returns to
エルミタージュ秋葉原
 「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」 番外編
 Home > あなたのPCホコリはどこに溜まる!?「ホコリサミット」解析
the Voices 秋葉原Shop生の声
the Price アキバShopプライス画像掲示板
Special Price アキバShop特価品情報
PC Calender エルミタージュ的ロードマップ
Press Room リリース・トピックス・情報
Database エルミタージュ的データベース
Shop List 秋葉原Shopリスト
Akihabara Map 秋葉原Shop地図
Manufacturer List PCパーツメーカーリスト
Paet-time Job PC業界リクルート情報
Research 店員に聞く
携帯版エルミタージュ秋葉原
広告掲載について
情報・リリース窓口
About Us エルミタージュ秋葉原
 
title

あなたのPCホコリはどこに溜まる!?「ホコリサミット」解析

2010年7月8日 22:40 TEXT:GDM編集部 松枝 清顕
 株式会社リンクスインターナショナル(本社:東京都千代田区)とエルミタージュ秋葉原共同企画として開催された「投稿型・ホコリサミット」(2010年5月28日〜6月28日)は、多くの反響を持って閉幕した。
 今回はAntecコミュニティサイト AntecMap上に投稿されたその内容を分析すると共に、PCの大敵である「ホコリ問題」について“マジメ”に考えてみよう。


「ホコリ」について考える日本初の「ホコリサミット」閉幕

ホコリサミット
ケーブルに付着したホコリ。約1年間の稼働でこれほどの悲惨な状況に
 まずは「ホコリサミット」とはなんだ?という貴兄諸氏のために、開催主旨をご説明しよう。
 そもそもPCは、非常に精密に作られた“電子機器”であり、たくさんの構成パーツおよび搭載される部品の言わば集合体。ご存じのように高性能化は進むばかりで、自作ユーザーの多くはエアフローの効率化冷却対策静音化に試行錯誤を繰り返している。これはまさに自作の醍醐味と言えるワケだが、一方でPCケース内部のアナログ的「ホコリ問題」についてはお座なりにされている感がある。
 実は前述の「エアフロー」「冷却」「静音」は、この「ホコリ問題」とは非常に深い関係にあり、いずれもPCケース内部をクリーンな状態に保つ事で、劇的な改善がなされる事が分かっている。

 そこでPCのハードウェアレビューばかりではなく、実際に稼働しているユーザーのPCケース内“ホコリ事情”を投稿型で収集し、PCの置かれている内部環境実態を調査してみようと言うのが「ホコリサミット」というワケだ。


どの部分にホコリは溜まるのか?その実態に迫る

 ここからは「AntecMap」上に投稿された、自作ユーザーの“ホコリ事情”を見て行こう。まずは
集計結果を以下通りまとめてみた。

集計結果

 当然ながら常に“外置き”となるPCケースがダントツの61%を占める結果となった。次にCPUクーラー15%、グラフィックスカード7%、マザーボード4%、光学ドライブ4%、電源ユニット4%、以下水冷ユニット、キーボード、ディスプレイと続く。
 このように、PCのホコリ問題を分類した所で、実際に投稿された“スバラシイ”ホコリ画像をダイジェストでご紹介しよう。


■「ホコリの入り口」ケースファン編
「ケース背面、下部、上面ファン」

ホコリサミット
→Antec「P18x系」のリア、ボトム、トップファンにホコリが溜まりやすいとか。1年間放置でこのような状態に(画像右)。防塵対策フィルター付きでも内部に侵入したホコリはファンにこびりつく事が分かる。keiさん曰く「ファンに直接装着できるホコリフィルタが欲しい」。(keiさん)
 
「ケースサイドパネル部のファン」

ホコリサミット
→CORSAIR「800D」水冷化によりサイドパネルぶち抜きで120mmファン4基を搭載し、冷却能力が向上した反面、ホコリを“強力に吸引”。フィルタ装着で防塵対策をしているという。(pepeqeqeさん)
 
「大口径トップファン周辺と全ての穴」

ホコリサミット
→「NINE HUNDRED」のトップファン部。「排気が多く負圧が生成されるので、どうしても一度排気された空気が埃と一緒に戻ってくる」と言う。「負圧ケースで一番肝心なのは、風の通らない場所を作らない事ですね」(yubisakiさん)
 
