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 エルミタ的「COMPUTEX」番外編
 Home >「COMPUTEX」番外編 台湾版アキバ“八徳路電気街”ドスパラ台北光華本店を訪ねて
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話題は「台湾と日本のパーツ販売」へ

編集部:

この製品に限らず、日本メーカーの製品がもっとこちらでも販売されているのかと思いましたが、意外に少ないですね。値段等が問題なのでしょうか。

甲斐氏:
うーん。実はそれには違う問題もあります。日本の製品を台湾に輸入する場合ですが、必ずBSMIという検査を受けなくてはならないんです。具体的な金額は伏せますが、これに非常にコストがかかるんです。1アイテム毎に検査対象となるので、そのコストを価格に反映させなくてはならず、その分高くなってしまうんですね。まぁ日本にもカテゴリー毎に関税がありますが、それと似たようなものでしょうか。

BSIM(Bureau of Standards, Metrology and Inspection)とは台湾のMinistry of Economic Affairs(経済部)管轄下にあるBureau of Standards, Metrology and Inspection(基準検査局)のこと。台湾の商品検査法(Commodity Inspection Act)に基づいて行われている。いかなる検査対象製品も検査基準に達していなければ工場から出荷だけでなく、輸出入もできないと規定。
・独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)より抜粋

編集部:
なるほど。確かになんでもかんでも日本から持ってきて、売っていいというわけにはいきませんよね。そういえば、年に何回か台湾から友人(エルミタ対談でお馴染みのPatric Chen氏)が訪れるんですが、そのたびに彼はアキバでパーツを買っていくんですよ。「日本はパーツが安い!」とか言って。

甲斐氏:
あはは、確かにそうかもしれません。同じスペックのものという前提なら、アキバで買い物して自作するのが、世界で一番安上がりかもしれませんよ。

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「ドスパラ台北光華本店」の数店隣にあるショップにふらりと入ってみた。クーラーマスター製品を得意とするショップのようで、同社製品の取り扱いが多い。ただ陳列のしかたは日本の方が見やすいというかキレイ

編集部:
なるほど。「ドスパラ台北光華本店」はもちろん、周りのショップや「光華商場」の中も先ほど回ったんですが、パーツ類はどれも日本よりやや高めでしょうか。HDDなんかは1,000円単位で違いますね。といっても、これが正常なパーツ販売のあり方なのかなとも思いました。やはり万単位の製品を1つ売って、利益が数十円というのは、単純に商売としておかしいですもんね。

甲斐氏:
面白い話がありまして、この辺のショップで働く店員さん達の基本給って凄く安いんですよ。もう、それだけじゃ生活が厳しいくらいに。ただ、その分、歩合の部分が大きいんですね。お店の開店時間も日本のように、10時だからシャッターガラガラと開けるのではなく、なんとなく早く来たやつが開けちゃう。でも歩合制だから真面目というか稼ぎたい人は早く来て、お店を開けてお客さんの相手をするんです。

編集部:
へぇそれは面白い。タクシーの運転手さんのような感じかな。

甲斐氏:
そうかもしれません。だから皆、売上を上げるのに必死なんですね。ちなみに、「ドスパラ台北光華本店」は違います(笑)。

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日本の有名メーカーの看板が並ぶ。日本製品はこちらでも人気のようで、好んで使う人も多いとか。また「八徳路電気街」を1本裏手に入ると、食べ物屋とパーツ関連ショップが入り交じり、より混沌とした状況となっており歩くだけでも実に楽しい

 さて、このあたりで、忙しい中、取材にお付き合い頂いた甲斐氏ともお別れの時間となった。
 同店を訪れる前、1人で知らない土地を歩きながら、ここ「八徳路電気街」へ向かったのだが、実を言うと少々心細くもあった。そんな時、普段のアキバ取材で見慣れた「ドスパラ」の看板を見つけた時の嬉しさは、恥ずかしながら自分でも戸惑うほどだった。やはり日本人なだけに、日本式を貫く「ドスパラ台北光華本店」の店内は、現地のショップとは雰囲気が異なり落ち着くのだ。
 その日本的な雰囲気は、同店を訪れる台湾人のお客さんに達にも確実に伝わっているはず。そんな「ドスパラ台北光華本店」は、我ら日本代表のパソコンショップとしてしっかり本場台湾でも存在感を示していた。次回訪台する際には、是非また立ち寄りたいと考えている。

取材協力:ドスパラ台北光華本店(株式会社サードウェーブ)
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ドスパラ台北光華本店
(画像は2009年11月に撮影した開店準備風景)
店舗情報

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