「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」番外編
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エルミタ的「一点突破」 PCケース編 Vol.7 改良か?改悪か? Antec「SOLO II」 1stインプレッション
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実際に組み込んで分かったこと
本稿最後は実際に組み込みを行い、気がついた点等をご紹介しようと思う。比較的シンプルなミドルタワーPCケースの「SOLO II」。前作の完成度が高かった事で、組み込み作業自体にそれほど問題点は見受けられなかった。
エルミタ的「一点突破」でもお馴染みの構成で組み込みを行ってみた。作業自体に問題は無かったが、敢えて指摘するとマザーボード(ATX)固定時、I/Oパネル側を先にはめ込むワケだが、左右のストロークが限られているため、人によっては少々難儀に感じるかもしれない
■電源ユニット搭載スペース
電源ユニットとドライブベイ間のスペースは実測値で約280mm。Antecブランドの電源ユニットが編集部に無かったため、CORSAIR「CMPSU-850AXJP」をチョイスしたのはご愛敬。搭載後の空きスペースは実測値で約130mmとなり、非モジュラータイプのモデルでもまだまだ余裕がある。なお一部で悪名高きサイドバーだが、これを付けた状態で組み込みを行う場合、電源ユニットはマザーボードを搭載する前に装着する必要がある
画像ではやや分かりにくいが、奥行き160mm/120mmファン搭載の「CMPSU-850AXJP」を搭載した状態。電源ユニットよりも通気孔の方がやや大きい。奥行きがある140mm口径ファン搭載電源ユニットを想定してのサイズだ
■グラフィックスカード搭載スペース
公称値で奥行き275mmのSAPPHIRE「SAPPHIRE HD6970 2G GDDR5」(型番:21179-00-40R)を搭載させた状態。ここからさらに実測値で140mmの空きスペースが確保されている。なおAntecの公称空きスペースは最大381mmとされ、ハイエンドグラフィックスカードのマルチ構成でも十分に搭載できる。なおフロント120mmファンを搭載させた場合は、その厚みは考慮しなければならない
■2.5/3.5インチHDDケージ
フロントアクセス可能なHDDケージ。フロントパネルのドア開口角度も広く、作業に問題は無い
■その他、組み込み時に気がついた事
リアパネルが“ペコペコ”でI/Oパネルがうまくはまらないという経験は誰しもあるだろう。しかし「SOLO II」はその心配はなく、気持ちよく作業できた
マザーボードを組む込み、CPUクーラーメンテナンスホール部をチェック。CPUソケット部分どころか、メモリスロットまでに及ぶ広大な開口部
拡張スロットは全7段。その右側には通気孔が設けられていた
マルチランゲージの簡易マニュアル。日本語表記部分には「頑張れ日本!」の文字が。Antecも日本を応援してくれているのだ
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「SOLO」は「SOLO」を貫いた
今回のエルミタ的「一点突破」PCケース編は、スケジュールの関係からファーストインプレッションという形でお送りしたため、稼働テストは割愛させて頂いた。よって「エルミタ的総合評価」もない事をご了承頂きたい。
「SOLO II」は爆発的ヒット作「SOLO」の後継モデルとして発売が開始され、秋葉原での売れ行きもまずまずと聞く。冒頭でも触れたが、前作で大ヒットを飛ばした実績により、多くの所有ユーザーからの目が光る中でのモデルチェンジは、さぞやりにくかっただろう。さすがにAntecも大胆な変更は行わず、基本に忠実なミドルタワーPCケースに仕上げてきた。
「SOLO」の基本コンセプトは静音だ。高エアフローPCケースの選択肢が市場に溢れる中、やや逆行した感は否定できない。それでも
“「SOLO」は「SOLO」
”たる、その設計思想を貫いたAntecは、「SOLO」というブランドを大切にしているのだろう。“窒息系”と言われようとも、その需要はまだまだ市場にあるはずだ。
「SOLO II」も自作史上の歴史に残るモデルになるのだろうか。市場の動向に注目したい。
機材協力:株式会社リンクスインターナショナル/Antec
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