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Tony:
その通りです。GeForce搭載のグラフィックスカードが6枚挿しというだけでも問題山積みですね(笑)。ソフトの面だけでも、NVIDIAさんはもちろんのことアメリカのスタンフォード大学の開発チームとも日頃から連絡を取り合い、協力をお願いしています。
さらに、部材の調整が可能かどうか。できても安定供給が可能かどうか。またこのクラスのPCケースをしっかりと生産できる品質の工場を確保できるかどうかといった問題があります。と、色々な問題があるわけですが、未来へ向けて開発は続けていきたいと思っています。
編集部:
ではグラフィックスカード6枚挿しという大胆なコンセプトはそのままに開発を続けていくのですか?
Tony:
もともと、SilverStoneという会社はこういった変わったものが好きなスタッフが集まってできた集団ですからね(笑)。当初のコンセプトから外れずに開発していきたいとは思っています。とはいえ先ほどもお話しした通り、私たちはPCケースの会社でグラフィックスカードのノウハウは持っていません。やはりGeForceであればNVIDIAさんの協力は必要不可欠となります。そういった点を現在は話しあっているところですね。
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許可を頂いてノートPCに収められた資料をパチリ。6枚挿さるグラフィックスカードに目を奪われがちだが、電源が2基搭載されていたり、SSD用のシャドウベイは12基搭載可能だったりと、見所は満載。ちなみにCPUクーラーも同社が開発中のモデルだという |
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編集部:
日本のユーザーさんも実機を見るのを楽しみにしていたと思うのですが、今回はなぜ展示を見送ったのでしょうか。
Sandy:
実のところ、実機が「COMPUTEX」でも展示していたあの1台しかなく、その1台がテスト中という状態なんです(テストの様子の画像を示しながら)。テストを中断するわけにもいかず、今回は残念ですが展示を諦めました。
編集部:
なるほど、見られないのは残念ですが開発が続いているということで安心しました。続報を楽しみにしています。ただ、もしレビューでとりあげることを考えると今から怖いですね。
Tony:
ええ、完成したらすぐに編集部に送りますよ。
編集部:
いやぁ、その時は編集部の機材がとても足りないので、グラフィックスカード6枚とマザーボード、電源ユニットも一緒に送ってください(笑)。とはいえ、SilverStoneのPCケースには毎度ユニークな仕掛けがしてあり、ユーザーだけでなく、我々メディアも非常に楽しみなんです。最近では「SST-TJ08B-E」にあったCPUクーラー用の「サポーターアーム」などたいへん興味深い。他社には無い柔軟な発想はどこから生まれるのでしょうか。
Tony:
単純な理由からです。私が個人的にも使っているCPUクーラーもどのメーカーとは言いませんが、大きくて重い。昨今のハイエンドクーラーは概ねそのような傾向ですよね。そうなると運搬の際にマザーボードを傷つけたりといった事故の原因になりやすいと思いました。まぁ実はめったに運ぶ機会はないというユーザーがほとんどかとは思いますが、それでもLANパーティが盛んな海外では意外に重要なことです。
編集部:
こういうギミックは自作ユーザーのみなさんも好きですよね。今後もぜひ続けてほしいと思います。 |
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