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|「R6450-MD1GD3 LP」のベンチマーク結果
次にグラフィックスカードに「R6450-MD1GD3 LP」を使った場合のベンチマーク結果について確認していきたい。
■「3DMark 11 Version 1.0.2」
まず、「R6450-MD1GD3 LP」と「A8 3850」の内蔵GPUの比較だが、「A8 3850」の内蔵GPUのほうがPerformance、Entryとも約2倍高速で、ローエンドのグラフィックスカードでは「AMD A」シリーズの内蔵GPUにはまったく歯がたたない状態だ。
一方、「AMD Dual Graphics」では、内蔵GPUに比べてPerformanceで約20%、Entryでも約9%スコアが向上しており、内蔵GPUのパワーアップという点では「Radeon HD 6450」との組み合わせも有効と言えるだろう。
ちなみに「R6570 Twin Frozr Mini 1G」と比較すると1600MHzでは僅かながら上回っており「Radeon HD 6550D2」のモデルナンバー以上の結果となっている。
■「3DMark Vantage Build 1.1.0」
「3DMark Vantage Build 1.1.0」の結果でも「A8 3850」の内蔵GPUは「R6450-MD1GD3 LP」よりPerformanceで約2.5倍、Entryで約1.7倍高速で内蔵GPUの性能の高さがわかる。
「AMD Dual Graphics」のスコアを見てみると、Entryではメモリクロック1600MHzで約12%、メモリクロック1333MHzで約15%スコアが向上しているものの、Performanceでは「Radeon HD 6450」との性能差が大きいためか、ほとんどスコアが向上しなかった。
■「Dirt3 ベンチマーク」
「Dirt3 ベンチマーク」では、「AMD Dual Graphics」において1920×1080ドット、1280×720ドットとも30%以上と大きくスコアを伸ばしている。特に1920×1080ドットではメモリクロック1600MHzで30fpsを超えており、フルHD環境でもゲーム可能なレベルまでスコアが上昇している。また、他のグラフィックスカードの時と同様にメモリクロックが大きくスコアに影響していることがわかる。
■「BIOHAZARD5ベンチマーク」
これまで「AMD Dual Graphics」の効果が見られなかった「BIOHAZARD5ベンチマーク」だが、「R6450-MD1GD3 LP」との「AMD Dual Graphics」構成では1920×1080ドット、1280×720ドットとも内蔵GPU環境より大幅にスコアを伸ばしている。
内蔵GPUのパワーアップという点では「Radeon HD 6450」との「AMD Dual Graphics」は十分に意味がありそうだ。また、メモリクロックによって1280×720ドットでも約7%、1920×1080ドットでは約16%と大きな違いが出ており、「Dirt3」や「BIOHAZARD5」のような実ゲームでの性能向上を考えるなら高速なメモリは非常に重要と言える。
|消費電力をチェック
次に「Watts up? PRO」を使い、消費電力も確認しておこう。30分放置して最も低い状態をアイドル時、「3DMark 11 Version 1.0.2」実行中、最も消費電力が高かった時点を高負荷時とした。
アイドル時は「AMD Dual Graphics」のオン、オフでほとんど違いはでなかった。一方、高負荷時は単体で使用する場合より約20W消費電力が増えている。性能向上と引換に消費電力の増加というデメリットがあることは覚えておく必要があるだろう。 |
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