まず「990FXA-GD80」の動作をチェックしていこう。フラグシップモデルということから、CPUには「FX-8150」、グラフィックスカードにはAMDのシングルグラフィックスカードの最上位モデルである「Radeon HD 6970」を用意した。現状AMDプラットフォームで最高クラスの構成はどのような性能を発揮してくれるのか非常に楽しみだ。
最後に消費電力について確認しておこう。アイドル時はPCを10分間放置して最も低い時点の消費電力を、高負荷時は「3DMark 11 Version 1.0.2 Performance」実行時の最も高い時点での消費電力とした。
まず定格動作時だがハイエンド構成にもかかわらずアイドル時は93Wと消費電力はかなり低い。これまでAMDのハイエンドCPUはアイドル時の高い消費電力が弱点だったが「AMD FX シリーズ」ではアイドル時の消費電力は大幅に改善されている。また、オーバークロック時でも「Cool'nQuiet」機能によって電圧、クロックとも自動的に調整されることから定格動作時とほとんど変わらない結果となった。
一方、高負荷時はオーバークロックによって40Wと大幅に上昇している。「FX-8150」で本格的なオーバークロック運用を考えるなら、高性能なCPUクーラーを用意したい。