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 Home >エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.107 MSI+AMD FX Series
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「990FXA-GD80」の動作チェック

 まず「990FXA-GD80」の動作をチェックしていこう。フラグシップモデルということから、CPUには「FX-8150」、グラフィックスカードにはAMDのシングルグラフィックスカードの最上位モデルである「Radeon HD 6970」を用意した。現状AMDプラットフォームで最高クラスの構成はどのような性能を発揮してくれるのか非常に楽しみだ。

テスト構成
CPU AMD FX-8150
(Socket AM3+/3.60GHz/TDP125W)
マザーボード MSI「990FXA-GD80」(AMD990FX/SB950)
メモリ CORSAIR「CMX4GX3M2A1600C9」
4GB(2GB×2)PC-12800
HDD Seagate「ST3500418AS」(SATA2 500GB)
グラフィックスカード Radeon HD 6970 2GB
光学ドライブ PLEXTOR「PX-755A」
電源ユニット CORSAIR「CMPSU-750HX」(750W/80PLUS SILVER)
OS Windows 7 Ultimate SP1 64bit

 オーバークロック動作を確認するため、「FX-8150」が空冷にて問題なく動作する範囲を探ってみたところ、CPU電圧を0.1V上昇した状態で4.6GHzまではOSの起動だけでなく、ベンチマークの動作が可能だった。今回使用したCPUでは、これ以上のクロックを実現しようとするとCPU電圧の要求が急に厳しくなり、OSの起動は可能ながら、ベンチマーク時に温度が上がりすぎてしまい、冷却不足で再起動がかかってしまった。

MSI
倍率変更でオーバークロック動作を確認したところ。4.6GHz動作まではベンチマークも問題なく完走することができた

 一方で、オーバークロック時のマザーボードの温度はかなり低く保たれており、VRM冷却用のヒートシンクもテスト中に触れなくなるほど熱くなることはなかった。「990FXA-GD80」では電源回路に発熱の少ないDrMOSを採用しているが、そのメリットが十分に出た結果と言えるだろう。これだけ発熱が抑えられていればマザーボードの基板に特に冷却機構を搭載する必要はなさそうだ。ちなみに「CINEBENCH R11.5」実行中に「CONTROL CENTER」を使って温度を確認してみたが、こちらも定格動作時から大きく上昇することはなかった。

MSI
オーバークロック時のマザーボードの温度を確認。CPUの温度は大幅に上昇するものの、マザーボードの温度はほとんど変化しない

■「CINEBENCH R11.5」
MSI

 「CINEBENCH 11.5」を使ってオーバークロックの効果を確認してみよう。シングルコアで約17%、マルチコアでは約27%スコアとそれぞれ大幅にスコアがアップしている。ちなみに、シングルコアでのスコア上昇が小さいのは定格動作時でも「TurboCore」によってクロックが上昇している影響だろう。


■「3DMark 11 Version 1.0.2 Performance」
MSI

 次にFuturemark「3DMark 11 Version 1.0.2 Performance」のスコアを確認してみよう。まずCPUの性能が影響するPhysics Scoreだが、こちらは約17%と大幅に上昇している。またGraphics Score、Combined Scoreいずれも僅かながら上昇しており、総合スコアも約2%向上している。


■「LostPlanet2ベンチマーク」
MSI

 次に実際のゲームベンチマークである「LostPlanet2ベンチマーク」で測定を行った。もともとNVIDIA製グラフィックスカードに最適化されているゲームだが、1920×1080ドットでも40fpsを大きく上回っており、十分ゲームを楽しめるスコアとなっている。さらにオーバークロックによって1920×1080ドットで約3%、1280×720ドットで約6%スコアが向上しており、オーバークロックの効果もしっかりと出ている。


■「ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク」
MSI

 次に「DirectX 9」世代のゲームベンチマークとして「ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク」の結果も確認しておこう。こちらはLowモードで約17%、Highモードで約9%と大きくスコアが向上している。定格動作の場合、グラフィックスカードの性能に対して、CPUの性能がボトルネックになっていたのが解消されてこのような結果になったのだろう。ハイエンドのグラフィックスカードを使う際には、CPU性能にも気を使う必要があることがこの結果からわかる。


■消費電力
AMD

 最後に消費電力について確認しておこう。アイドル時はPCを10分間放置して最も低い時点の消費電力を、高負荷時は「3DMark 11 Version 1.0.2 Performance」実行時の最も高い時点での消費電力とした。
 まず定格動作時だがハイエンド構成にもかかわらずアイドル時は93Wと消費電力はかなり低い。これまでAMDのハイエンドCPUはアイドル時の高い消費電力が弱点だったが「AMD FX シリーズ」ではアイドル時の消費電力は大幅に改善されている。また、オーバークロック時でも「Cool'nQuiet」機能によって電圧、クロックとも自動的に調整されることから定格動作時とほとんど変わらない結果となった。
 一方、高負荷時はオーバークロックによって40Wと大幅に上昇している。「FX-8150」で本格的なオーバークロック運用を考えるなら、高性能なCPUクーラーを用意したい。

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MSI
990FXA-GD80
990FXA-GD80
実勢価格税込20,000円前後
(2011年11月現在)
990FXA-GD65
990FXA-GD65
実勢価格税込15,000円前後
(2011年11月現在)
990XA-GD55
990XA-GD55
実勢価格税込12,000円前後
(2011年11月現在)
970A-G45
970A-G45
実勢価格税込9,000円前後
(2011年11月現在)
AMD FX
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