エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.676
2018.08.10 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ここからは「E850」をマシンに組み込んだ実動テストにて、その挙動を実際に確かめてみよう。CPUには第2世代Ryzenの最上位モデルのAMD Ryzen 7 2700X(8コア/16スレッド/最大4.3GHz/TDP105W)をチョイス、搭載するマザーボードはGIGABYTEのハイエンドモデル「X470 AORUS ULTRA GAMING」を用意した。さらにグラフィックスカードには、GeForce GTX 1080 Ti最上位モデルの巨大カード「AORUS GeForce GTX 1080 Ti 11G」(型番:GV-N108TAORUS-11GD)を組み込み、コンシューマ最強クラスの負荷環境における実力を検証する。
第2世代Ryzenベースの最強マシンを組み上げ、その動作を支える「E850」の信頼性を検証する。CPUはRyzen 7 2700X、マザーボードは8+3フェーズ電源搭載のハイエンドマザー「X470 AORUS ULTRA GAMING」を使用する |
グラフィックスカードとして組み込んだのは、3スロットを占有するGeForce GTX 1080 Ti搭載の最上位モデル「AORUS GeForce GTX 1080 Ti 11G」だ |
負荷テストを行う前に、NZXTが誇る万能ユーティリティの「CAM」をチェックしておこう。もとよりCPUにGPU、メモリのモニタリングやオーバークロックのほか、簡易水冷のポンプ・ファンを制御できるという多機能さが魅力だが、新たに電源ユニットのモニタリングにも対応。デジタルプロセッサを搭載した「E」シリーズ電源ユニットをUSB接続することで、3系統の+12Vレーンの消費電力や内部温度のモニタリングをはじめ、過電流保護(OCP)の設定にまで対応する。マシンの挙動を細部まで把握しておきたいというマニアには、垂涎の機能だろう。
まさにモニタリングに対応したデジタル電源の真骨頂。万能ツール「CAM」を使用すれば、USB接続した「E850」の詳細なモニタリングが可能だ。3系統の+12Vをはじめ、出力状況がひと目で把握できる |
簡易モードでは、よりグラフィカルにざっくりとした出力傾向を把握可能。温度や電源ONからの動作時間も表示される |
マシン全体の挙動を容易にモニタリングできるのが、「CAM」の万能たる所以だ。詳細なシステム情報もひと目で把握できる |
CPU・GPU・メモリのオーバークロック設定やファン回転数の最適化も可能。FPSやCPU・GPUの使用率など、知りたい情報をオーバーレイ表示させる機能も用意されている |