本メーカー製で、ツイントランスやハーフブリッジLLC回路、DC-DCコンバータといったコンポーネントを、重厚なヒートシンクとともに奥行き200mmの大型筐体に収めた。冷却機構には、静音かつ長寿命な140mm径のFDBファンを搭載している。
ちなみに発売されたのは約半年前の2022年7月末ながら、12VHPWRコネクタは非搭載。それ以外は非の打ち所のないスペックだけに、「PCIe Gen5 12VHPWR cable」のようなオプションケーブルを組み合わせるにはピッタリなモデルと言える。
奥行き200mmの巨大ボディには、高品位コンポーネントがギッシリと詰め込まれている |
すべてのケーブルを着脱式としたフルモジュラー仕様。最新のハイエンドシリーズとあって、モジュラーコネクタはType-4規格に準拠している |
左端のType-Cコネクタは、「CORSAIR iCUE」の同期ケーブル用。付属ケーブルをマザーボードと接続することで、制御・モニタリングが可能になる |
マザーボードとUSBケーブルを接続すると、他の対応機器と一緒にソフトウェア上から一元管理できる | +12Vのシングルレールとマルチレールの切り替えも可能。今回の検証では、シングルOCPモードに設定して各種テストを動作させている |