|「HD Tune Pro 4.60」ベンチマークテスト
Benchmark Readの結果を確認すると、370MB/sec前後でグラフもほとんどブレがなく、SSDの容量全域で安定した転送が行えていることがわかる。一方、Benchmark Writeは200MB/secから390MB/secの間を一定周期で波打つグラフとなっており、Readに比べるとブレが大きいのが少々気になるところ。
Random Accessについては、Readで最大7,200 IOPS、Writeでは最大21,000 IOPSを計測し、特に書込性能の高さが光る結果となった。
|「ATTO Disk Benchmark 2.46」ベンチマークテスト
 |
【ATTO Disk Benchmark 2.46】 |
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最後に多くのSSDで公称最大速度として利用されている「ATTO Disk BenchMark 2.46」の結果を確認しておこう。こちらは読込が最大557MB/sec、書込が最大514MB/secと読込/書込とも公称値を超えるスコアを記録した。また、グラフ形状も階段状にきれいに上昇しており、転送が安定していることがわかる。
|データに関わらず、高速な読込性能を実現した「Xtreem S3」
今回はTeam“Xtreem S3シリーズ”「TG120GS25AS3M」についてチェックしてきたが、特徴的なのはデータに関係なく安定して高速な読込速度が期待できるという点だろう。SandForce製コントローラというと、どうしてもデータの圧縮率によって大きく転送速度が変わるイメージが強いが、最近では「TG120GS25AS3M」のように読込速度は圧縮率の影響を受けない製品も増えてきている。読込性能については、そろそろこの認識を改める必要がありそうだ。
さらに、今回のテストではシーケンシャル性能は最大読込557MB/sec、書込514MB/secと公称スペックを上回るスコアを計測しており、SATA3.0(6Gbps)のSSDとしては現状最高峰の性能を実現しているといっていいだろう。
また、SandForce「SF-2281」採用製品らしくランダムアクセス性能も非常に良好だ。OSやアプリケーションの起動では、シーケンシャル性能以上にランダムアクセス性能が重要になることから、「TG120GS25AS3M」は起動ドライブとしてもその実力を大いに発揮してくれるはずだ。 |