エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1315
2023.07.22 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
まずは3Dレンダリングを用いた「CINEBENCH」系ベンチマークを動作させ、CPUの純粋なパフォーマンスを見ていこう。「GALLERIA ZA9C-R4x」にはIntel最高峰のCore i9-13900KFが水冷クーラーとともに搭載されていることから、有望なスコアが期待できそうだ。
メニーコアに最適化された「CINEBENCH R23」を筆頭に、圧巻のスコアをマーク。さすが24コア/32スレッドものメニーコア構成の威力は抜群で、複数の重い並行タスクを処理する必要がある配信用のマシンに相応しい性能だ。シングルコアテストでも圧倒的なスコアを叩き出しており、ゲーミングマシンとしてのパフォーマンスにも最大限の期待がかかる。
次は「V-Ray 5」ベースのレンダリングベンチマーク「V-Ray 5.02 Benchmark」の結果を見ていこう。テストプリセットはCPU向けの「V-Ray」、GPU向けの「V-Ray GPU CUDA」および「V-Ray GPU RTX」の3種類を選択した。
CPU向け「V-Ray」のスコアを同等性能のCore i9-13900K検証時と比較すると、やや数値を落としている。CPUとしてトップクラスのスコアではあるものの、最大級のパフォーマンスを引き出すには360mmラジエーターを備えたクーラーが必要かもしれない。
そしてGPU向けテストの「V-Ray GPU CUDA」と「V-Ray GPU RTX」は、いずれも以前検証を行ったGeForce RTX 4090 Founders Editionと同等のスコアをマーク。3連ファンクーラーによる豊かな冷却能力に支えられ、十分にGPU性能を引き出せているようだ。
引き続きレンダリング系ベンチマークの「Blender Benchmark 3.4.0」を実行。レンダリング対象としてCore i9-13900KFとGeForce RTX 4090の両方を選択、「monster」「junkshop」「classroom」の3種類のテスト結果を見ていこう。
「Blender Benchmark 3.4.0」ではCPUとGPUで同じデータのレンダリングを実行しているが、その結果は比較不要なほどGeForce RTX 4090が圧倒している。「Blender」のようなGPUレンダリングに対応するアプリケーションを利用する場合は、ぜひハイエンドクラスのグラフィックスカードを構成に加えておきたい。