2023.12.03 08:00 更新
2023.12.03 取材
ASRock Incorporation(本社:台湾)は12月2日(土)、東京・秋葉原にて「ASRock ファンミーティング 2023 Winter」を開催。会場の“旧リナカフェ”ことLIFORK 秋葉原 II(〒101-0021 東京都千代田区外神田3-13-2)には多くの熱心なASRock愛好者が集結した。
午前中はASRock Fan Club会員限定の意見交換会。午後は2部制(14:00~・16:00~)によりイベントが実施され、第1部は日本AMD・佐藤氏、第2部はインテル・太田氏をそれぞれゲストに迎え、ASRock・原口氏とのトークセッションが行われ、会場は常に満員状態だった。
ASRockエクストリームプロダクトマーケティングの原口氏 | 日本AMD・佐藤氏 |
2023年を佐藤氏が振り返るAMDセッションでは、3D V-Cache技術を採用した「Ryzen 7000X3D」シリーズが非常に好調なセールスを記録。発売当初こそ動きの鈍かったTDP65Wの省電力版「Ryzen 7000」シリーズも「Ryzen 9 7900」を筆頭に多くの支持を得た事がアピールされた。
セッション後半は、先日デビューしたばかリのハイエンドデスクトップ向けCPU「Ryzen Threadripper PRO 7000 WX/7000」シリーズにも言及。販売初日から価格約186万円の96コア/192スレッドモデル「Ryzen Threadripper PRO 7995WX」が各ショップで売れている事を知り「さすがにビックリしました(笑)」と話す場面も。次週12月9日(土)には日本AMD主催によるイベントが同所で開催されるため「続きはそこでたっぷり話します」とし、セッションを締めくくった。
なお、現状限られた選択肢と初回出荷数から、対応マザーボードが入手できない状況だが、12月中旬発売予定の「TRX50 WS」が紹介された。80℃環境で22年の耐久性を誇るという20K Black CapacitorsやSlimSAS、MCIOなどサーバーグレードの高品質なパーツを採用するなど「最新のRyzen Threadripperを使うベストな1枚」(ASRock・原口氏)とされる。
ヒートシンクやVRM用ファンを取り外した状態で展示されていた「TRX50 WS」 |
NDA契約の関係でメーカー名は非公開とされている特注の20K Black Capacitors。105℃環境で20,000時間の長寿命を誇る | サーバー向けのSlimSAS、MCIOコネクターを標準で備えている |
続いてインテル・太田氏のセッションでは、冒頭「今日は話したいことをたっぷり語りたい」と宣言。インテル Arcがサポートする高圧縮・高品質コーデック「AV1」の優れているところやレイトレーシング機能の仕組みなど、熱心な自作派にとってもやや難易度の高い内容を、シニア・プラットフォーム・アーキテクチャー・エンジニアという立場から分かりやすく解説した。
そのほか、会場内にはASRockの最新製品が展示されていたので一部を紹介しよう。
ゲーミング向け新シリーズ「Z790 NOVA WiFi」 |
ホワイトカラーを基調にしたRadeon RX 7000シリーズ |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
ASRock Incorporation: https://www.asrock.com/