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｜「970A-G45」の動作チェック
最後に「AMD 970」を採用した「970A-G45」の動作をチェックしていこう。「AMD 970」では「AMD 990FX」や「AMD 990X」と比較すると「Hyper-Transport」速度も制限されているため、ハイエンドCPUを使うよりはコストパフォーマンスを重視して「FX-6100」や「FX-4100」との組み合わせがおすすめだ。そこで、今回はCPUには4コアの「FX-4100」、グラフィックスカードには「990XA-GD55」と同じ「Radeon HD 6670」を使用した。ちなみに、MSIのホームページにあるCPU対応表を確認したところ「FX-8150」には対応していないようなので注意してほしい。
テスト構成 |
| CPU |
AMD FX-4100
（Socket AM3+/3.60GHz/TDP95W） |
| マザーボード |
MSI「970A-G45」（AMD970/SB950） |
| メモリ |
CORSAIR「CMX4GX3M2A1600C9」
4GB(2GB×2)PC-12800 |
| HDD |
Seagate「ST3500418AS」（SATA2 500GB） |
| グラフィックスカード |
Radeon HD 6670 DDR3 1GB |
| 光学ドライブ |
PLEXTOR「PX-755A」 |
| 電源ユニット |
CORSAIR「CMPSU-750HX」（750W/80PLUS SILVER） |
| OS |
Windows 7 Ultimate SP1 64bit |
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「970A-G45」で「FX-4100」のオーバークロックを試したところこちらも4.5GHzまでは安定動作が可能だった。
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| 「FX-4100」のオーバークロック動作を確認したところ。4.5GHz動作までは安定して動作が可能だった |
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■「CINEBENCH R11.5」
「CINEBENCH 11.5」のスコアを確認してみるとシングルコアで約16％、マルチコアで22％スコアがアップしている。「FX-4100」では「FX-6100」に比べると定格動作時のクロックが高く設定されていることから、スコアの上昇率は下がっているが、オーバークロックの効果はしっかりと出ている。
■「3DMark 11 Version 1.0.2 Performance」
「3DMark 11 Version 1.0.2 Performance」のスコアだが、CPUの性能が影響するPhysics Scoreは約20％と大幅に上昇している。
ちなみに、オーバークロック動作時でも「FX-6100」の定格動作よりPhysics Scoreが低いことから、「3DMark 11 Version 1.0.2」では6コアまでは最適化が進んでいるようだ。
■「LostPlanet2ベンチマーク」
「LostPlanet2ベンチマーク」では1920×1080ドット、1280×720ドットともオーバークロックによってスコアに違いはでなかった。完全にグラフィックスカードの性能が不足していると言っていいだろう。
■「ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク」
「ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク」の結果をみると、「LostPlanet2ベンチマーク」と同じくLowモード、Highモードともほとんどスコアに違いがでなかった。
■消費電力
アイドル時はこれまでと同じく定格動作でもオーバークロック動作でも消費電力に違いはほとんどない。一方、高負荷時の場合、オーバークロックによって増加は約10W。確かに消費電力は増えているが、「FX-6100」と同じくCPU性能の向上率を考えるとオーバークロックを前提で考えても問題ないレベルとなっている。
｜「AMD FX シリーズ」のポテンシャルを最大限に引き出すMSI製マザーボード
「AMD FX シリーズ」のようなハイエンド向けCPUの購入する場合、定格運用でその性能を満喫するのもいいが、やはりオーバークロックにてそのポテンシャルを最大限に引き出してみたいと考えるユーザーも多いことだろう。
その場合、CPU自体のオーバークロック耐性もさることながらマザーボードの性能も非常に重要となることは言うまでもない。
その点、今回チェックした4モデルはいずれも4.5GHzから4.6GHz動作をクリアし、CPUの冷却を強化すれば更なる高みも目指せる実力を持っている。
特に上位3モデルでは高出力な「DrMOS」を使った8+2フェーズ電源による安定した出力と、徹底した高品質パーツの採用によってオーバークロック時の大幅な消費電力増加にも関わらず、マザーボードの発熱は低く抑えられる。このことから、定格動作のみならずオーバークロックした状態でも安定した運用と長寿命化を実現してくれるはずだ。
これから「AMD FX シリーズ」デビューを考えているなら、今回ご紹介したモデルを検討してみてはいかがだろうか。 |
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