「NINE HUNDRED TWOトップ&フロントファン」

→「NINE HUNDRED TWO」トップファンに溜まったホコリ。エアダスターを吹き付けて除去を試みるも本格的に綺麗にするには困難。排気ファンでも安心できない事に気がつく。さらにフロントファン部のフィルターにも注目。HDDケージは固定せず、針金加工をする事でフィルター掃除を容易にする工夫をしているという。(MANKICHIさん)
ホコリサミット ホコリサミット
 
「フロントファン(上下)にくっきりと、、、」

ホコリサミット
→フロント吸気ファン上下には、くっきりと丸いホコリが。布団のある部屋で1週間掃除をしないとこうなってしまう。(はろーわーるどさん)
 
「Mini P180リア部もホコリまみれに」

ホコリサミット
→リアの排気ファンおよび拡張スロット横の通気孔にも内部から排出されるホコリがびっしり。フロントおよびトップも全体的に酷いとか。(あんこさん)
 
「サイドファン非装着でもメッシュ部にホコリが」

ホコリサミット
→「TwelveHundred」のサイドファン部(ファンは非装着)や内部電源上面、CPUクーラー部にかなりのホコリ。またハードディスク上部と固定ケージには日常的にホコリが溜まる場所。(路地裏のねこさん)
 
「サイドパネルを開くと内部がたいへんな事に」

ホコリサミット
→リビング設置のセカンドマシン。サイドパネルを開くと内部はホコリまみれに。「もう少しマメに掃除しなくては、、、」(タケさん)
 
「自作防塵対策の結果」

ホコリサミット
パソコンの内部に埃が入らないように張ったシートの上に埃とタバコのやにが付着。(何か。さん)
 
「P180フロントフィルター部」

ホコリサミット
→ほぼ常時稼働で1年以上放置。ケース内部はフロントフィルターのブロックが功を奏し、被害無し。(甲斐さん)
 
「P180トップ部」

ホコリサミット
→フィルター装着部のホコリ付着は当たり前なので、トップ排気ファン部を撮影。(七瀬一葉さん)
 
「SOLOフロント掃除前画像」

ホコリサミット
→布団のある部屋で1年間の蓄積。フィルターのおかげで内部へのホコリ侵入は少ないとか。(DAWNさん)
 
「サイドパネルファン」

ホコリサミット
→自作防塵対策として、市販のエアコン用糊付きフィルターを切り貼り。なかなか便利。(sawatari1さん)
 
「P180B v1.1のフロントパネル」

ホコリサミット
→つい2週間前に掃除したはずが、、、部屋の掃除不足を疑う。(bishopさん)
 
「Nine Hundred Twoの前面フィルター」

ホコリサミット
→題して「ホコリの芸術」(松葉さん)

ホコリの定番「PCケース」は如何ともし難い

 投稿で最も多かったPCケース周りに付着するホコリは、如何ともし難い。そもそも電磁波を帯びたPCケースは、ホコリを寄せ付ける条件が整った鉄の箱だ。さらに冷却のために多くのファンが装着され、室内のホコリを図らずも収集してしまう“掃除機”と化す。
 昨今のPCケースには洗浄可能な防塵フィルタが装着されているが、細かい塵レベルに至っては完全防御は不可能。またフィルタに付着したホコリを放置する事で、冷却性能が落ちたり最悪の場合、内部温度上昇によるハードの不安定な挙動などが徐々に現れ、さまざまなダメージが想像できる。
 やはりこまめなメンテナンスが、最強のホコリ対策になるのだろう。


■マザーボード編
「基板上」

ホコリサミット
→マザーボードのチップ周辺に積もったホコリ。画像の状態について「ノイズがひどいわけでもぼけているのでもなく、白っぽいのはホコリのせいです」(ucchanさん)



■CPUクーラー編
「CPUクーラーファン死亡」

ホコリサミット
→CoolerMasterのペルチェ内蔵CPUクーラー「V10」がホコリにより死亡。エアダスターも届かずひと言「よく頑張ってくれた、、、」(あげたこさん)
 
「ヒートシンクとファンの間」

ホコリサミット
→久々のパーツ交換時に発見したヒートシンク上の大量なホコリ。マメな掃除が大事と痛感(boonさん)
 
「DELL PCブロワーファン吸気部」

ホコリサミット
独自形状のDELL社製PCのブロワーファン吸気部にホコリが付着。「ファンが動かないわけです、、、」(kyu6さん)
 
