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|「H70」ディテールをチェックする
まずキット内容を確認したところで、既存モデルの「H50」とは多くの共通部品が使われている事が分かった。これはコスト削減よりも、「H50」を熟成させ、上位モデルとして設計したという気概が感じられる。
では実際に「H50」と本体の比較を行ってみたい。どこがどのように進化しているのだろうか。
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稼働前の「H70」。「H50」の実績が頭にあるため、非常に洗練されたモデルに見えてくる。PCパーツは“佇まいも大切”とは筆者の勝手な持論 |
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水冷クーラーの冷却能力は、この部分でほぼ決まってしまうほど重要なアルミニウム製ラジエーター。これを挟み込むように120mmファンを装着する |
蛇腹状のウォーターチューブ。材質は「H50」同様、低透過率カスタムプラスチックが採用されているものと思われる |
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グリス塗布済みのウォーターブロック。実は「H70」が編集部に到着する直前、別記事で「H50」をテストしていたため、かなりスリム化されたなという印象を持った |
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ウォーターチューブの長さは実測値で220mm前後。「H50」は公称280mmだったので、約40mm短くなっている。なおポンプ駆動用電源供給はファンと同じ3pin接続。マザーボード上コネクタからの給電でOK |
同梱されている120mmファン。ラベルにはCORSAIRのロゴのみで、ファンスペックの詳細はメーカー公表のデフォルト2000rpm/61.2CFM/31.5dBA。これを減速ケーブルで1600rpm/50.35CFM/26dBAまで落とす事ができる |
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|「H70」と「H50」との違い
「H70」のディテールをチェックしたところで、「H50」との比較に移りたい。外観だけですぐに判別ができるほど「H70」が大幅なリニューアルが行われている事が分かる。
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両者の大きな違い、一つ目はラジエーターサイズ。水冷の処理能力の要となる部分の大容量化は大いに期待が持てるだろう |
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「H70」から大幅にスリム化されたポンプ一体型のウォーターブロック。その厚みを計測すると、実測値で27.2mmカットされていた。500円玉サイズのポンプも開発されている現在、「H50」のユニット本体は少々大きすぎるのかもしれない。ポンプ自体の能力は非公開なので、どの程度の改良かは知るよしもないが、軽量化によりマザーボードへの負担が軽減される事だけは間違い無い |
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左が「H50」、右が「H70」。このアングルから、ラジエーターの大型化、さらにウォーターブロック部のスリム化がよく分かる |
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手前が「H50」。かなりの軽量化に成功している事が分かるだろう。マザーボードへの負担も軽減されている |
仲良くツーショット。なお新旧交代ではなく、あくまでその選択肢の幅を拡げたに過ぎない |
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「H70」「H50」相違点まとめ
・ラジエーターの大型化
(幅25mm→50mmに2倍拡大 ※メーカー公称値)
・ポンプ一体型ウォーターブロックのスリム化
(厚さ55.6mm→28.4mm ※実測値)
・120mmファンデュアル仕様に
・ファン回転数減速ケーブルで2000/1600rpm任意選択対応
・ウォーターチューブ長の変更
(280mm→220mm前後へ短縮 ※実測値) |
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・市場想定売価税込15,000円前後
・発売日:2010年9月予定
・メーカー製品情報 |
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・市場想定売価税込10,800円前後
・発売日:2009年10月10日
・代理店製品情報 |
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