2022.12.31 14:33 更新
2022.12.31 取材
秋葉原地区で参拝できる、初詣スポット。短期特集その5は江戸総鎮守 神田明神。秋葉原駅と御茶ノ水駅の中間に位置し、いずれも徒歩圏内というアクセスの良さも手伝って、例年多くの人で賑わいます。
新年の仕事始めを迎える日に、スーツ姿のサラリーマンが押し寄せる事でも知られる神田明神。ピーク時は神田明神下交差点付近まで多くの人が行き交うほどで、三が日が過ぎた後でも長く賑わう名所でもあります。
秋葉原駅方面からは、神田明神下交差点より右に折れる勾配を登り切った右手に位置する。1846年創業で甘酒が有名な「天野屋」に立ち寄る人も多い |
ちなみに正式名称は神田神社。”江戸総鎮守”のいわれは、神田、日本橋、秋葉原、大手町、丸の内、旧神田市場・築地魚市場など、合計108か町会の総氏神であることから。祀られている神は大巳貴命(オオナムチノミコト/だいこく様)、少彦名命(スクナヒコナノミコト/えびす様)、平将門命(タイラノマサカドノミコト/まさかど様)で、特に勝負事、⽴⾝出世、⾦運向上に御利益があるとされます。なるほど多くのビジネスマンが1年の初めにここを目指すワケです。
神田明神の表玄関とも言える「隨神門」。昭和天皇即位50年の記念事業として新たに再建されたもの |
江戸総鎮守とあって、広い境内も特徴。元旦0:00に開門し、およそ30万人異常の初詣客で賑わうとされます。なお年の初めには「歳旦祭」という儀式も行われる予定。その他詳細なスケジュールはこちらの「令和5年 神田明神のお正月」に詳しいので参拝予定者はぜひ確認してください。
隨神門をくぐり、右手に見えるのが祭務所、神楽殿。60種類にもおよぶお守りや絵馬はここで購入できる |
御神殿の左手には祭祀殿・資料館の建物が見える |
また、神田明神の縁と言えば銭形平次。野村胡堂作「銭形平次捕物控」の主人公、平次(架空の人物)が神田明神下に住んでいたという設定から、御神殿右手に日本作家クラブが発起人となり「銭形平次の碑」が建てられました。
さらにアニメやライトノベルの舞台としても知られ、聖地巡礼のメッカとして神社らしからぬ(?)コラボを展開。ITお守りも有名ですが、平成10年オープンの神田明神資料館では初代タイガーマスク・佐山サトル氏の武道思想を中心としたコラボ特別展等を開催。多方面の文化を柔軟に取り入れる懐の深さこそ、神田明神が多くの人から愛される理由になっているようです。
参道拡幅により完成した神田明神文化交流館「EDOCCO」では、飲食店やお土産を販売。「EDOCCO CAFÉ MASU MASU」では、境内仕込の明神プリンや神社声援(ジンジャエール)などを大真面目に販売。生ビールもあります |
御由緒を一読。事前予習で神田明神への理解を深めておこう | 古神札(お焚き上げ)は境内の裏手にスペースを用意 |
神田祭×バンドリ!ガールズバンドパーティ!コラボ商品や鬼滅の刃 つままれキーホルダーなども | ちょっとしたテーマパーク的な神田明神。境内案内図をくまなくチェックして楽しもう |
文: 編集部 松枝 清顕/取材・撮影:街ネタ担当アキバ取材班ウエムラ