「CPUクーラーのヒートシンク部」

ホコリサミット
美しく輝くBlueLEDにより照らされたヒートシンク部のホコリ。掃除してもすぐに溜まるとか。(あんずさん)
 
「CORSAIR水冷クーラー」

ホコリサミット
→「CWCH-50」のファンとラジエーター部に付着したホコリ。掃除後に冷却能力を計測したところ、意外にも使用前・使用後共に変化は無し。「本当の意味でメンテナンスフリーなのかもしれませんw」(Neroさん)
 
「CPUクーラーまわり」

ホコリサミット
→ホコリが目に付くパーツだとか。(mTakさん)
 
「ZALMAN CPUクーラー」

ホコリサミット
→ラウンド形状の放熱フィンに溜まったホコリ。「フィンの間はどうしてもたまってしまいますね」(スズメさん)

CPUクーラーのホコリ付着は重大なトラブル要因に

 「あげたこ」さんの投稿にもあるように、ファンに付着したホコリによりCPUクーラー死亡という報告も寄せられた。
 CPUクーラーは電動ファンとヒートシンクで構成されているが、前者はホコリ付着による経年変化でファン自体の寿命を縮める事になる上、騒音値が上昇。後者は放熱フィンの隙間にホコリが蓄積される事で自己放熱能力を奪われるため、CPUの温度上昇が徐々に進行し、果ては製品寿命を短くしてしまうという悪循環が生じる。
 自作派を自称するならば、組み込み後のメンテナンスも怠らずに行うべし。


■拡張カード編
「グラフィックスカードの上」

ホコリサミット
→ファンフィルタを抜けて侵入したホコリがグラフィックスカードの上に雪のように積もってゆく、、、(スズメさん)
 
「B-CASカードの上」

ホコリサミット
→地デジキャプチャのB-CASカード上にも“雪”が。「自作ケースの最大の欠点は、メーカー製ケースよりも埃がたまりやすいことですね」(スズメさん)
 
「グラフィックスカードの上部」

ホコリサミット
→グラフィックスカードに搭載されるファンは下からのぞき込まなければ見えないため、盲点に(路地裏のねこさん)
 
「グラフィックスカードGPU周り」

ホコリサミット
→VGAクーラーを外したところ。クーラー自体にはあまりホコリは付着せずも、PCB上にはこのようなホコリが。「おそらくクーラーを外さなくともエアダスターで吹っ飛ばせます」(ままのさん)
 
「吸気孔横のビデオカード」

ホコリサミット
エアダスター大活躍。(韮玉さん)
 
「VGAカードとケース底部」

ホコリサミット
→「あまりに汚れが酷いときはパーツを全部抜いてシャワーかけて洗います」(syumaiさん)
 
「グラフィックスカード裏」

ホコリサミット
→「久し振りに覗いたらこんなに・・・」(邪虎丸さん)
 
「グラフィックスカード上」

ホコリサミット
→「かなり前の写真なのですが、やはり定番」(スズメさん)

拡張カード上には雪のように降り積もるホコリが美しい、、、

 拡張スロット最上部には90%以上グラフィックスカードがレイアウトされる。その上にはCPUクーラーファンの稼働部より落ちてくるホコリが雪のように降り積もって行く事になる。
 幸いにしてVGAクーラーは下向きになるため直接の影響は少ないながら、やはり放置してよいとは言えないだろう。ハイエンドグラフィックスカードに至っては、GPUが高温になるため危険である。さらに2Slot占有VGAクーラーの場合は、カバーとPCB間に隙間が設けられているモデルも存在し、その間から内部にホコリが侵入する事に。側面アクリル仕様のPCケースユーザーなら定期的に内部を覗き、ノーマルパネルユーザーは面倒でもサイドパネルを開く癖をつけてみよう。“見なかったことにしてそのままフタをする”行為は、まさに“臭いものに蓋”。日頃のメンテナンスが、PCの寿命を長くする手助けになるはず。


■キーボード編

「キーボードの隙間」

ホコリサミット
→パンタグラフに変えてからのホコリ問題は大分解消されたものの、メンブレン使用時は放置しておくと隙間からもくもくとホコリが出てくる始末(nyaaさん)
 
「キーボードカバーをしても、、、」

ホコリサミット
→キーボードカバーの隙間に溜まったホコリ。「綿埃のように固まって、時々指でつまんで捨てています。」との事で、酷くなると中性洗剤で洗っている。(るいともさん)
 
