ラジエーターが大きい事で、想像通り良好なパフォーマンスが確認できた。最大で55℃、最小で30℃(ほぼ室内温度)は極めて優秀。「AI Suite II」では、最大50℃、最小では30℃となり、当然の事ながら「H80」よりも冷却能力は高い。
なお回転数による冷却能力の差があまり表れないのは「H80」同様。恐らく最小回転時(1300rpm)でラジエーターの冷却能力がほぼ最大限発揮されてしまうため、それ以上の風量を与えても大きな変化が出ないのかもしれない。このような事象は水冷クーラーに限らず、ファンコントローラー付き空冷クーラーでもよく起きる。ならば騒音値が上昇する高回転設定は不要ではないかと思いがちだが、そこは定格ユーザーの言い分。オーバークロック動作を常時させるユーザーにとっては“これ以上冷えずとも、これ以上高温になってほしくない”といった場合に有効な「保険」として威力を発揮してくれるだろう。では次に動作時の騒音値について見ていこう。