いよいよここからは注目の冷却性能をチェックしていきたい。「H80」「H100」は、いずれも3段階のファン回転数制御機能に対応する事から、今回はそれぞれのモード別での温度計測および騒音値テストを実行。また、背面120mmファンスペース搭載型「H80」に関しては、搭載PCケース「CC650DW-1」のトップ排気ファン回転時と停止時も併せて計測している。ケース内部温度と共に、それぞれの実力を確認してみよう。
計測方法は従来通りだが、計測結果は「HWMonitor Pro 1.17」のコア別(#0〜#3)CPU温度を掲載する事にした。なおテストを実行した室内温度は29.9℃、湿度65%というテスターには非常に厳しい環境で、冷房機器は使用していない。
PCにも気の毒なほど、汗が止まらない室内環境でのテストとなったが、最も低いスコアで33℃、高いスコアで61℃を計測した。高負荷時の数値がやや高いと感じるかもしれないが、ASUSTeKのマザーボード同梱ハードウェアモニタソフト「AI Suite II」上では最大58℃を計測。60℃を超える事はなく、モニタソフトによりある程度の表示誤差は考慮しておかなければならない。また、真夏の室内で最小スコア33℃はさすがに優秀。歴代「Hydroシリーズ」の最新モデルに恥じない数値となっている。
ちなみにテストは1300rpmから順に実行。各テスト毎に30分のアイドル状態で間隔をあけているが、1300rpm/2000rpm/2600rpmそれぞれの温度状態を見ると、回転数の違いによる差があまり出ていない事が分かる。
次に「CC650DW-1」トップ200mmファンを動作させた状態でのCPU温度を見ていこう。