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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.54
イマドキ水冷と空冷事情
2010年8月30日 0:00
TEXT:GDM編集部 松枝 清顕
 
じわじわと増える水冷ユニットユーザー

image
CORSAIR「CAFA70」(画像左)と「CWCH50-1」(画像右)

 Vol.54「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」は、イマドキ水冷CPUクーラーと空冷CPUクーラーを主役に抜擢した。
 先日、間もなく発売される期待のNewモデル、CORSAIR「CWCH70」をテストしたが(Vol.52「CORSAIR H70 速攻レビュー」参照)「H70」が注目されているのは言うまでも無く、昨年リリースされたオールインワン水冷ユニットCORSAIR「CWCH50-1」の爆発的ヒットが根底にあるからだ。
 これまで決め手となるモデルがなかった水冷CPUクーラーカテゴリに風穴を開けた「H50」は、上位モデル「H70」がリリースされてもなお、その存在感が薄れることは無いだろう。

 さて今回はオールインワン水冷ユニット「H50」を用いて、その冷却性能再検証と、「H50」の持つ“特異な”エアフローによる長所と短所、そしてサイドフロー型空冷CPUクーラーの新製品、CORSAIR「CAFA70」の持つポテンシャルについて、多角的に検証を行ってみようと思う。

 

イマドキ水冷vsイマドキ空冷 -それぞれの優位性を探る-

 そもそも水冷クーラーを導入するメリットはどこにあるのだろうか?CPUを冷却するという目的は同じながら、「冷却方法の違い」だけでは少々物足りない。イメージ的には冷却水を使って冷やすという手法は、どことなくよく冷えそうな気はするものの、高価な機械部品の中で水を使用する事で若干の不安を覚えるユーザーもあるだろう。さらに空冷クーラーに比べほぼ倍となる販売価格から、それ相応のメリットを期待してしまうのは当然の事だ。

 ここからは各テストにより、誰もが持つ素朴な疑問をひとつずつ解決してみたい。水冷vs空冷、果たしてどちらが有利なのか。



一般的なサイドフロー「CAFA70」環境テスト

 2009年にリリースされた水冷「CWCH50(-1)」の成功により、CPUクーラーメーカーというイメージをも定着させたCORSAIRだが、今年は2つの空冷CPUクーラーを投入。ここではその上位モデルとなる「CAFA70」をサンプルに用意した。

 本来であれば「エルミタ的一点突破」向きのモデルとなるが、今回は敢えて“水冷vs空冷”の検証用として取り上げてみたい。まずはそのディテールをチェックし、さらに冷却能力テストを行ってみる。

A70
CORSAIRの空冷フラッグシップクーラー「CAFA70」。120mm強制吸排気のデュアルファン仕様にダイレクトタッチ式銅製ヒートパイプ3本(φ8mm)で構成するサイドフローCPUクーラーだ
A70 A70
「CAFA70」の外装パッケージ。サイズは実測値で260×210×130mm リテンションキット一式。M/Bへの搭載は比較的容易なタイプ
A70 A70
2ボールベアリング仕様の120mmファン×2基は別箱入り。予め専用カバーに装着済みで、防振ゴムブッシュが使用されている 水冷キット「H70」でも採用されているファン回転数減速ケーブル。これを使う事で2000rpmを1600rpmで運用できる。手前は分岐ケーブル
A70 A70
ファン装着はカバーのツメをヒートシンクの溝に引っかけるだけのワンタッチ式を採用。メンテナンス性に優れ、着脱も容易
A70 A70
ダイレクトタッチ式銅製φ8mmヒートパイプ4本で構成。一般的ヒートパイプに比べ2mm太く、より強力な熱移動を目的として採用されている

A70
テストに用意したのはAntecのミドルタワーケース「DF-35」。ファンレイアウトはフロント吸気120mm(1000rpm設定)×2基、トップ排気140mm(800rpm設定)×1基、リア排気120mm(900rpm設定)×1基。オプションで増設できるサイドパネル部にファンは装着していない

Spec

test
※高負荷状態はストレスツール「OCCT 3.1.0」を使用(20分間)

 「CAFA70」は、付属のファン回転減速ケーブルを使うことで、1600rpmと2000rpmのいずれかで運用する事ができる。今回は「一点突破」ではないため、騒音値の計測は行っていないものの、デュアルファン仕様で2000rpm時は、それなりに勇ましい。

 さて各々の結果だが、室内温度30℃超の環境を考慮すれば、及第点以上の冷却能力である事が分かった。また回転数を400rpm上げる事でアイドル時で-2℃、高負荷時で-3℃は素直な結果と言えるだろう。

ダイレクトタッチ式CPUクーラーで気付くこと

 極めて余談になってしまうが、これまで数種類のダイレクトタッチ式CPUクーラーをテストする中で、このタイプはアイドル時と高負荷時の温度差が極端に開かないという印象がある。果たしてこれは気のせいなのか特性なのかは別の機会に検証してみようと思っている。

CORSAIR空冷もうひとつのラインナップ「CAFA50」

 CORSAIRが今年7月末にリリースした空冷クーラーは2種類。今回は比較用に「CAFA70」を取り上げているが、もう一方の「CAFA50」もご紹介しておこう。

A50 A50
「CAFA50」 市場想定売価税込5,980円(2010年7月24日発売)
製品情報:株式会社リンクスインターナショナル(国内正規代理店)

 「CAFA50」はダイレクトタッチ式φ8mm銅製ヒートパイプ3本で構成されたエントリーモデルで、搭載されるファンは「CAFA70」同様2000rpm/1600rpm任意選択ができる120mm。ただしこちらはシングルファン仕様という違いがある。

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CWCH50-1
CWCH50-1
・市場想定売価税込10,800円前後
・発売日:2009年10月10日
代理店製品情報
CAFA70
CAFA70
・市場想定売価税込7,980円前後
・発売日:2010年7月24日
代理店製品情報
CAFA50
CWCH50-1
・市場想定売価税込5,980円前後
・発売日:2010年7月24日
代理店製品情報
 
CORSAIR
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