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|なんかおかしい「台湾通販事情」
編集部:
Patricさんは来日する度にたくさんお買い物をしますよね(笑)。今回も仕事にかこつけてショッピングですか。
Patric:
いえ、最近はそれほど買い物には出ませんよ。友人から「○○を買ってきて欲しい」などのリクエストも減りましたので。
編集部:
日本でしか入手できない製品が減ってきたとか?
Patric:
というよりも、台湾の通販事情が良くなってきたんですよ。「amazon」や日本の「楽天」のようなショッピングサイトが非常に使い易い。
編集部:
あぁ、そういうワケですか。以前、台湾のPCパーツショップは、単独でのWEB通販に消極的というお話でしたが、それは変わらず?
Patric:
はい。相変わらず決済に関する信頼性が消費者との間で必ずしも構築できていない。そうなると、やはり安心できる大手通販サイトに頼る事になるワケです。台湾の自作ユーザーは、「Yahoo!オークション」(STORE)はもとより、「PChome」をよく利用します。ここがまた面白い。
編集部:
面白いと言うと、「おかしな方向で面白い」と。
Patric:
その通りです(笑)。
編集部:
なにかイヤな予感がしますが、さてどう面白いんでしょうか。
Patric:
まずこの「PChome」は、在庫商品については注文後24時間で商品が届かない場合、このサイトで使う事ができるポイントが進呈されます。つまりペナルティですね。実際によく利用しますが、本当に早く到着しますよ。
編集部:
ややアバウトなイメージのある台湾ですが(失礼しました)、どうやらサイトにも「24h」と読める事から、それが最大の“ウリ”のようですね。台南でもちゃんと届きますか?
Patric:
はい。ちゃんと届きます。そもそも日本に比べ、台湾は国土面積が狭いので、流通のインフラが整えば、その辺りは問題になりません。
さてここからが興味深い所で、購入した商品は1週間以内であれば返品OKという規約があります。
編集部:
日本にも通信販売では「クーリングオフ」というものがありますが。
Patric:
商品を開封して、一度使ってもOKなんです。
編集部:
、、、。ユニークというレベルを超越していますね。
Patric:
驚くでしょう。PCパーツに関しては、CPUは除外されています。ただしメモリやSSDなどは試してから気に入らなければ返品フリー。その上、送料は着払い(笑)。
編集部:
それで成り立つんですかねぇ。そうなると、どうしてもよからぬ事を想像してしまいますが、確信犯的に注文し、目的を達したら返品と、、、
Patric:
可能です。必ずしもそこが人気の秘密ではありませんが、かなり消費者には有利な規約です。逆にメーカーには不利。
編集部:
不利どころの問題じゃないですね。下世話な話ですが、実際に返品された商品の所在はどうなってしまうのでしょうか。
Patric:
動作に問題が無ければ、「新品」として売ります(笑)。
編集部:
返す言葉が無い、、、。いつもこの手の話題になると、「文化の違い」と片付けてしまい、反省しているのですが、もはやその必要もない。
Patric:
反省はいりません(笑)。それが現実ですから。 |
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