「キーボードの隙間」

ホコリサミット
→掃除をしても追いつかないキー間のホコリ(momochanさん)

■その他編

「DVDドライブの脇」

ホコリサミット
→Antec「SOLO」のお仕事用PCをご開帳。“前面フィルタ装着済み”に安心するも、DVDドライブに毛が生えている!?(大放電さん)
 
「光学ドライブのトレイ脇」

ホコリサミット
→掃除をし忘れたという光学ドライブトレイ脇。なかなかの盲点。(mTakさん)
 
「フロントUSBとIEEE1394コネクタ」

ホコリサミット
→真っ先にホコリが溜まる場所だというフロントポート部。「やっぱり弱いながら電圧がかかってるから埃を吸い寄せてしまうのだろうか??」(どわーふさん)
 
「電源ユニット内部」

→表面上は綺麗に見える電源ユニットも内部はこのような状態に。電源ユニットはメンテナンスが基本NGなため、非常に厄介。(ハルさん)
ホコリサミット ホコリサミット

多くの投稿者が「反省」。やはりホコリ問題は深刻だ

 ここまで「AntecMap」に投稿されたユーザーの「ホコリ問題」について見てきたが、「メンテナンスを怠っては駄目だ」という多くの感想を頂いた。やはりPCとホコリの関係はユーザー共通の悩みであり、少なくとも投稿して頂いたユーザーは愛機のメンテナンスに対し何らかのアクションを起こしてくれる事だろう。(今回はたくさんの投稿を頂き、この場を借りて御礼申し上げます)

 次はメーカー側のホコリに対する問題意識と取り組みについてお話を伺ってみる事にしよう。日頃聞く事ができない作り手側の「ホコリ問題」は非常に興味深い内容となっている。

 
toppage
next page

 
ホコリ
page1
page2
page3
page4
menu
keiさん/pepeqeqeさん/yubisakiさん/大放電さん/MANKICHIさん/ふぉふぉいさん/スズメさん/あげたこさん/はろーわーるどさん/dekiruさん/ramukeyさん/あんこさん/路地裏のねこさんさん/nyaaさん/boonさん/hidepodさん/あるーふぁさん/ryutone0815さん/bitpulseさん/タケさん/uriageさん/aquaqさん/トモジさん/mTakさん/matariroさん/何か。さん/kyu6さん/knt1125さん/Dommyさん/あおいさん/kyu6さん/ORIGINさん/okam8574zさん/甲斐さん/しげ蔵さん/和パパさん/七瀬一葉さん/赤ねずみさん/どわーふさん/lunpa555さん/Pinoさん/Damaさん/シマタツさん/るいともさん/かずや。さん/カップめんさん/momochanさん/kumasanさん/ucchanさん/白川玖羽さん/DAWNさん/SONY派さん/howaさん/風情さん/konachanさん/nekomimiさん/あんずさん/MeyCaffeさん/sawatari1さん/大豪寺ガイさん/gyunyuさん/ashnaoさん/TAKAMIさん/HiKITA果盛さん/sasaさん/ままのさん/Luckさん/韮玉さん/mno5さん/MeyCaffeさん/hoxyhomeさん/はやにえさん/ryuaさん/かいさん/onigashiraさん/自作大好き少年さん/syumaiさん/kyu6さん/makishi73さん/大放電さん/おごごさん/saitou914さん/ケモノツカイさん/タカヲさん/よーたんさん/モモコさん/yubisakiさん/するめさん/Neroさん/litzさん/あヴぇのさん/佐倉蒼さん/ヽ(°▽、°)さん/tyasucaさん/heiretsuさん/brisbaneさん/邪虎丸さん/モカさん/うぶちゃんさん/のんちゃんさん/Alfheimさん/スズメさん/かんとりーまーむさん/むぅたんさん/bishopさん/ねこさん/JOOMさん/新参者さん/kurokoさん/エルルーンさん/松葉さん/やなぎさん/mTakさん/dekiruさん/ニポポ人形さん/プルンプルン2世さん/ハルさん/ぷりかないふさん/obccamさん/トレノさん
(順不同。みなさんご協力ありがとうございました)
 
KUHLER-BOX
Antec TPQ-1200
ENERMAX PRO87+
ENERMAX PRO87+
 
 
GDM Copyright(c)1997-2012 GDM Corporation All rights reserved 掲載記事の無断転載を禁じます