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|もうひとつの“主力”。Patriotブランドメモリ
今なお進化を続ける百花繚乱のSSDに比べ、劇的な変化が無いだけにややおとなしい印象のメモリモジュール。だが、本来Patriotが最も得意とするのは後者。
以前よりゲーマー向けメモリに特化したラインアップを揃える事で著名で、ライバルの多いカテゴリにあって、世界的に高い支持を得ている。
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「COMPUTEX TAIPEI 2011」のブースでは、メモリの関心度は相変わらず高かった |
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編集部)
Patriotブランドのデスクトップメモリといえば、ゲーマー向けラインナップに注力されている印象を持ちます。やはり主なターゲットはPCゲーマーという認識でよいでしょうか。
Johnny氏)
そうですね。確かに私たちは主にPCゲーマーをターゲットにしています。ゲームユーザーには高い処理能力を持つメモリが重要です。最近リリースされた「G2シリーズ」は、Intel SandyBridgeとAMD 7/8/9シリーズに最適化された新製品。さらに2133MHzを実現する「Viper Xtreme Division 2 Edition」は、ヒートスプレッダに6gの銅板を挟み込み、高い放熱能力も特徴的です。
それだけでなく、Patriotのベストセラー「Signature Lineシリーズ」のように、一般的なユーザー向け製品も用意しています。このようにPCエンスージアストから標準的なメモリまで、幅広いニーズに応えられるようにラインナップを揃えているのです。
|秋葉原Shop店員に聞くPatriot Memory
〜「他社製品より格段に安心してご案内できます」〜
ここで日本国内市場でのPatriotのイメージについて、お馴染みの自作パーツショップ、TWOTOP秋葉原本店で聞いてみよう。
・TWOTOP秋葉原本店Sさん(システム一式見積担当)
新規でPCを購入するユーザーで「オーバークロックはしないけど安定して高性能なものが欲しい」というわがままな方にオススメしています。
昔から実績のある老舗メーカーなので、他社製品より格段に安心してご案内できますね。実際にパトリオットメモリを指名で購入される比較的年配のお客様もいらっしゃるくらいです。
当店での取り扱いはSignature Lineの「PSD33G1600KH」(DDR3 1600MHz)のみですが、「Gaming Memoryの『Viper Xtreme』シリーズは無いのか?」というお問い合わせを定期的に頂きますので常時在庫することも検討中です。
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取材時点(8月12日)では、1種類のみの取り扱いだったが、リクエストの多い最上位「Viper Xtreme」シリーズもラインナップ検討中だという |
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|DRAM価格急落中。メモリメーカーは何を思う
Patriotの主力製品であるメモリだが、おりしも国内市場のメモリ価格は驚くほどの下落傾向。ユーザーは大歓迎かもしれないが、メーカーにとってはたまったものではないだろう。この件も含め、Patriotブランドのメモリ製品のあれこれについて、前出のRegional Sales Managerである古賀さんにお話を伺ってみた。
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PatriotブランドのDDR3最上位メモリ「Viper Xtreme Division 2 Series」。アルミ製ヒートスプレッダとチップ間には6gの銅板を挟み込む事で、受熱能力と放熱効率が高められている |
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編集部)
それにしても日本国内市場でのメモリ価格の下落ぶりは、もはや「暴落」の域と言われるほどですが。
古賀さん)
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Patriot Memory Regional Sales Manager:古賀 基子さん |
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確かにDRAMの価格下落傾向は、特に昨年の夏以降たいへん顕著になってきたなと思います。やはりメモリメーカーとしては、非常に厳しいと言わざるを得ません。ただ反面、価格が非常にお求めやすくなったからこそ、今まで弊社のメモリをお持ちでないユーザーにも、お使い頂けるようになり、逆にマーケットサイズが広がったという嬉しい側面もあります。
編集部)
なるほど、悪い事ばかりではないという事ですね。確かに買いやすくなれば、メーカーが自信を持って投入した製品をより多くのユーザーが手にするチャンスが増える。実際にSSDと比較して、メモリはどれくらいの比率で売れているのでしょうか。
古賀さん)
やはりお求めやすくなったおかげで、現在は数量的にメモリの割合が高いですね。
編集部)
市場は敏感ですね。先日、台湾の某メモリメーカーに勤務するマーケーティング担当が、DRAM価格暴落で商売にならないという理由から、主力製品をSSDにシフトしていると言ってました。他社でもそんな動きが顕著になってきていると聞きましたが、Patriotではどのように捉えていますか?
古賀さん)
弊社はOCZさん等と同じく、SSD黎明期よりSSDを市場に投入して参りましたパイオニアメーカーなので、今回のDRAM価格下落を機にSSDへシフトしてきたという訳ではありません。ご指摘通り、今後他社メーカーさんの参入が増える事は予想されるので、競争の激化に対する脅威は感じます。ただ、弊社としては、今まで以上にお客様のニーズに合った、高品質のSSDを、よりお求めやすい価格でご提供し続けるように、邁進して行きたいと思っています。 |
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製品名
Wildfireシリーズ
型番
PW480GS25SSDR(480GB)
PW240GS25SSDR(240GB)
PW120GS25SSDR(120GB)
搭載コントローラー
SandForce SF-2281
NANDフラッシュタイプ
MLC NANDフラッシュ
転送速度
最大読込555MB/sec
最大書込520MB/sec
国内発売日
2011年7月1日発売
市場想定売価
PW480GS25SSDR(480GB)
市場想定売価税込160,000円前後
PW240GS25SSDR(240GB)
市場想定売価税込60,000円前後
PW120GS25SSDR(120GB)
市場想定売価税込30,000円前後
製品情報(Patriot Memory) |
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