|【AC入力スイッチング回路】を見て行く |
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【AC入力スイッチング回路】 続いては、AC入力3次回路となる、メインスイッチング回路だ |
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【AC入力スイッチング回路:Power MOSFET】 ここで使われているPower MOSFETは東芝製のK4107。500V定格で、スイッチング時の電流は最大で60A、RDS(ON抵抗)はTypicalで0.33Ω。これが2つ使われている |
【AC入力スイッチング回路:DC-DCコンバータ】 K3067と書かれたこの部品はDC-DCコンバータで、+5VSB用に使われている。素子自体の定格は、スイッチング時で最大8A |
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【AC入力スイッチング回路】 スイッチング部品を外したところ。ようやく半分というところ |
【AC入力スイッチング回路:サブトランス】 続いて、取り外したのはサブトランス。Rong Chyuanというメーカーという以外、詳細は不明。こちらは+5VSBのスタンバイ用に使われている |
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【AC入力スイッチング回路:温度センサー】 サブトランスを外すと見える、温度センサー。ブルーのヒートシンクに白いプラスチックパーツで固定されているのがセンサーだ。PRO87+は、出力段のスイッチング素子の温度によって、コントロールされているようだ |
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|【DHT回路?】を見て行く |
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【DHT回路?】 この部分の回路は安価な電源ユニットには見られない構成で、恐らくEnermax独自の制御技術、DHTを担っている部分と思われる |
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【DHT回路?:トランス】 サンプルのPRO87+には一環してRong Chyuan製のトランスが使われている |
【DHT回路?:コンデンサ】 ポリプロピレンと思われるコンデンサ |
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【DHT回路?:コイル】 小型のトロイダルコアのコイル |
【DHT回路?:小さなトランス】 この小さなトランスもRong Chyuan製 |
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【DHT回路?まで外したところ】 入力側の主要部品を外した状態。中央の12V出力用のトランスは、がっちりハンダ付けされており、筆者が使っているハンダコテやハンダ除去ツールでは外すことはできなかった |
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|【DC出力側】を見て行く |
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【DC出力側】 続いては、出力側に実装されている部品を見ていこう |
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【DC出力側:ATXコントロール】 グレー(PS OK)とグリーン(PS ON)が接続されているこの基板が、ATXコントロール基板。PS231Sと刻印されたICは、5チャンネルのセンサー監視ICで、5系統の電圧(PRO87+では、+3.3V、+5V、+12V×3)を監視している。出力電圧側に異常が発生すると電源をシャットダウンする役目を担っている。このIC自体は+5VSBのスタンバイ電圧によって動作している |
【DC出力側:コンデンサ】 DC出力側に採用されている電解コンデンサの多くは日本ケミコン製で105℃品が使われている |
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【DC出力側:+3.3/5Vサブ基板】
PRO87+の+3.3Vと5Vは12Vラインから、このサブ基板によりDC-DCコンバートされて出力されている。両者の基板は同一デザイン、同一部品が使われており、メイン基板側にあるチョークコイルの巻き数によって電圧が異なる仕組みをとっているようだ。裏面には、APW7073Aと書かれたチップが載っているが、これは電圧コントローラで、3つのFETをコントロールしている |
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【DC出力側:ファンコントローラ】 +3.3V/+5Vサブ基板の横に実装されているLM393Nは、電圧のデュアルコンパレータ。何に使っているのかと配線を追ってみると、ファンコネクタと温度センサーに繋がっていた。いわゆるPWM制御はせずにPRO87+は、LM393Nと温度センサーを組み合わせてファンコントロールをしているようだ。安価で回路的には実にシンプルだが、80PLUS GOLDという高い効率を誇るPRO87+は、発熱自体も少ないため高度なコントロールを必要とせず、こういったシンプルな方法が取られているのだろう |
【DC出力側:サブ基板を外したところ】 中央の棒状のコイルは巻き数が多い方が+5V用、少ない方が+3.3V用となっている。そしてそれぞれのスイッチング用のコンデンサは別基板に並べられて基板に挿さっており実装面積を稼いでいる。中央に見える黒い板状の部品はジャンパー線だ。安価な電源ではビニール線で済ますところだが、PRO87+のジャンパー線はすべてこのような板状のものが使われている |