「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」
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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.52 CORSAIR H70 速攻レビュー
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.52
CORSAIR H70 速攻レビュー
2010年8月21日 3:45
TEXT:GDM編集部 松枝 清顕
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定番になれないと言われた水冷が定番となった異例中の異例
間もなく発売される待望の上位モデル、CORSAIR「H70」
今回の「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」は、オールインワン水冷キット、
CORSAIR「Hydro Series H70」(製品型番:CWCH70:以下H70)
をお届けする。
メンテナンスフリーのオールインワン水冷キットは、これまでにも数社からリリースされてきた。ただ正直に言えば数年前のモデルは完成度も低く、空冷を凌ぐパフォーマンスを想像して導入したユーザーの期待を裏切る結果となり、長く低迷状態が続く。
空冷に文字通り“水”を開けられた水冷は、マニアが各々のパーツをチョイスして組み込む本格的水冷システムのみが信頼されるという状況に追いやられそうになったが、突如唯一の“例外”とも言える水冷オールインワンキットが登場した。
その例外とは言うまでも無く昨年リリースされた
CORSAIR「H50シリーズ」
だ。
これまでの水冷オールインワンキットは、当然の事ながらCPUクーラーを扱うブランドからリリースされてきたが、当初意外なメーカーからの発売と言うことで、実力よりも話題先行といった感は否めなかった。しかしながら徐々にその完成度と高い冷却能力により信頼性を勝ち取り、水冷オールインワンキットの代名詞的存在になってしまった。多くの空冷メーカーからすれば、認めざるを得ない快挙と言ったところではないだろうか。
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「H70」は9月上旬発売で、想定売価は15,000円前後
チェーン展開する地方PCショップにまで陳列されるという、異例のモデル「H50シリーズ」は未だその人気は衰えずという状況だが、CORSAIRはその手を緩めることなく2010年8月4日(現地時間)、上位モデル
「H70」
を発表。これについては
既にお伝えした通り
だが、今回は国内正規代理店である株式会社リンクスインターナショナル(本社:東京都千代田区)に半ば無理を言い、1つしかないというサンプルを入手した。
「H70」は既存モデル「H50」の兄貴分にあたり、これからも兄弟仲良く併売されて行くという。(つまり「H50」は終息商品ではない)後発ながら“兄貴”となる「H70」は、「H50」の爆発的ヒットというプレッシャーを背負い、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。
なお国内市場でのリリース日は、当初予定よりも若干遅れて9月上旬とされ、市場想定売価は15,000円前後だと言う。
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早速「H70」の外観からチェックしてゆこう
何はともあれ、CORSAIR「H70」その外観からチェックしてゆくことにしよう。なお本稿では搭載手順などの解説は敢えて割愛した。その理由は同様の搭載方法となる「H50」で、国内外問わず多く紹介されていた事。さらにはマニュアルを見ればライトユーザーにも簡単に組み込みができるためだ。“簡単に組み込める”ことこそ、CORSAIRの水冷ユニットが売り上げを伸ばした理由のひとつとも言えるだろう。
まずは兄弟ショット。「H70」のパッケージはややコンパクトになっているのが分かる
パッケージ裏はマルチランゲージながら、日本語表記は無し。上部にはCore i7-920の性能曲線が自信ありげに掲げられている
マニュアル一式。取り付け方法が同一なためか「H50」共通の搭載マニュアルが同梱されている。製品版でどうなるかは現時点不明
ご開帳。「H50」では一部ブリスターパッケージが使用されていたが、今回から排除。中フタにはスポンジクッションが1枚載せられていた
「H70」のキット一式。「H50」との細部の違いは個々にご紹介するが、この画像でお分かりの通り、120mmファンが2基同梱され、ラジエーターをサンドイッチさせようという意図がくみ取れる
「H50」同様のバックプレートおよび台座。乗り換え組は違和感無し
ファン回転数減速ケーブルを2基分同梱。デフォルト2000rpmのファンを1600rpmに減速する事ができる。なお右は2又分岐ケーブル
ラジエーターへのファン固定用ネジと金属ワッシャー。もちろん2セット分
こちらも「H50」ユーザーならお馴染みの固定用パーツ類。数多くの共通部品が使用されている
セット内容一式を見てわかること
ここまで「H70」のセット内容をすべてチェックした。「H50」ユーザーならばお分かりの通り、お馴染みの部品ばかりで搭載に関してまごつく事はないだろう。また新規導入のユーザーも図説中心のマニュアルを見れば、難なく組み込む事ができる。
さてこの時点で気付く両者の大きな違いは、ファンがデュアル仕様にアップグレードされた点だろう。
水冷の冷却能力を大きく左右するのはラジエーターだ。上昇した冷却水をいかに素早く冷やすかがその重要な役割となるが、ラジエーターの大型化と共に風量をUpさせるのはまさに正攻法。「H70」はハイパフォーマンスシステムユーザー向けにシフトされた製品と言えるだろう。
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・市場想定売価税込15,000円前後
・発売日:2010年9月予定
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メーカー製品情報
・市場想定売価税込10,800円前後
・発売日:2009年10月10日
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代理店製品情報
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