エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.105　GIGABYTEブランドにみるPCI-Express3.0対応マザーボード総ざらい

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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.105
GIGABYTEブランドにみる
PCI-Express3.0対応マザーボード総ざらい

2011年11月2日 11:11
TEXT：GDM編集部池西樹/Tawashi

　「来年のことを言えば鬼が笑う」と言うが、常日頃から半年や1年先の情報が飛び交う自作業界のような場合においては、あまり当てはまらないかもしれない。熱心な自作ユーザーは、毎日のように最新情報の収集に励み、将来の技術やテクノロジーに心躍らせていることだろう。現行規格に飽き足らず、常に先を見据えた自作業界。そんな次世代テクノロジーのひとつである「PCI-Express3.0」は、これまでエルミタ誌上でも度々ご紹介してきた。
　マザーボードメーカーの見る先は、早くも2012年登場予定の次世代CPU、Intel「Ivy Bridge」と、同CPU最大のトピックともいえる「PCI-Express3.0」に注がれているわけである。
　今回は、それを見据えた最新「PCI-Express3.0」対応モデルをズラリと取り揃えるGIGABYTE製「Z68 Express」マザーボードを一気にご紹介すると共に、GIGABYTE TECHNOLOGY（本社：台湾）日本法人、日本ギガバイト株式会社（本社：東京都千代田区）より人気モデルの「GA-Z68X-UD3H/G3」を借り受け、その細部を徹底チェック。さらには、最近公開されたばかりのアプリケーション「LAN Optimizer」と「TDP」の使い勝手も同時に試していきたいと思う。　

次世代規格として注目の「PCI-Express3.0」対応マザーボード。GIGABYTEは豊富なラインナップですでに準備も万端

｜「Ivy Bridge」搭載で利用可能な
｜「PCI-Express3.0」の対応状況を整理しておく

PCI-Expressシグナルスイッチチップ

　本題に入る前に、まずはGIGABYTEが提唱する「PCI-Express3.0」について改めて確認しておくことにしよう。以下の図は同社の資料より抜粋したもので、「GIGABYTE PCIe Gen 3-Solution 1」から「Solution 3」までの4パターンを解説したものだ。
　ポイントとなるのは「Gen 3 switch」を搭載した「Solution 2」の2パターン（Single Graphics ModeとDual Graphics Mode）。多くのモデルでマルチグラフィックス機能としてAMD CrossFire XとNVIDIA SLIの両サポートをうたう同社製マザーにとって、一番該当例が多いパターンといえる。

「GIGABYTE PCIe Gen 3-Solution 1」。「Ivy Bridge」を搭載したシングルPCIeスロットの場合。PCI-Expressシグナルスイッチチップの有無に関わらず「Gen 3 x16」動作が可能となる

「GIGABYTE PCIe Gen 3-Solution 2 Single Graphics Mode」。「Ivy Bridge」を搭載した2本のPCIeスロットのうち1本を使用したシングルグラフィックスカード環境の場合。「Gen 3 switch」を搭載していることで「Gen 3 x16」動作が可能となる

「GIGABYTE PCIe Gen 3-Solution 2 Dual Graphics Mode」。「Ivy Bridge」を搭載した2本のPCIeスロットへグラフィックスカードを2枚差した場合。「Gen 3 switch」搭載していることで「Gen 3 x8」+「Gen 3 x8」動作が可能となる