エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.92　老舗メモリブランドの視点 Patriotは今、こう考えている。

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｜オーストラリアにはPCエンスージアストが数多く“生息”

編集部）
　今度は日本のマーケットという視点で質問させて頂きますが、現在の日本市場はどのように映っていますか？

Johnny氏）
　日本はPC DIYの拠点とも言うべき大きなマーケットだと感じています。さらにユーザーがハイエンド製品にたいへん大きな興味を持っていると認識しているので、Patriotにとってたいへん重要な国であると言えます。

編集部）
　世界的に見るとどうでしょうか。

古賀さん）
　中国、台湾、オーストラリア等が自作ユーザー・PCゲームユーザー共に多い国であると認識しています。

Johnny氏）
　アメリカとヨーロッパ市場はやはり大きなマーケットですが、中国や台湾でも非常に人気があります。オーストラリアにも同様にPCエンスージアストが“多く生息”していますね。

編集部）
　そんなところにも生息していたか、まさにそんな感じですね（笑）。オーストラリアは自作人口が意外に多いと言いますね。アジア勢も強いようですが、やはりPatriotのお膝元であるアメリカ、さらにヨーロッパがPC自作市場を牽引するキーマンになるかもしれませんね。なにせマーケットが大きい。

｜急成長を遂げるペリフェラル部門。国内上陸はあるのか？

　これはどのメーカーにも言える事だが、日本国内の正規代理店が取り扱う製品以外にも、実は多くの製品がラインナップされている事がある。Patriotもその例外ではなく、グローバルサイトを覗くと国内未発売であるエンクロージャーやメディアプレイヤー、NASキットなど、メモリ関連製品以外のペリフェラルアイテムが多数存在する事をご存じだろうか。これらは約2年前からラインナップされはじめ、Patriotブランドの中でも急成長を遂げるカテゴリであるとJohnny氏は語る。

　これらが国内発売されないのは、日本の市場とはマッチしないと代理店が判断する場合が少なくない。確かにライバル他社の類似品が優れている、または価格が安価などの要素は、ビジネスの上、導入するか否かの重要な判断材料となる事は言うまでもない。さらにサポートの問題や、ロットの制限などもあるだろう。メーカーが特定の国内に向けた製品ばかりを製造する事はなく、多くのセールスを上げるためには、どうしても「平均的」な製品が生まれてしまいがちだ。
　Patriotも、それは十分に理解しているはずで、これからいかに日本市場にもマッチする製品を投入してくるのか、期待を持ってその日を待ちたいと思う。



「Javelin S4」（3.5インチHDD×4台用）と「Javelin S2」（3.5インチHDD×2台用）は、ネットワーク機能およびRAID機能を搭載。製品説明には「Mobile media playback（Android/iOS app）と記されている

USB3.0対応のUSBドライブ「Super Magnum」と「Supersonic」。前者は最大読込200MB/sec、最大書込120MB/secの高速転送速度を実現する

｜これからの「Patriot Memory」

編集部）
　台湾在住で日本の自作市場を遠望する古賀さんの立場から、今後の見通しなどをお聞きしたいですね。まずはSSDについて、今後どのように進化していくと思われますか？

古賀さん）
　お客様のニーズに合わせて、ラインナップがより細分化されると思います。ハイエンド製品はどうしても価格が高くなってしまうと思いますが、メインストリームはどんどんお求めやすくなり、より一般ユーザー向けになると思います。ミドルレンジの商品がなくなり、スーパーハイエンドか、メインストリームかの二極分化が進むのではないでしょうか？弊社では引き続き、ハイエンドもメインストリームも手がけていくつもりです。

編集部）
　ところでSSDはどこまで速くなるんでしょうか。かなり漠然とした質問ですが。

古賀さん）
　SSD市場の急成長はこの2～3年ほどですが、これまでにも予想を上回るハイスピードな製品がどんどん開発されています。そういった意味で期待を裏切らないと言いますか、メーカーの営業としても見ていて非常に楽しい製品ですね。期待も込めて“エンドレス”とお答えしたいと思います。

編集部）
　確かに予測がつかないだけに、SSDの進化はエンドレスですね。そうあって欲しいものです。では最後にメッセージをお願いします。

古賀さん）
　日本でPatriot Memoryといえば、メモリとSSDというイメージが強いかと思いますが、USBフラッシュメモリや各種フラッシュカード、さらにNASやメディアプレイヤーなど、数多くのラインナップを取り揃えております。今後はそういったラインナップについて日本市場でも販売を強化し、総合PCパーツメーカーとして認知されるように頑張っていきたいと思っています。

編集部）
　確かに御社のグローバルサイトを拝見すると、日本市場では未発売の魅力的な商品が多いですよね。もうちょっと入手できるようになるといいのになぁ、と日本在住の我々は指をくわえて見ているしかないのですが、、、。期待しています。

協力：Patriot Memory（台湾）
機材協力：株式会社ファスト（Patriot Memory国内正規代理店）
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製品名
Wildfireシリーズ
型番
PW480GS25SSDR（480GB）
PW240GS25SSDR（240GB）
PW120GS25SSDR（120GB）
搭載コントローラー
SandForce SF-2281
NANDフラッシュタイプ
MLC NANDフラッシュ
転送速度
最大読込555MB/sec
最大書込520MB/sec
国内発売日
2011年7月1日発売
市場想定売価
PW480GS25SSDR（480GB）
　市場想定売価税込160,000円前後
PW240GS25SSDR（240GB）
　市場想定売価税込60,000円前後
PW120GS25SSDR（120GB）
　市場想定売価税込30,000円前後
製品情報（Patriot Memory）